「太陽」☆☆
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリ・アラボフ
出演:イッセー尾形 ロバート・ドーソン 佐野史郎 桃井かおり つじしんめい 田村泰二郎 六平直政
太平洋戦争末期、劣勢で敗色濃厚の日本はその対応を模索し続けていた。日本人の象徴的存在である天皇ヒロヒトもまたこの戦争への責任と自らの存在に深く頭を悩ませていた。
歴史上の人物を描いた映画はいくらでもあるし、つい最近まで生きていてその姿がしっかりと記憶に残っている人が映画のキャラクターとして出てくることもさほど珍しいことではないでしょう。しかしそれが昭和天皇となるとこれは昭和の記憶を少なからずもつ日本人である身としてはやはり心動かさざるを得ませんね。
かつて日本において天皇は神であった。今は誰一人としてそんなことは信じていないでしょうが、かつてはほとんどの人がそう思っていたのでしょう。とすると昭和天皇は神様であった最後の天皇だったのですよね。日本の歴史上ただ一人の“元”神様。そう考えると非常に興味深い存在ですなあ。世界的に見ても他に例のない存在なのでは。はたして神様は何を考えどう生きていたのでしょうか。
さてそう言った意味でも強く惹かれる題材であり、皇位継承問題などで天皇制自体が広く注目されているこの現在、この映画が公開されてこうして観ることができたという意義は強く感じるものがありますね。たしかに意義があります。あるんですが、特に面白い映画ではありませんでした。(^^;)
なんかクスッとか笑っちゃうようなユーモア溢れるシーンなどは悪くはないんですが、全体的なテンポの緩やかさにどうしても馴染めず、天皇陛下のお言葉を書き取っていた青年と同じようにすっかり眠気に襲われてしまいました。1.5倍速位ですっとばして観たい感じでした。(^^;)
昭和天皇陛下、すみませんでした・・・。
それにしてもイッセー尾形さんは凄いなあ。昭和天皇陛下の日常的なたたずまいやしゃべり方なんかは正直知ってるわけではないんだけど、それでも記憶の中で僅かな情報から再構成された昭和天皇陛下は確かにあんな感じだったよね。たぶんかなりの再現ぶりなのではないでしょうか。
2006.10.20
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