「クリスマス・クリスマス」


監督:山口博樹
脚本:すずまさ
出演:大倉孝二 伊藤 歩 近藤芳正 古田新太 水橋研二 マギー 佐藤正宏 久本雅美 柴田理恵 生瀬勝久

 イヤ正直これは驚いた。なんだこの満足感は。(笑)
 この一見してB級の香りがプンプンする、ある意味脱力感溢れるドタバタコメディにこんなにしみじみほのぼの笑わされて、しかもちょっと軽い感動までもらっちまったぜ。不覚。でも好きだ、この映画。(^^;)

 夢のある超常現象を演出するのが活動のファンタジー保存協会なる怪しげな連中に妙なシンパシーを感じてしまい仲間になる青年と、彼と四年の同棲生活ですっかり倦怠期の彼女。ファンタジー保存協会最大のイベントはクリスマスにサンタとなって子供達にプレゼントをくばること。トラブル続出の中、無事クリスマスをのりきることができるのか。そして倦怠期の二人は再び愛情を取り戻せるのか。

 いやこの話なんて安っぽい話じゃない。ファンタジー保存協会なんてネタも普通じゃ考え付かないっていうか普通じゃ採用されそうもない設定じゃない。だって河童の格好して写真を撮って話題になろうなんて数十年前の発想じゃないさ。
 でもでもそれが実にいい感じで活きているのですよ。もちろんそれはクリスマスのサンタの件があるからなのは間違いないんだけど、彼らの真剣さと達成感は(劇中ながらも)本物として伝わって来ました。
 それから感心したのはさりげない伏線の張り方。あとになって衝撃的な事実が分かるとかってほどの重大なものが用意されてるわけではないんだけど、それでもふと出てきた人がまた後できちんと意味を持って再登場するのとかが丁寧な気がしました。
 丁寧って言えば全体的に話の流れも丁寧でしたね。ひとりひとりの行動や考え方も何の無理もなく、素直に楽しめてしまいました。素晴らしい。

 しかしなんでこの映画を観たかって言えば時間がちょうどよかったからなんだけど、それと同時に伊藤歩さんが見たかったから。(笑) やはり好きなのである。思えば今年何本目だ? 4本目か? あまりメジャー大作には出てないけど、それでも今年は活躍が目立ってますね。今回は勝負下着で鏡の前で魅力的ポーズの練習をするなどサービスも満点。君にクラクラ。(笑)
 その他初主演の大倉くんや生瀬さん、水橋さん、近藤さんらも好演。古田さんも強烈な印象を残してくれました。

 とにかく好きな映画です。非常に儲け物でした。でもタイトルはちょっとダサクない?(^^;)



2004.12