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by はる
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「東京タワー」☆☆

監督:源 孝志
脚本:中園ミホ 源 孝志
出演:黒木瞳 岡田准一 松本潤 寺島しのぶ 平山あや 宮迫博之 石橋蓮司 加藤ローサ 未來貴子 筒井真理子 余貴美子 岸谷五朗

 恋愛にはルールはありません。一般的には望ましくないとされている近親相姦や二股、そして不倫にしても恋する当人たちをルールで切り分けるわけにはいきません。本人たちが納得の上でのことであれば、それを禁じるルールはないのです。
 でも人には生きていく上での基本的なルールはあります。僕が思うに人にとって一番重要なルールは「他人を傷つけないこと」だと思っています。それが自分を愛してくれている人に対してであればなおさらでしょう。恋愛にはルールはありません。でもその恋愛が生きていく上でのルールを侵害するのであれば、その恋愛は決して認められるものではありません。当人たちを除いては。
 だから僕はこのバカ人妻とバカ大学生の恋愛を否定以外の眼で見ることはできませんでした。どれだけの人を君たちは不幸にすれば気がすむのか。そして誰が幸せになるのか。君たちは一番大事と思える人を手に入れる代わりに、それ以上に大事なものをすべて捨てていくのだ。人間として大事なもの、すべてだ。  青山の一等地にセレクトショップを営み、240?のマンションに住む人妻。東京タワーを間近に眺めるロケーションに10数畳はある自分の部屋を持つ大学生。君たち何を望むね? そんな二人がお互いに何を見るんだろう。真面目に何も共感できないって。イヤ、ヒガミじゃなく。(^^;)
 何かに不満があってそのはけ口にお互いを求めるのであれば多少は理解できるのかもしれないけど、この二人は別にいまの生活には何の不満も見てとれない。単にお互いに惹かれあっているだけなのだ。
 特に分からないのが人妻のほうだ。若い男の身体に溺れているっていうのならまだ分かるんだけど、そうでもないみたい。ただ遊んでいるだけにも見えないのに、みんながいる家で二人きりで部屋に入りこんでみたりするゲーム的なこともしてみる。そんななのに他人にばれるのを恐れているそぶりもある。言葉で強く責められたらその場では深く落ち込む分別がありながら、その恋愛の罪深さ自体には無頓着でもある。何が彼女をそうさせるのでしょう。
 それにあの二人、外見以外にどこにいいところがあるんだ?(^^;) あんなワケ分からないことばかり言いあってて。あんなにすべてをかなぐり捨ててでも追い求めるに値するかね? > とにかく主役二人の恋愛には腹が立ち通し。もおいいよ、勝手にやって。  しかしもう一組のほうの疲れた主婦の描写はよかった。家庭への不満から若い男にはけ口を求めているうちどんどんステップアップして行くにつれてまた別の形の不満が生じていき、それが爆発してまたステップアップして行く姿はとても面白かった。特にこの主婦を演じる寺島しのぶさんの好演がこの映画を最低レベル評価から救いましたね。
 ただしその相手の方の大学生の過去にまつわる因縁の女の子(平山あやさん)の描写はもう少し膨らまして欲しかったなあ。彼女にもかなり深いドラマがあるし、何らかの決着を付けて欲しかったよ。  それにしても加藤ローサさんみたいな可愛い彼女がいて、10歳以上も年上の女に手を出す神経は私には分からんなあ。(^^;)

2005.1


 

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