「ターン」


監督:平山秀幸
脚本:村上修
出演:牧瀬里穂 中村勘太郎 倍賞美津子 北村一輝 柄本明 川原亜矢子 小日向文世


 これはよかったです。絶賛です。

 事故をきっかけにして誰も回りにいない、しかもずっと同じ日をくりかえすばかりの世界に落ち入ってしまった女性の戸惑いと悲しみ、そしてなぜかつながった電話で知り合った青年との声だけの触れ合い。
 最初に誰もいなくなったことに戸惑い、同じ日が繰り返されていることに驚き、だんだんその現実を受け入れてとりあえず楽しめることを考えていき、しかしそんなことにはすぐに飽きてだんだん追い詰められていって、そんな時に電話が鳴って話し相手ができて、希望が少しだけ涌いて、、、という彼女の心の動き一つ一つの描写にすべて共感でき心動かされました。あの状況に落ちたら自分もあんな感じではないかな。すべてが自然に受け入れられました。なにかしたいことができるときちんと明日はくる。そうそうそうなんだよね。

 電話だけでつながった二人の触れ合いもほのぼの気持ちよかったし、植物園やレストランのシーンなどはとても素敵でした。またお母さんとの絆の描写も感動的。強いてあげればもう一人の彼の出現とそれによる新たな悩みの発生、解決のしかたの描写などは好きな展開ではないけど、まあそれも許容範囲。ラストにしみじみ残るさわやかな余韻もよし。大好きな映画になりました。

 それにしてもビックリしたのは銀座や新宿での彼女以外ひとっこひとりいない映像。影は短いから明らかに昼間なんだよね。あれは特殊映像技術なんでしょうか。すごい。