監督:大谷健太郎
脚本:大谷健太郎
出演:瀬戸朝香 塚本晋也 市川実日子 村上 淳 鈴木一真 大杉 蓮
大谷監督の前作「アベモン」もそうだったように、とにかく台詞回しが面白い。みんな特別突飛なことを言っているわけではなく、あの状況とあの性格からごくごく自然に出るセリフばかりなのに、それらがみなとにかくおかしくてしょうがない。脚本の練り上げ方が素晴らしいからでしょうね。
瀬戸朝香さん演じる将棋指しの妻の性格が、めちゃくちゃうざったいね〜。将棋を第一に考え家庭は二の次三の次。塚本晋也さん演じる旦那はそれに不満を持ちつつも尊重しようとする。それなのに奥さんが負けた日は夕飯が無く、それならばと弁当を買って帰ったらそれも逆鱗に触れちゃう。(^^;) ああ、なんて可哀相なんでしょう。よくあんな女房と結婚したもんだ。しかし二人は確実に愛し合っている御様子。最初からもっともっと話し合うことが出来たらいいのにね。それが出来ないから男と女は難しいのか。
この夫婦と妹とその彼氏との4人の関係も面白い。お互いのパートナーには話せないことも組み合わせが変われば本音も言えちゃったり。こういうことって実際に結構ありそう。
将棋そのものにはいま一つ興味はないんだけど、将棋の世界のタイトル、ランクの決め方にはなかなか興味があります(漫画「月下の棋士」の影響(^^;))。ここで取り上げられていたリーグ戦のシステムもその上がり難さ、落ち易さの面で非常に面白い。一旦B級からC級に落ちたらもう次に帰ってくるのは相当先になるかもというのは充分に納得。きびしい世界なんだよね。
しかし劇場の空気は変だった。どっか〜〜〜んと笑わせるわけでなくジワジワと来る笑いがほとんどなので、その人毎に笑いのツボがあるらしく、変なタイミングで突然笑う人があちこちで出現するのだ。おぉ〜〜〜君はそこで笑うか。僕はここで笑わせていただくよ。そうして僕も妙な空間の仲間入り。(笑)