「天使の卵」☆☆☆
監督:冨樫森
脚本:今井雅子
出演:市原隼人 小西真奈美 沢尻エリカ 戸田恵子 北村想 三浦友和
美大志望で浪人中の歩太は電車の中で出逢った年上の女性に興味を引かれ、彼女をモデルに絵を描いていた。あるとき歩太が心の病で入院中の父親を見舞いに行くと、その女性春妃が新しい担当医として現れる。春妃に惹かれていく歩太だったが、彼女は自分の恋人夏姫の姉であった。
この映画の続編「天使の梯子」もドラマ化され、この映画の初日の翌日というタイミングで放映されましたね。バッカじゃないの。イヤ、口が過ぎました。(^^;)
だいたい「梯子」を続編として時系列どおりに観るには「卵」を公開二日目までに観なければならない。どれだけの人がそこまでにに観るってのよ。観客のことも視聴者のこともまったく考えてないよね。続編公開直前に前編をTV放映した「DEATH NOTE」とはえらい違いだ。どちらが観客のためになるか一目瞭然。
そして何より、この「梯子」の紹介記事で「卵」のほうの結末があっさりすべて開示されちゃっているのです。歩太と春妃がどうなるのか、その後歩太と夏姫がどうなっていくかが、「梯子」のほうの大前提としてばばばばんと新聞や番宣で見させられてしまい、この映画を観る前にずいぶんと情報過多にさせられてしまった気がします。いらん情報をありがとうございました。そこまでシャットアウトできなかったよ。。。
「梯子」をあのタイミングでテレビで放映するメリットがほとんど感じられないんだよなあ。デメリットはいくらでもあるし。せめて1週間後、できれば2週間後にしろよ。何故翌日に。
って映画自体とは関係ない話をダラダラと。
とにかくこうして結末を先に知り、しかもその延長にある続編の存在を目の当たりにしてからこの映画を観ると、ここで描かれた結末がかなり中途半端なものに思えてしまいます。悲しみから再生に向かうところで映画は終わりますが、続編ではその悲しみをまだ引きずっているらしい。ということはあの再生は単なるきっかけであってまだ本当の再生ではないと最初から示されてしまっているわけでしょう。それでどう感動しろというのでしょうか。
結局まだ物語の前編を見ただけなのでしょう。録画してある後編(続編)を観てから、この映画を判断しなくてはならないのでしょうか。
映像がきれいでした。歩太と春妃が駆け上がる屋上のシーンの美しさは本当に素晴らしい。二人が出会い惹かれあっていく過程も無理がなく気持ちが入っていけるし、取り残されていく夏姫の気持ちにも想いはつながります。かろうじて後編も観てみようという気持ちにはなれました。
ところで絵の描き方ってのはいろいろあるもんなんだね。初めて知った手法もいくつかありましたよ。奥が深い。
2006.11.2
|