|
キサトゥス(Renward Cysatus)は、1586年、フライブルグで日本地図を出版した。これまで見て来たように、西欧社会でも、すでに日本列島は描かれていたが、すべてアジア図の小さな一角であり、ここにきて初めて単独の日本列島図が出現したのである。 前掲ミュンスター図・オルテリウス図に比べると、地名情報は格段に豊かになっている。それは、キサトゥスが、イエズス会の宣教師のもたらした日本の情報を積極的に採り入れたからとされている。 しかし、日本列島の形は、ミュンスター図、オルテリウス図よりもおかしくなった感じがする。いずれにしても、地形は推測・空想の世界だった時代であったから、やむを得ないことかも知れない。
下の地図は、キサトゥスの制作した“Der Grossen/……Japponischen Insel”(復刻版・復刻者不明)の主要部分である。

|