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映画鑑賞記録

1974年8月

第1週

8月01日(木) スティング (広島OS東劇) 4点
8月01日(木) 続激突カージャック (広島OS東劇) 4点
8月02日(金) 眼には眼を (ゴールデン洋画劇場) 3点
8月03日(土) 24時間の情事 (広島の自主上映会) 3点
8月04日(日) 夜空の大空港 (日曜洋画劇場) 4点


「スティング」と「続激突カージャック」は、広島市の親戚に遊びに行ったときに見ました。第4週にも広島市の親戚に遊びに行っていて、同じ映画を再見しています。面白いことに、両作品とも二回目のほうが点数が高い。たぶん「スティング」は一回見ただけではよくわからなかったのかもしれない。ストーリーを追うのに精一杯で、演出や演技を楽しむ余裕がなかったのかもしれない。二回目だと、他の観客の反応を楽しむ余裕も出てくるし。「スティング」は、ジョージ・ロイ・ヒル監督、ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ主演で、詐欺師二人がヤクザの大物をだますお話。ニューマンとレッドフォードの二人からだまされるにしては、ロバート・ショウが小物すぎると言われていたけど、私もそう思う。敵役がもっと大物で憎たらしくないと、だます快感がない。スコット・ジョプリンのラグタイムを使用したマービン・ハムリッシュの音楽が評判でした。撮影はロバート・サーティス。「続激突カージャック」はスピルバーグの劇場デビュー作(「激突」はテレビムービー)。ゴールディ・ホーン主演のコメディっぽいアクションもの。音楽ジョン・ウィリアムズ、撮影ビルモス・ジグモント。

「眼には眼を」。親戚の家で見たから勝手が違う。1958年のキネ旬の外国映画4位。1位「大いなる西部」、2位「ぼくの伯父さん」、3位「老人と海」で、5位「鉄道員」、6位「死刑台のエレベーター」、7位「崖」。たぶん、こういう過去の記録が載っているキネ旬の世界映画記録全集を購入していただろうから、大いに期待していたはず。クルト・ユルゲンス扮するヨーロッパ人の医者が、妻を見てほしいとアラブ人に頼まれるけど、無理なので断ると、その妻が死んでしまい、アラブ人につきまとわれる。その二人が砂漠の中で対決するのですが、少々重苦しかった気がします。監督アンドレ・カイアット、撮影クリスチャン・マトラ。

アラン・レネの「24時間の情事」を広島市で原爆の日の3日前に見る。ただ、あまりわからなかったらしく、翌日の日曜洋画劇場で見た「夜空の大空港」という得体の知れない映画よりも点数が低い。このときもらったチラシによると、広島映画サークル協議会というのが主催していて、場所は労働会館4Fホール。第40回例会が大映映画鑑賞会で、「赤線地帯」「牡丹燈籠」「黒の試走車(テストカー)」「天狗党」「越前竹人形」「24時間の情事」を3日ぐらいおきに1本ずつ上映。平日は夕方5時半と7時15分の二回上映で、土曜日上映された「黒の試走車」と「24時間の情事」は、昼1時半、4時、6時半の三回上映。その1時半の回を見たのでした。

「夜空の大空港」は1966年のアメリカ映画で、監督ウィリアム・グレアム、主演エドモンド・オブライエン、グレッグ・モーリス、音楽ラロ・シフリンと記録しています。グレッグ・モーリスって、「スパイ大作戦」の黒人ですね。彼を頼りにIMDbで調べると、"Doomsday Flight" という1966年のテレビムービーだとわかりました。脚本は「トワイライトゾーン」のロッド・サーリングです。高度が5千フィート以下になると爆発する爆弾が旅客機に仕掛けられるというお話のようです。
(シネシャモ2008年2月10日)
第2週

8月05日(月) 底抜けやぶれかぶれ (広島テレビ?) 3点
8月07日(水) 吸血鬼復活 (水曜ロードショー) 3点
8月07日(水) 彼女は二挺拳銃 (広島ホーム昼) 3点
8月08日(木) 秘めたる情事 (広島ホーム昼) 3点
8月09日(金) 宇宙戦争 (ゴールデン洋画劇場) 3点
8月10日(土) 老人と海 (土曜映画劇場) 4点
8月11日(日) ドラキュラ血の味 (日曜洋画劇場) 2点


