「手紙」☆☆☆
監督:生野慈朗
脚本:安倍照雄 清水友佳子
出演:山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ 吹石一恵 尾上寛之 吹越満 風間杜夫 杉浦直樹
自分の学費を得るために罪を犯し収監されている兄を持つ直貴は世間の差別から逃れるように他人から距離をおいて生きていたが、実はお笑い芸人になる夢を持っていた。そんな直貴が気にかかる同じ工場で働く由美子はなにかと世話を焼いて来るが、直貴は心を開けずにいた。
基本的には泣くべきなんだろうね。つらい中でもわずかな幸せをつかみそれを守っていこうとする姿は感動的と言えば感動的と言えなくはない。
でもやっぱりこの映画で泣けないのは、メインの人達の悲劇性を強調するがために、それ以外の世間の姿をデフォルメしすぎているからでしょう。そもそもあれで無期懲役というのはよほど偏った裁判だったとしか思えないんだけど、話としては懲役15年くらいのリアルな時間で十分なのにわざわざそこまで不自然な設定にまでして主人公を追い詰めているでしょ。犯罪を犯したのは本人ではないのに、誰も彼もがあの手この手で彼を差別していくでしょ。本人じゃないんだからもう少しなんとかってやっぱり思うよね。
とか言ってる僕はきっと甘いんだろうなあ。でも世間って本当にあんななの? いや僕だって本人だったらきっと刑期後だとしても偏見で見ると思うんだけど、兄弟くらいなら同情止まりだと思うんだけどね。少なくとも騒ぎになったわけでもないのに配置転換とかするかね。実在の家電量販店だったけどイメージダウンだね。(笑) あと近所のママたちったらもう。
結局感動的に話をもっていくための助走に失敗しているんだよね。だから感動の前に醒めてしまうのだ。
しかし最初素朴ふうだった沢尻エリカ嬢がいきなりケバくなったのには驚きました。(^^;) しかもストーカーと紙一重だし。あとあんな性格のお笑い芸人っていうのもどうかなあ。
(DVD)
2007.6.22
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