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「雨月物語」☆☆☆

監督:溝口健二
脚本:川口松太郎 依田義賢
出演:森雅之 京マチ子 水戸光子 田中絹代 小沢栄 青山杉作 羅門光三郎 香川良介 上田吉二郎 毛利菊枝

  
 公式サイト

 戦乱の時代、陶器造りの源十郎とその弟の藤兵衛は陶器を売りに町に出る。侍に憧れる藤兵衛はその思いから姿を消す。源十郎は町外れの大きな屋敷にすむ美しい姫に出会う。

 日本映画史上最高傑作との呼び声もある往年の名作中の名作「雨月物語」。どんな映画史本やオールタイムベストテンなどでも名前の出てこないことなどないこの映画を、映画を観始めて20年以上経ってからやっと初めて観ました。すみません。(笑)
 しかし1,500本前後の日本映画を観ている私が、この映画を好きな映画、優れた映画として100本に選ぶことはまずないでしょう。映画史上重要な映画100本にだったら間違いなく選びますけどね。こういう昔の名作を観ていつも同じように思いますが、たぶん僕と同世代かそれ以下の人がこの映画をいま初めて観て、これは凄い! マイベストワンだ! と思う人は少ないんじゃないかな。

 世に出ているオールタイムベストテンのほとんどは、僕よりもかなり上の世代の人たちが選んでいる場合が多いです。でないとこういった昔の映画を網羅している人があまり若い人にはいないから、オールタイムがオールタイムでなく、近年2〜30年くらいの映画に集中してしまう可能性が大きいからでしょう。ある意味公正なルールです。しかしそういう方々は最近の映画を軽く見る風潮もあるんだよね。
 まあそれはそれとして、僕らに近い30代40代くらいまでの若い人たちがオールタイムを選んだら、この映画がベストテンに入ってくる可能性はまあほとんどないでしょう。すなわち、あと20年とか30年とかたって僕ら世代が中心となってオールタイムを選ばざるを得なくなったとき、こういった映画が映画史上のベストムービーに選ばれることは今後なくなっていくということでしょう。きっとそういう時代になると、80年代かせいぜい70年代までの映画が往年の名作としてずらっと並んだ「オールタイム」ベストテンが発表されるんでしょうね。

 この映画にしても話自体は他愛のない部分もあるし、演技力や演出力が今の人たちに比べて傑出しているとは思いません。もちろんつまらないと言うこともなく悪い映画とも思いませんが、「映画史上の名作としてとりあえず観ておく」以上の観点でのお勧めは強くはしません。結局昔の映画を観ることに勉強や経験以上の価値を見出せないことが多いのは、やはり未熟なせいなんでしょうかね。(^^;)

(TV)

2007.11.8


 

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