この週は本数が多いだけで不調。

「底抜けやぶれかぶれ」。ジェリー・ルイスの映画も「底抜け大学教授」とか「底抜け楽じゃないデス」あたりはわかるんだけど、ほかの映画のタイトルを見ても、さっぱり思い浮かばない。記録によれば、これはノーマン・タウログ監督の1953年の作品で、ディーン・マーティンとコンビを組んでいたころのもの。"The Caddy" という原題で、ゴルフに関する話らしい。彼らの何作目なんだろう?"My Friend Irma" という1949年の作品にコンビで助演したのが最初で、1950年の「底抜け右向け!左」が最初の主演作らしい。長編の主演作としては7作目ぐらいらしい。この1953年には4本主演作が公開されています。コンビとして1951年から1954年までドル箱スターの1位か2位でした。1956年にコンビ解消。

「吸血鬼復活」は、ロイ・ワード・べーカー監督で、おなじみクリストファー・リー主演。夏になると納涼大会という名目で恐怖映画をよく放映するけど、つまらなくて寒くなることはあっても、怖くて寒くなったことはほとんどない。でも、こんな映画は通常2点つけるのに、3点つけてるってことは、なにか見どころがあったのだろう。1970年の日本劇場未公開作品で、原題は "Scars of Dracula"。IMDbの採点は、800人ほどが投票して6.1点と、これもまあまあ。なんと、来月「血のエクソシズム/ドラキュラの復活」というタイトルでDVDが日本で発売されるようです。

日曜洋画劇場でも「ドラキュラ血の味」を放映しているから、先にこっちを片づけよう。去年の10月に日本で発売されています。同じ1970年の作品で、原題は "Taste the Blood of Dracula"。主演はもちろんクリストファー・リーだけど、監督はピーター・サスディ。ハンガリー出身の監督で、テレビで怪奇ドラマを多く作っていたので、ハマープロからお声がかかり、これが長編劇映画一作目だとか。

「彼女は二挺拳銃」は、アン・バクスター主演の1950年の西部劇。彼女は、同じ年に「イヴの総て」に主演して、ベティ・デイビスとともにアカデミー主演女優賞にノミネートされました(受賞したのは"Born Yesterday" のジュディ・ホリディ)。「彼女は二挺拳銃」の原題は "A Ticket to Tomahawk" で、二十世紀フォックスの作品。監督リチャード・セイル。マリリン・モンローがチョイ役で出演しているようです。

「秘めたる情事」は、ゲイリー・クーパー主演で、「昼下がりの情事」の翌年の作品。"Ten North Fredrick" という原題の1958年のニ十世紀フォックス作品。フィリップ・ダン監督。IMDbによれば、181人と投票者は少ないものの、6.9点と高得点。

「宇宙戦争」は、バイロン・ハスキン監督、ジーン・バリー主演の1953年のパラマウント作品。HGウェルズ原作。プロデューサーはジョージ・パル。全然憶えていないんだけど、火星人による地球侵略の話らしい。

「老人と海」は、ジョン・スタージェス監督、スペンサー・トレイシー主演。ヘミングウェーの名作を映画化。1958年。この前週に見た「眼には眼を」はキネ旬の1958年の4位でしたが、これは3位。1時間半枠の番組での放映でしたが、もともと86分と短い。もしかしたら原作も短いのかもしれない。老漁師が苦労の末にカジキマグロを釣るのだけど、船で引っ張って戻るうちに鮫に食べられてしまうというお話。音楽ディミトリ・ティオムキン、撮影フロイド・クロスビー、ジェームズ・ウォン・ホウ。ワーナー作品。(シネシャモ日記2008年2月11日)
第3週

8月?日(?) 恋するパリジェンヌ (広島ホーム昼) 3点
8月17日(土) ザルドス (広島朝日会館) 4点
8月17日(土) 黄金狂時代 (広島朝日会館) 4点


