6月7日
村長の予習:今朝、NHKのプレイリストをのぞくと、「ミッキー・モースト追悼」とありました。ミッキー・モースト
Mickie Most というと、ルルとかドノバンとか、イギリスのポップスがすぐ頭に浮かびますが、ジェフ・ベックもプロデュースしてたような気がします。All
Music Guide で調べると、プロデュースしたバンドは、アニマルズ、ハーマンズ・ハーミッツ、ナッシュビル・ティーンズ、シーカーズ、ヤードバーズなど、60年代イギリス・ポップス好きにはたまりません。メリー・ホプキンの「夢見る港」や「しあわせの扉」もプロデュースしてたなんて、ちっとも知りませんでした。5月30日、がんのため64歳で亡くなったそうです。合掌。(ちなみに、日本では通常ミッキー・モストと言ってます。)
バラカンさんのあいさつ: このサイトの紹介。
(村長: 最近「ミュージック捜査線」のプレイリストも作成しているので、その番組のエンドテーマをリクエストしたら、1曲目にかけてくださる。ありがとうございます。)
- Jefferson Airplane, "Embryonic Journey"
Surrealistic Pillow (1967) から。ヨーマ・カウコネン Jorma Kaukonen の生ギター独奏。
- The Asylum Street Spankers, "Asylum Street Blues"
Hot Lunch (1999) から。スタンリー・スミスとワモーのリードボーカル。最近出た編集盤 Side Show にも入っている。完全なアコースティックのバンド。もうすぐ来日。
- Dave Biller, "Japanese Sandman"
- Dave Biller, "Claire de Lune"
Leroy's Swing (2003) から。ジャンゴ・ラインハルト風。
(村長: バラカンさんのレコード店でどうぞ。)
ブレックファースト・スペシャル: ミッキー・モースト追悼
- The Animals, "Baby Let Me Take You Home"
1964年のアニマルズのデビュー曲。
- The Animals, "House of the Rising Sun"
「朝日の当たる家」。1964年当時としては前代未聞の4分半という長さのシングル。
(村長:アラン・プライスのオルガンがしみるねぇ。)
- The Animals, "Don't Let Me Be Misunderstood"
ニナ・シモンがオリジナル。
(村長: 「悲しき願い」。日本では尾藤イサオがカバーして大ヒット。)
- Donovan, "Sunshine Superman"
同名アルバム(1966)から。
- Jeff Beck, "Hi Ho Silver Lining"
アルバム "Truth" (1968) や "Beck-Ola"(1969) をプロデュースしているが、これは1967年のシングル。
(村長: ベック自身が歌っている。)
- The Nashville Teens, "Tobacco Road"
John D. Loudermilk の曲。
(村長: 昔NHKで見た「ポップギア」という映画で歌っていた。アニマルズも出てた。)
- Terry Reid, "Bang Bang (My Baby Shot Me Down)"
Bang, Bang, You're Terry Reid (1968) から。テリー・リードはツェッペリンのリードボーカル候補だった。シェール
Cher のヒット曲のカバー。
- Hot Chocolate, "Brother Louie"
モーストは70年代に入って自分のレーベル Rak を設立。Nikky Chinn と Mike
Chapman のソングライター・チームやスージー・クワトロ、マッドを抱えていた。クワトロやマッドは好きじゃなかったけど、Hot
Chocolate は黒人リードボーカルの Erroll Brown が表現力豊かで好きだった。
ブレックファースト・スペシャル終わり
(村長: バラカンさんが分からなかったルルの "To Sir, with Love"(1967)
の邦題は、映画もテーマ曲も「いつも心に太陽を」です。)
- The Langley Schools Music Project, "I'm into Something Good"
Innocence & Despair から。モーストがプロデュースしたハーマンズ・ハーミッツのヒット曲。ハーマンズ・ハーミッツは生理的に嫌い。
(村長: 私はハーマンズハーミッツの28曲入りベスト・アルバムを持っています。数年前に出た日本盤CDで、60年代に出た日本盤のシングルやEPのジャケット写真が載った楽しいブックレット付です。)
- Alison Klauss, "Can't Find My Way Home"
テレビのサントラ Crossing Jordan (2003)から。もともと Blind Faith 時代(1969)の Steve Winwood の曲。
- Cassandra Wilson, "The Wind Cries Mary"
- Jill Hennessy, "You're Innocent When You Dream"
2曲とも同じサントラから。前者はジミ・ヘンの曲、後者はトム・ウェイツ。
- Tom Waits, "Innocent When You Dream (78)"
Beautiful Maladies: The Island Years (1998) から。上記の曲のオリジナル。
- Chris Ardoin & Double Clutchin', "Your Body"
Life (2002) から。ザイディコ。7月来日。
- Steely Dan, "King of the World"
Count Down to Ecstasy (1973) から。
- Steely Dan, "Blues Beach"
もうすぐ発売される新作 Everything Must Go から。「全品売り尽くし」という意味だけど、引退宣言?
