「劔岳 点の記」☆☆☆
監督:木村大作
脚本:木村大作 菊池淳夫 宮村敏正
出演:浅野忠信 香川照之 松田龍平 宮崎あおい 仲村トオル 役所広司 小澤征悦 夏八木勲 モロ師岡 螢雪次朗 仁科貴 蟹江一平 小市慢太郎 安藤彰則 橋本一郎 本田大輔 笹野高史 國村隼 冨岡弘 田中要次 鈴木砂羽 タモト清嵐 谷口高史 石橋蓮司 新井浩文 井川比佐志
明治時代、ほぼ完全に日本地図は作られていたものの、唯一劒岳だけはその険しさから登山しての測量を行なうことができずに地図上は空白となっていた。軍はその威信をかけて前人未到であるその頂上に登り測量を行なうことを柴崎芳太郎に厳命する。柴崎は現地の登山案内名人の宇治長次郎とともに周到な準備を行い、劒岳への登頂を目指す。しかし時を同じくして高名な登山家である小島烏水のグループがやはり剣岳登頂一番乗りを目指していた。
実は観たのはずいぶん前。公開4ヶ月前にして、木村監督が行なっている全国上映キャンペーンツアーの静岡試写会に行けることができましたので、いち早く観てしまいました。普段は4ヶ月遅れで観るのが普通なのにね。(^^;)
徹底してリアリズムにこだわって現地での撮影のみを行い、CGを一切使っていないと言うその映像は迫力満点。そして素晴らしき映像美であることは間違いなし。話はさておいてもこれを大きい画面で見て感嘆のため息をもらすことだけでも、これは価値があるでしょう。
ただその映像の力についていけるだけのドラマ性があるかと言うと微妙。劒岳登頂がどれほどの苦難であるかと言うのはセリフで語られる以上のものは伝わっては来ないし、簡単に山のふもとのベースキャンプに帰ってくつろいでいたりして時間の流れも分かりにくい。最後の感動も残念ながら薄め。とにかく素晴らしい映像がたくさん撮れ過ぎてしまったから、それらを全部使いたくて仕方かがなかったのではないでしょうか。たぶんあの何倍もの時間のすごい映像が残っているんでしょうね。泣く泣く切った末に出来上がった映画のような気がします。
だから素直に映像を楽しみましょう。それだけも十分楽しめますからね。
(静岡ミラノ)
2009.6.13
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