「恋するパリジェンヌ」という題名を聞いてもさっぱり思い出せないんだけど、記録によれば、ノーマン・ジェイソン監督、ジェームズ・ガーナー、ディック・バン・ダイク、エルケ・ゾマー、アンジー・ディッキンソン出演のコメディ。女優陣の顔ぶれからすると色っぽそう。エルケ・ゾマーって、「暗闇でドッキリ」に出てたドイツ生まれの国際派女優ですね。60年代は合作映画が多くて、そんな合作映画によく出演していたヨーロッパ生まれの女優さんがけっこういました。ユーゴスラビア生まれのシルバ・コシナとか。ノーマン・ジェイソンは60年代半ばに「シンシナティ・キッド」や「夜の大捜査線」で注目を浴びますが、それ以前はユニバーサルでロマンチックコメディばかり作っていました。この「恋するパリジェンヌ」は「シンシナティ・キッド」の前の作品で、ロマンティックコメディ時代の最後の作品。双葉さんの「ぼくの採点表」を参考にしようと思ったら、載っていませんでした。

「ザルドス」と「黄金狂時代」って、変な二本立て。広島の親戚に遊びに行っていて、遠い親戚が朝日会館に勤めているので、無料の券をもらって見に行ったような記憶があります。

「ザルドス」は、「未来惑星ザルドス」が正式な邦題らしい。ショーン・コネリー、シャーロット・ランプリング主演のSF。「Zardoz」というタイトルは、「Wizard of Oz」(オズの魔法使い)を短縮したもので、なんか映画の内容に関係していたのかな?なんか、よくわからない映画だった気がします。IMDbによれば、イギリスとアイルランドの共同制作、監督脚本ジョン・ブアマン、音楽デビッド・マンロー、撮影ジェフリー・アンスワース。

「黄金狂時代」はチャップリンの名作と言われている1925年のサイレント映画。リバイバルシリーズ「ビバ!チャップリン」の第?弾。この頃は、キートン大好きで、チャップリンはそれほどでもなかった。今も、なんか興味ないなあ。(シネシャモ日記2008年2月12日)
第4週

8月19日(月) スティング (広島OS東劇) 5点
8月19日(月) 続激突カージャック (広島OS東劇) 5点

8月21日(水) 空中ブランコ (水曜ロードショー) 4点
8月25日(日) ダーリング (NHK昼) 3点
8月25日(日) 下り階段をのぼれ (日曜洋画劇場) 5点


先週末から広島の親戚に遊びに行っていて、たぶん月曜日に帰る途中に、再び「スティング」と「続激突カージャック」を見たのだと思います。不思議なことに、前回両作品とも4点だったのに、今回は両方とも5点。

「空中ブランコ」は、これ以前にも見たことがある作品。たぶん、まだ記録をつけていなかった5年ほど前の中学1年生ぐらいに。キャロル・リード監督、バート・ランカスター、トニー・カーティス、ジーナ・ロロブリジータ主演で、けっこう面白いです。信頼が一番の空中ブランコの演技者同志で三角関係が生じて、空中ブランコのシーンでハラハラドキドキさせられたような気がします。撮影はロバート・クラスカー。音楽はマルコム・アーノルドで、このあと「戦場にかける橋」でアカデミー音楽賞を獲得します。原作は「マーフィの戦い」のマックス・カトー Max Catto、脚色はライアム・オブライエン、脚本ジェームズ・R・ウェッブ(「ベラクルス」「大いなる西部」「恐怖の岬」)。

「ダーリング」は、ジョン・シュレシンジャー監督、ジュリー・クリスティ主演のイギリス映画。シュレシンジャー監督はジュリー・クリスティの育ての親みたいな存在で、1963年のトム・コートネイ主演のコメディ「うそつきビリー」に助演したのち、1965年のこの作品で米アカデミー主演女優賞を獲得します。その後クリスティは他監督の作品「ドクトル・ジバゴ」と「華氏451」に出演しますが、1967年には、またシュレシンジャー監督で「遥か群衆を離れて」に主演します。その後は両者ともハリウッドに進出して、コンビ作を解消したのかなと思っていたら、IMDbで調べると、1983年に "Separate Tables" というテレビドラマでコンビを組んでいます。「ダーリング」は日曜日の昼間にNHKで見て、これ以降見たことがないんだけど、あまり面白かった印象はないです。双葉さんの本によれば、女主人公が、いろんな男性と経験しながら映画スターになって、イタリアのプリンスと結婚するという話のようです。共演ローレンス・ハーベイ、ダーク・ボガード、脚本フィレデリック・ラファエル、撮影ジョン・ダンクワース、音楽ケネス・ヒギンズ。