6月14日 自主制作盤特集
バラカンさんのあいさつ: 自主制作のCDがよく送られてくる。この番組でかけた Mark Flanagan や Errol Linton もそう。いまだに聴いてないものもある。通常はデザイン、タイトル、知り合いなどで、どのCDを聴くか選ぶけど、意外な発見も少なくない。
- Many Hands, "Jovano Jovanke"
アルバム Routes から。ニュージーランドのグループ。いろんな人種の素人ミュージシャンが集まっている。中心人物がYMOの論文を書いたので知り合いになった。この曲はマケドニアの民謡。
- Mark Pengilly, "I Will Miss You"
Nothing Borrowed から。オーストラリア。兄弟がINXSにいた。バスキング活動をしている。
(busk: to play music in a public place in order to earn money)
- Raslo Layton, "This Fragile Face"
Rock Poet から。香港に住むイギリス人。
(村長:アメリカのアマゾンで入手可能)
- Geoff Pearlman, "All You Want To"
Anything at All から。自主制作盤は、エディ・ラッセルというテキサスのDJ から紹介されることが多い。先にかけた二人もそうだし、ジェフ・パールマンもそう。ポップセンスがある。
- Shane Fontayne, "Cut From the Same Cloth"
What Nature Intended から。バラカンさんの弟。
- The Mike Metz Band, "Ask Angeline"
- The Mike Metz Band, "Deal Breaker"
- The Mike Metz Band, "East Hurtin' Street"
3曲とも El Dorado から。Shane Fontayne のアルバムでベースを弾いていた Robin Sylvester が参加。
(村長:アメリカのアマゾンで入手可能)
- David Sylvian, "Late Night Shopping"
Blemish から。
- Eric Stewart, "The Gods Are Smiling"
Do Not Bend から。元10CC。
- Missy Roback, "Take It Back"
Just Like Breathing から。「自然体で」という意味。
(村長: All Music Guide で調べたら、ジャケットに笑ってしまった。日本のアマゾンでも入手可。)
- Trip Hunt, "Ball Game Rag"
Solo Flight Over Americana から。テキサス州オースティンを本拠地とする生ギター奏者。
- Boobie Browne and the Onions, "Liquid Lunch"
Birth of the Chickenpick から。
- Mark Viator, "Along the Bayou Teshe"
Bayou Teshe から。
- The Fujii and Fumica, 「夢の中で泣いていた」
We Pray the Brooze から。Buskers on the Road という写真集が良い。
- Sawan Joshi, "Katmandu Street"
Swotantra から。ネパール人。ボビン・アンド・ザ・マントラ Bobin & the Mantra のシタール奏者。
- Max Middleton, "Cuban Nights"
Land of Secrets から。イギリスの有名なキーボード奏者。
6月21日
バラカンさんのあいさつ: 毎年のことだけど梅雨はイヤだな。皆さんの気分を少しでも改善すべく番組を進めていきます。
- Otis Redding, "I Can't Turn You Loose"
高温多湿型シンガー。
リスナーの悩み: 評価の高いレディングになじめないのですが、どうしたらいいでしょうか。
バラカンさんの回答: 僕は好きだけど、確かに洗練されていないし野暮ったいかもしれない。評価が高くても、自分の好みじゃなければ聴く必要はない。僕だってツェッペリンが嫌いで、渋谷陽一さんに殺されるんじゃないかと思うぐらい。
- Lulu, "To Sir With Love"
ミッキー・モースト特集で「どういう邦題だったか」とたずねたら、「いつも心に太陽を」という返事が多くのリスナーから返ってきた。
- Al Green, "To Sir With Love"
日本盤も出ているベストアルバムから。
- Linda Thompson, "Dear Old Man of Mine"
Fashionably Late (2002) から。リチャード・トンプソンの元奥さん。息子の Teddy Thompson と7月中旬来日。
(村長:来日情報はトムス・キャビンでどうぞ。)
- Richard Thompson, "Season of the Witch"
Crossing Jordan (2003)から。ドノバンの曲。9分以上。
- Richard Thompson, "Kiss"
1000 Years of Popular Music から。プリンスの曲。トンプソンは、1999年秋に「プレイボーイ」誌から過去1000年の最高の10曲を選んでくれと言われたのがきっかけで、1068年以降の音楽を演奏するコンサートを始めた。このアルバムはその模様を収めたもの。Michael
Jerome のパーカッションと Judith Owen のボーカルが加わる。ボードビルの音楽に重きを置いている。
- Richard Thompson, "Can't Win"
