「たそがれ清兵衛」
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
出演:真田広之 宮沢りえ 大杉 漣 吹越 満 伊藤未希 橋口恵莉奈 田中 泯 岸 惠子
名作の部類に入るでしょう。江戸時代の多くの武士は城勤めで生活も苦しかったようです。病気の妻の看病の為に借金を増やした清兵衛の生活には納得感があります。
清兵衛が貧しいながらも娘たちの成長を見守ることを幸せに思い、戦いや出世、人との付き合いには目を向けずに生活する姿に、とても共感を覚えてしまいました。
前半はホームドラマでありメロドラマでもあり。やもめの男と幼馴染の出戻りが子供のころからの想いを思い出して惹かれ合っていく姿は恥ずかしいくらいだけど、なにか懐かしさや暖かさを感じてしまう。自分の気持ちに素直になりきれない二人などはホント、可愛いよねえ。
しかし後半。実は短剣の名手である彼が藩命により人を切らざるを得なくなり、それにより考えが変わっていく様はうまい。
そして何よりその剣術の描写がまた素晴らしい。川原での大杉漣さんとの果し合いの一つ一つの剣さばき。また室内での田中泯さんとの一騎討ち。心ならずも戦わなくてはならなくなった状況での戸惑いを含みつつの戦いぶり。部屋の中で戦うと言うのはこういうことなんだという顛末。チャンバラ映画としての醍醐味も充分楽しませてもらいました。
好きな映画です。幸いヒットしているよう。たくさんの人に観てもらいたいです。