「下り階段をのぼれ」(1967)はサンディ・デニス主演の学園もの。日本では、シドニー・ポワチエ主演の学園もの「いつも心に太陽を」と同時期に公開されたらしく、双葉さんは「下り階段をのぼれ」に軍配を上げています。ロバート・マリガン監督の演出のほうがキメこまやかだからです。プロデューサー、アラン・J・パクラと監督マリガンによる作品は、「栄光の旅路」(1957)、「アラバマ物語」(1962)、「マンハッタン物語」(1963)、「ハイウェイ」(1965)、「レッドムーン」(1968)などがありますが、これもそう(その後パクラは自ら監督になって、「大統領の陰謀」などを作ります)。最近DVDを購入して再見したら、少々出っ歯で、日本人に親しみやすい体型のデニスが可愛らしかった。さほど重大な事件もなく、理想を声高に叫ぶわけでもなく、日常的な雑務をこなしながら、やたら騒がしい生徒たちに国語(英文学)を教えています。男の先生にラブレターを書いた女子生徒が、その先生に呼ばれて、ラブレターの文法の間違いをネチネチと聞かされるのは、非常に屈辱的なことで、その女子生徒は教室から飛び降りて足を骨折します。これが重大な事件といえば重大な事件だけど、これもあっさり描かれています。チープな音楽が面白い。(シネシャモ日記2008年2月13日)
第5週

8月26日(月) 栄光の旅路 (広島ホーム昼) 3点
8月27日(火) がい骨 (広島ホーム昼) 2点
8月29日(木) ペーパームーン (尾道太陽館) 4点
8月29日(木) 続フレンズ (尾道太陽館) 3点
9月01日(日) 失われた島 (NHK昼) 3点


なぜか、プロデューサー、アラン・J・パクラと監督ロバート・マリガンのコンビ作が前日の「下り階段をのぼれ」に続いて登場。「栄光への旅路」(1957)は、プロデューサーと監督各々のデビュー作なので、当然コンビの第一作でもあります。アンソニー・パーキンズ主演、カール・マルデン共演の野球ものです。トニパキ君が演じるのはジミー・ピアソールという実在のレッドソックスの野球選手で、精神障害を克服する話。

「がい骨」(1965)は、ピーター・カッシング主演で、クリストファー・リーも出ているイギリスのホラー映画。ピーター・カッシングとクリストファ・リーの最初のドラキュラ映画(1958)は面白いんだけど、あとはそんなに面白かった記憶はないなあ。「テラー博士の恐怖」(1965)というオムニバス映画も少し記憶に残っていて、双葉さんも「同じ監督なら「テラー博士の恐怖」のほうがまだ面白かった」と書いています。その監督とはフレディ・フランシス。原作はロバート・ブロック。ハマープロ制作ではないようです。

この頃、不況時代を回顧する映画が流行っていたようで、「スティング」もそうだったけど、「ペーパームーン」もそう。白黒映像や古い歌で雰囲気を出しています。撮影はラズロ・コバックス。ライアン・オニールが聖書のセールスマンで、身寄りのないテイタム・オニールと珍道中を繰り広げます。最年少でアカデミー助演女優賞を獲得したテイタム・オニールは、うますぎて可愛げがない。映画自体も良くできすぎていて、退屈はしないけど、私の心には残りませんでした。監督ピーター・ボクダノビッチ。ジョー・デビッド・ブラウンの原作をアルビン・サージェントが脚色。