More Guitar から。1988年のライブ。プロデューサーの一人は Henry Kaiser。もともと Amnesia (1988) に収められている曲。
(村長: この曲のライブは3枚組編集盤 Watching the Dark (1993) にも収められているけど、ギターがギンギンで興奮する。メンバーが同じだな。)
- Richard Thompson, "Money"
1000 Years of Popular Music から。アバで有名な曲。
- Richard Thompson, "When the Spell Is Broken"
More Guitar から。
(村長: もともと Across a Crowded Room (1985) に収められている曲。このメンバーでの演奏は強烈だな。ドラマーの
Kenny Aronoff はジョン・メレンキャンプのドラマーらしい。)
バラカンさんによる補足: トンプソンの新作 "Old Kit Bag" のタイトルの由来は第一次世界大戦中にヒットした曲 "Pack
Up Your Troubles" からとったもの。悩み事なんかまとめてズタ袋に放り込んでしまいましょうという歌詞。つまり、苦境でもポジティブに考えましょうということ。トンプソンによれば、大手
(Capitol) から小規模なレーベル(Cooking Vinyl) に移ったのは、小作人扱いされるより、パートナーとして働いたほうがいいし、大手のマーケティング手法が古臭くなったので、大手にいる意味がない、とのこと。
- Donal Lunny, "April the 3rd"
- Emmylou Harris, Dolores Keane, Mary Black, "Sonny"
- Davy Spillane, "Equinox"(ギターはアルバート・リー)
- Pierce Turner, "All Messed Up"
以上4曲、Bringing It All Back Home から。BBCのドキュメンタリーのサントラ。日本盤(「アイリッシュ・ソウルを求めて」)が発売される。 演奏シーンを集めたDVDも発売。
- Jimmy Scott, "Over the Rainbow"
Stormy Weather: The Music of Harold Arlen から。国内盤あり。ハル・ウィルナーHal Willner 制作。ジミー・スコットは7月来日。
- D'Gary, "Akata Meso"
ディガリ。マダガスカルの驚異的なギタリスト。7月9日の「東京の夏音楽祭」で演奏。
6月28日
- Papa Grows Funk, "Mutha Funk Y'All"
新作 Shakin' から。ジョン・グロスというオルガン奏者が中心。ギターは山岸潤史。
- Jackson Browne, "Your Bright Baby Blues"
The Pretender (1976) から。6月29日は Lowell George の命日。この曲では彼のスライドギターが聴ける。リトルフィートの中心人物。1970年代のアメリカンロックで最も面白いバンドだった。1979年に死亡。
- John Hiatt, "Slow Turning"
Slow Turning (1988) から。アルバムではサニー・ランドレスのギターがフィーチャー。
- John Mellencamp, "The End of the World"
新作 Trouble No More から。カバー集。この曲は Skeeter Davis が60年代にヒットさせた曲。
- John Mellenchamp, "To Washington"
同じアルバムから。トラディショナル・ナンバーの歌詞を変えてブッシュ批判をしている。ローリングストーン誌やビルボード誌の編集者だった
Timothy White の追悼コンサートでロバート・ジョンソンの曲を演奏したのがきっかけで、このアルバムを作った。
- Linton Kwesi Johnson, "Hurricane Blues"
More Time (1999) から。ギターはJohn Kpiaye。
- Linton Kwesi Johnson, "Funny Dub"
- Rico,"You Really Got Me"
- Aswad, "On And On"
3曲とも ブルー・ビート・バップ!プレゼンツ・アイランド・レゲエ・クラシックス70’s (ユニバーサル・インターナショナル)から。19曲入。日本独自の編集盤。3曲目は
Stephen Bishop の70年代の大ヒット曲。
- 琉球アンダーグラウンド、「恋の道草」
新作の「毛遊び(もうあしび)」から。Keith Gordon と Jon Taylor のユニット。
- Max Middleton, "Loco"
2週間前の最後にかけた Land of Secrets から。ミドルトンのエレクトリック・ピアノが好きな人にはたまらないアルバム。(村長: バラカンさんのレコード店でどうそ。)
- Momo Wandel Soumah, "Yerelele"
African Swing から。モモ・ワンデル・スーマ。ギニアのサックス奏者。6月15日に76か77歳で死去。
- Susheela Raman, "Love Trap"
Love Trap (2003) から。インド人女性。
- Mahmoud Ahmed, "Bemen Sebeb Letlash"
Ethiopiques 7 から。上記 "Love Trap" の原曲。
- The Campbell Brothers, "Don't Let the Devil Ride"
スティールギターをフィーチャーしたゴスペル・グループ。
今月も色とりどりで、良い音楽を聴くことができました。
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