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「妻失格 濡れたW不倫」☆☆☆☆

監督:渡邊元嗣
脚本:山崎浩治
出演:夏井亜美 朝倉まりあ 真田幹也 西岡秀記 沢田麗奈

 以前同じ会社に勤めていたかすみと詠美と仁。詠美と仁は結婚し、かすみは詠美の紹介で知り合った啓太と結婚していた。しかし実は詠美と啓太は不倫関係にあり、夫の浮気にうすうす感ずいているは不安な日々を送っていた。しかし気弱でおとなしいかすみはそのことをじっと我慢するしかなかった。そんなある日、あることから事実を知ったかすみはかつての同僚でもある仁に会いに行く。かすみと仁はかつてはお互いを意識していたのにそのおとなしい性格からそれをどちらも言い出せず、そのうちバリバリのキャリアウーマンの詠美に頼まれたかすみが自分の想いを綴るような仁へのラブレターを代筆し、それをきっかけに二人は結婚したのだった。そして二人はある決断をする。

 これはなかなかよかった。夫婦という、実は不安定な関係でありながらもやはり特別な絆となるべきものを切なく描くラブストーリーの佳編でした。

 かすみの夫の啓太は徹底的に身勝手な男で、女にはだらしない上に奥さんには家事とセックスしか必要性を感じていない。しかしそんな夫でもかすみは愛しており、そういう夫に怒るよりも悲しんでしまう。その彼女の苦しみやせつなさがこちらにずんずん伝わってくるし、見ていると彼女に共感せざるを得ないでしょう。
 ストーリーの流れも自然だし、過去の映像の挿まれ方もとても効果的。少しずつ昔の関係などが明らかになっていく構成もうまいと思うし、最後の展開もいい。ちょっと感心しちゃったよ。  まあ惜しむらくは相変わらずのことだけど絡みシーンが必要以上に長い(ってピンク映画なので"必要"なんだけど)ことですかね。絡みを抑えて、あともう少しだけ丁寧な描写のカットを加えて10〜20分くらい長くしたら立派に一般映画に持っていけるぜ。なんにせよ最近観たピンク映画の中では出色の出来ではないかな。かなり好きです。

 ところで複雑な関係の4人の物語なので、場面が絡みのシーンから始まったとき誰と誰なのかが最初分からず、足元からパンでじーっと上がってきて顔が映ったら3人目の女だったのにはあせったよ。(笑)

 主演の夏井亜美さんがひじょーにいいのだ。もともとは桜井あみさんとして同じ渡辺監督の作品で何本か見てきた女優さんなのだけど、今回改名してさらにいい演技を見せてくれました。浮気に確信を持つシーンの傘への視線や、帰宅してシャワーを浴びている夫の知らぬ間に寝室へ行くときのしぐさ、決意を仁に告げるときの表情など、なかなか素晴らしい。私好みのタヌキ顔も可愛いしかなり好きな女優さんです。

2007.1.24


 

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