監督:森田芳光
脚本:筒井ともみ
出演:伊東美咲 佐藤浩市 仲村トオル ミムラ 三田佳子 小島 聖 白石加代子 深水元基 蒼井 優 鳥羽 潤
最初に出てきたミムラの恋人、鳥羽潤の情けなさにまず退きまくったところからスタート。なんだあのアホチンは。映画史上に燦然と輝くアホっぷりだね。(^^;)
そのミムラの母親の伊藤美咲が、20年前に嫁いで行った先でどんな苦難を受け、そしてそのために何がおきたのかを描いた苦難もの。決して宣伝されているような純愛ラブストーリーではないですね。佐藤浩市と結婚した伊藤美咲が、いつの
間にか心離れて弟の仲村トオルと愛し合うようになるわけだけど、その過程に何がおきたのかもよく分からないままいつの間にか話が進んでいるシロモノ。
僕が思うにラブストーリーなら、どんなに最期が悲惨なことになったとしても多少は「あんな恋愛をしてみたい」と思わせるような何かがないとあかんでしょう。この映画はヒロインの心の動きが全く伝わってこないこともあって、なんでこんな恋愛をしているんだろう、こんな恋愛から何が得られるんだろうと思うばかり。
一番よく分からないのは伊藤美咲がなぜ仲村トオルを好きになったのか。最初困ったようなそぶりを見せていたから、ずっと困っているのかと思ってたよ。いつから好きになっていたんだ? それに何をどうしてあんなに耐え忍んでいるのか、結局よく分からず。最後の突発的な行動もよく分からん。
仲村トオルも実の兄貴の嫁さんに手を出すという大それたことをするだけの決心が見てとれない。普通の兄弟ならつらいけども諦めるでしょうよ。それを何年も想い続けるだけならともかく実行にうつすとなると、それはよっぽど兄貴のことを憎んでいるとかでないとありえないんじゃない? または過去結婚前に心通わせていた時間が合ったのに引き裂かれていたとか。でもそんな描写は希薄で、ただの一目惚れかなんかなのよね。
佐藤浩市の身勝手ぶりも腹立たしい。自分は心が離れているのに、相手が離れていくのは気に入らない。まあそういう奴はゴマンといるでしょうけどね。
ということで、登場人物の誰にも共感を覚えず。つまらなかったです。
話題の?伊藤美咲の脱ぎっぷりは話題にするのもおこがましい程度。イヤ、確かに脱いでいるんだけど、どれも短くてあっさり。この映画でラブシーンは重要で、その質は映画の質に直結するほど重要だと思うんだけど、あの描写ではその重要性は伝わらないでしょう。もっとしっかり兄とのときと、弟のときとの違いを見せないとダメじゃないかね。ただ「二人は結ばれた」ということが分かるだけだよね。それじゃあなあ。
しかしこの映画を観たらスルメを二度と食べたくなくなること必至。僕はもう食べません。(笑)
2004.11