
院長 山口 仁
| この国の医療にたいする考えがすこしづつかわっていて、入院治療について病棟を、急性治療型と慢性療養型に分けてゆくこととなった。 私どもは、療養に対する人たちの居住のアメニティ(快適さ)と、できうるかぎりのプライバシーを尊重するうえで、慢性療養病棟に建てることがよかろうと思われた。 多方面のご指導や助言をいただいて、新規療養病棟を2000年8月に竣工の運びとなった。 入院患者一人あたり6.4uのスペースを確保して、病気に悩む人々の苦痛をいくらかでも軽減してゆきたい、そしてソフトウェアの中心である医師や看護師について立派な人を揃えたいので、彼らの技術と人格を研くために今後努力したいと思う。 自分のことをいって恐縮だが、私の父がアルツハイマー病で亡くなっているので私自身ももうしばらくして同病になるような気がしてならない、その時に自分が入ることのできるスタッフと設備を作っておきたいというのが今回のモチーフである。 明日のことはわからない。それはだれにおいても同じ事情ではないか、病をもつ人と同様に病をおそれる人々にいくらかでも救済を意味する病床でありたいと、心から願っている。 |
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