「続フレンズ」(1974)は、ヒットした「フレンズ」(1971)の続編。私は見ていませんが、「フレンズ」はすごくヒットしたような気がします。エルトン・ジョンの主題歌もヒットしたような気がします。すごく若い二人が駆け落ちして、二人だけの生活を始め、出産までしてしまうというような話で、アルセー・アルビナが人気でした。男の子はショーン・バリー。たぶん「続フレンズ」は、その二人の数年後を描いているのでしょう。二人の名前がポールとミシェルなので、「続フレンズ」の原題は "Paul and Michelle" です。しかし、もともと一作目の邦題が「フレンズ ポールとミシェル」でした。こっちの音楽担当はミシェル・コロンビエ。両方とも監督はルイス・ギルバート。イギリス映画です。「ペーパームーン」の併映として仕方なしに見た気がします。

「失われた島」って知らないなあ。記録によると、監督ジョン・フローリー、主演リチャード・グリーン、シーラ・ウェルズの1967年のSF。原題は "Island of the Lost"。(2008年2月14日)
日本映画

男はつらいよ/フーテンの寅 (尾道千日前松竹) 4点
男はつらいよ/寅次郎夢枕 (尾道千日前松竹) 5点
男はつらいよ/寅次郎忘れな草 (尾道千日前松竹) 4点
わが青春に悔なし (広島の自主上映会) 4点
素晴らしき日曜日 (広島の自主上映会) 4点
男はつらいよ/寅次郎恋やつれ (福山日米劇場) 4点
ドリフターズ/超能力だよ全員集合 (福山日米劇場) 2点


これまで日本映画も少しは見ていたでしょうが、記録はしていませんでした。キネ旬を定期購読していたせいで、日本映画にも興味を持ち始めたらしく、この頃から少しずつ記録し始めたようです。といっても、この年は、夏休みに見た上記の映画以外は、秋に試写会で「砂の器」を見ただけですが。

尾道に一人で寅さんの三本立てを見に行ったのは憶えています。「千日前松竹」と記録しているものの、そういう映画館があったかどうかわからない。インターネットで調べたら、私と同じぐらいの年齢の人が「駅前に尾道松竹、千日前に尾道東宝、東映、日活、防地口に太陽館」と書いていて、千日前という地名はあるらしいのですが、そこに松竹はないらしい。しかも、私が70年代前半に尾道の高校に通っていた頃は、太陽館と松竹しか残っていなかったんじゃないかと思います。

「フーテンの寅」(1970)は三作目で、監督は山田洋次ではなく、森崎東。後年の上品になってしまった寅さん映画とは違って、俗っぽくて、バイタリティがあるのがいい。相手役は新珠三千代、10作目「夢枕」(1972)の点数が高いのは、寅さんが八千草薫から好意を持たれていたあたりが胸キュンだから。11作目「忘れな草」(1973)の相手役は浅丘ルリ子のリリー。

広島の黒澤明の二本立ては、どこで上映されたか。8月3日に「二十四時間の情事」を見に行ったときにもらったチラシにこの上映会の予定が載っており、それによると、「クロサワ・イン・ヒロシマ」と題して、毎週日曜日に二本ずつ5週にわたって全10本上映したようです。「わが青春に悔なし」と「素晴らしき日曜日」が上映されたのは8月18日で、堀川町ラッキー会館4階(元広島ピカデリー劇場)。

福山の日米劇場は、こんな名前の映画館だっけとグーグルで調べてみたら、フューレックという会社の沿革にしか出てきません。しかし、このフューレックスは、福山の映画館を仕切っていた藤本興業が名前を変えただけなので、確かな情報筋でしょう。福山駅に近くの天満屋の前にある藤本ビルには福山ピカデリーと日米劇場があって、ピカデリーでは洋画、日米劇場では邦画を主として上映していました。「男はつらいよ/寅次郎恋やつれ」と「ドリフターズ/超能力だよ全員集合」は、この1974年夏の封切り映画です。「恋やつれ」は13作目で、9作目「柴又慕情」(1972)の吉永小百合が二度目の登場。「超能力だよ全員集合」は「全員集合」シリーズの13作目だとか。監督は渡辺祐介。フィンガーファイブ出演。ウィキベディアによれば、松竹の「全員集合」シリーズは1967年から1975年まで16本あります。東宝も「ドリフターズですよ!」というシリーズがあり、1967年から1969年まで5本作っています。(シネシャモ日記2008年2月15日)

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