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2004年5月以降 人目のご訪問者です。('96.8〜'04.05・・・130,000人位)

「悩殺若女将 色っぽい腰つき」☆☆☆☆

監督:竹洞哲也
脚本:小松公典
出演:吉沢明歩 青山えりな 倖田李梨 なかみつせいじ 柳東史 松浦祐也 岡田智宏 サーモン鮭山

 詐欺に遭い、一文無しになった花子は行き倒れ寸前で立ち寄った蕎麦屋で半ば強引に住み込みで働くようになる。持ち前の明るさで看板娘として元気に働く花子。そんな蕎麦屋の常連たちの中には、主人の一義の幼馴染みの隆がいたが、本屋を営む隆は資金繰りで苦しく、父親の代から続いた店を畳むことになり、町を後にする。ショックを受ける一義は、酔いの中花子に男と家を出た娘のことを打ち明ける。花子はいつのころからか想いを寄せていた一義のためにその娘、幸の許に向かう。

 日本のピンク映画界ではおそらく一番有名で大きな賞として不定期雑誌PG主催のピンク大賞があるのですが、去年2006年のこの賞で作品賞、脚本賞、女優賞、新人女優賞など5部門を独占したのがこの映画でした。ここ2年は「たまもの」「かえるのうた」と一般映画館でも改題上映されたいまおかしんじ監督作が連続受賞していたのですが、2006年はいまおか作品を抑えて新鋭竹洞哲也監督作品が受賞となりました。竹洞監督はデビュー3年ながら去年の監督賞に続いての連続受賞。実はいま一番勢いのある監督の1人と言えるかもしれません。脚本の小松公典さんにも注目しています。

 これはとてもいいです。基本的にはコメディなのですが、実のところは夫婦の絆、友達の絆、親子の絆、そして男女の絆を優しく描いたハートフルな物語でした。いろいろ笑えるところはあるし、どこから声を出しているのか分からない吉沢明歩さんの底抜けに明るい演技にニヤニヤっつうかほのぼのしつつ、それでいたるところで細かくジーンとさせてくれる展開はとてもよいです。ラストなかみつせいじさんが背中越しに発する言葉には泣けちゃうね。
 店を畳んで町を出ることになった二人がそれを理由に別れそうになり、でもやはり二人でやり直すと決心した際のラブシーンの素晴らしさよ。「昔はいろいろしたなあ」「したした、あんたスケベだもんね」なんてセリフは、本当に愛し合っていればこそではないかね。

 ピンク映画の枠と言うのは例えば尺(約60分)が決まっているとか、からみシーンを何回入れるとか、予算が乏しい(約300万?)とか、フィルムでアフレコとか、演技力に乏しい女優を使わなくてはならない場合があるとか、いろいろ縛りがあって本当に大変な世界なんだけど、それでもこんなに面白いものをがんばって作っている人たちがいるってことを、もっと多くの人に知ってもらいたいなと、こういうのを観ると改めて思うのでした。

(静岡小劇場)

2007.4.22


 

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