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by はる
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2004年5月以降 人目のご訪問者です。('96.8〜'04.05・・・130,000人位)

「Wiz/Out」☆☆☆☆

監督:園田新
脚本:園田新
出演:沢村純吉 原田佳奈 門脇みずほ 三箇一稔 左右田謙 三好昭央 西田美歩 秋山真太郎 渡部遼介 大和屋敬 鈴木希依子 勇静華 芥川舞子

 大学のサークル「FLAPS」のメンバー7人は合宿で携帯電話もつながらない山奥のロッジへ向かう。楽しい時間を過ごした7人だったが翌朝車のバッテリーが上がってしまい帰れなくなる。なんとか近くの町まで出た彼らが見たのは誰一人として人のいない無人の町であった。ロッジに残ったメンバーも姿を消し、残された4人は東京へ向かうが、そこにも人間はほとんど残ってはいなかった。人々はどこへ行ってしまったのか。

 これは驚いた。音楽と映像と、ストーリーと登場人物たちの見事な融合。徹底的に面白く、そして恐ろしくもあり、悲しくも切なくもあり。これは見事です。

 のっけから始まるストーカーめいた男と逃げる女のサスペンスチックなシーンがまずメチャクチャ面白い。ポップな音楽に乗った緊迫感が物凄いし、その鬼ごっこ自体にどう考えても常識では考えられない不可思議なことが並行して起きているのが分かるので、そのズレた感覚がどう解消されるのかという興味で一気に引き込まれてしまいました。
 それが一段落したところでまた新たなストーリーが開始。こちらはどう見てもごくごく普通の集団青春群像劇で、これはこれでまた面白い。10年後の自分へのビデオレターなどという気恥ずかしい企画を真面目に成し遂げる彼ら。でもそれがサムイ印象を与えることなく今後のストーリーの中で次々と活かされていくのがやはり素晴らしい。そして彼らに訪れる超非日常的な現実に際して、彼らが何を体験しどう行動するのかは共感しまくりだし、その中で描かれる切ないラブストーリーも美しい。
 この不可思議な状況が「なぜ」起こっているかはとりあえず脇に寄せ、「何が」起こっているかは最後にきちんと指し示しているのがなかなかの好印象。そりゃあこれだけの事態だと、理由なんて関係ないもんね。また関係があるのかどうかすらよく分からなかった序盤の映像が見事にシンクロしているのもさすが。うわっ、観終わったときにはここまででもなかったのに、こうして感想書いているとどんどん大絶賛に向かっていっちゃうよ。(^^;) とにかく、恐れ入りました。

 それにしても渋谷の街中を完全に無人で映し出したのはインパクトがありました。おそらくは撮影自体は早朝にして、あとから多少の人影をCGで消したんでしょうけど、あの映像を見るだけでも十分価値があるぞ。あと主演の娘(就活女優の原田佳奈さん)が奇跡的なくらい僕好みでした。(笑)
 ちなみに公開されたのは2007年秋だけど撮影時期は2005年の夏。mixiにこの登場人物たち7人だけのコミュとそれぞれ個人の日記が残されていて、そろってこの2005年夏に更新が途絶えています。公開2年以上も前から仕組まれていたのか?! すげえなあ。↓

http://mixi.jp/view_community.pl?id=204675

(DVD)

2008.7.26