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逆子のポジション修正治療(外回転術)に挑戦

マイロの妊娠記録からのつづき。

前日の逆子発覚から不安な気持を抱えたまま、夫とともに病院に着きました。
「逆子が直らない場合は即、帝王切開だよ」とさんざん前日にクギをさされてたから、一応入院の準備はしてきたけど、こっちは逆子が直ると信じて来ているから、荷物は全部車に置いてきて身軽なカッコで受付に行くと・・

「あぁマイロさん、今日出産の方ね〜。ベイビーと会う準備はできた?」(笑顔)

あら〜、軽く言ってくれるのね・・。(汗)

こっちはドキドキでポジション修正に来ているのに、「準備はできた?」なーんて言われると、

「ち、ちがうんです。今日は逆子をなおしに来ただけです。」

って不安丸出しで答えてました。

とりあえず、通常の「陣痛・分娩の部屋」ではなくて、いつもドクターのオフィスで診察してもらっているような部屋に通されて、いつものうしろが丸みえのガウンに着替えて待つこと1時間!(なげーよ)

実はこの待ち時間に、初めて赤ちゃんの名前について夫と本格的に話し始めました。前日のウルトラサウンドでようやく性別が分かったので、それからとりかかる私たちって遅い?・・。

男の子が希望だった私は、ミドルネームにする名前(日本名)をもう決めてありました。この名前は夫も気に入っていたので即決。肝心なファーストネームを決めるのに、とりあえずアルファベット順に好きな名前を挙げていくことに。この名前は親戚にいるなー、あの名前はどんくさい同僚と同じだからボツ・・・、この名前だと頭文字だけになったとき・・ヤバイな。。。ははは(汗)・・

などと、いい加減に挙げながら「J」のつく名前にとりかかろうとしていたそのとき、ようやくドアがガチャっと開いたんです。

あら。見慣れたドクターがふたり。』こういうときは、何人ものドクターがいる産婦人科で個別担当医を決めていなくてよかったーと思う瞬間ですね。いつも丁寧な説明をしてくれる若い男のドクターが、今日は緑の手術衣を着ていて、『あ、なんかホントにドクターらしくてカッコイイわぁ』・・なんて思っているところへ・・

「遅くなってごめんねー、今さっき帝王切開してたから。。
・・・で、
あなたも帝王切開するんだよね?

え、え、?・・ちょ、ちょっと待ってよー!いちおうポジション修正するつもりで来ているんだから、寿司屋の出前気分で「はい、帝王切開もういっちょー」なんてイヤやー!そんなにバシバシサバかんといてー!

帝王切開という言葉に動揺して私と夫はドキドキしながら、

「あ、あの、ポジション修正できるって聞いたんで、やろうと思っているんですけどー」

と、自分たちの決断を伝えると、ドクターから怪しげな答え。

ドクター:「あぁ。うーん、修正の成功率は半々だし、帝王切開にするひとのほうが多いですよー。

さ、帝王切開でいこうかー

あぅ・・。もう、半ば片づけ仕事みたいに言われてさらに動揺・・。
ドクターってば、ついでにやっちゃいたい気分なんかい?

私たちは「えー、でも今日は修正しようと思って来ているんです」と必死に訴えているとそれまで何も言わなかったもうひとりの女性ドクターが、

「まだ羊水も十分あるみたいだし、修正できないわけじゃないんだからやってみようよ。出来ることはやったほうがいいよ。」

と言ってくれて、ホッとしました。『なーんか、修正するのってめんどうなのかなぁ・・。』と思いながら、それがほんとに大変なことだとはこの後よーく分かるのですが・・。

ポジション修正への前準備

ドクターとの相談が終わり、さっそくお腹に胎児の心拍測定と陣痛測定のモニターを付けて、30分様子を見ることに。さらにもう一度ウルトラサウンドで胎児の細かな位置確認と羊水の量を計って、ようやく修正への準備に入りました。

<ポジション修正(外回転術)についての注意>

日本では「外回転術」と呼ばれるこの治療は、逆子体操のような簡単なものでなく、専門の医師によって外側(妊婦のお腹)から胎児を押して位置を修正するという身体的に大変きついものです。

妊娠後期(特に35週以降)の逆子ポジション修正は、まず羊水が十分にあることが重要だそうです。30週前後の逆子については、胎児がまだ子宮内で位置を無理なく移動可能なのでこの修正はする必要がないようです。このためアメリカには逆子体操という指導の必要を考えられていないわけですね。

また、このポジション修正ができるドクターは限られているそうで、どの病院でも修正してくれるとは限らないようです。

さて、修正前にお腹の様子をモニターされてからちょくちょくナースがチェックに来ていたんですが、そこでさらなる事実が発覚。

「あら。マイロさん、いい間隔で陣痛来てますよ。」

『う、・・・うそ。陣痛始まってる?』

さらにナースは続けて、

「ほら、山がきれいに出てるわ。けっこう間隔が短いわねぇ、、
2,3分おきに来てるし、強さも大きくなってるし・・」

「ほら。」って・・。しかもそんなうれしそうに言わないでよー。(汗)

↓これがマイロのお腹をモニターしていた機械

陣痛の強さを示すグラフがプリントされるんですが、紙の右に山があるのが見えますか?これがナースの言っていた「きれいな山」ですね。間隔はほんとに短かったようで。

『これが陣痛かー』と思いながら、ふと考えてみる・・。そういえば2,3日前からやたらとお腹が張るかんじがあって、でもそれはお腹のベイビーが動きまくり(特に後期は「ボコボコ」っていうケリじゃなくて「ぐにぃーん」っていう寝返りみたいな動き)だから、てっきり陣痛とは違うのよーって思いこんでいました。

陣痛はもっと痛くて床をのたまうような痛さなはずよーっ。

だって、だって・・。バースクラスで教育(洗脳?)されたもん。(笑)(だから個人差があるんだってば・・)

あぁーぁ。陣痛が定期的に来ていると分かった以上、ポジション修正のときにはこれを止めなくては危険なので、陣痛を止める注射を腕にちっくり打たれました。(これが痛い注射なんですわ。私は注射なんて全くへっちゃらなんですけど、これはすごく痛かった!)

さらに、ポジション修正のときにお腹の筋肉にかかる負担が大きいので、ゆるい痛み止めも打たれ、さっそく修正への準備が整ってきました。

そしてナースはマイロのサポーターとしてそこにいた夫に、コッソリとこんなアドバイス。

「このポジション修正は、マイロさんかなり負担がかかりますから、あなたがを彼女を勇気づけてあげてください。そうそう、例えば気をそらしてあげるのは一番効果があります。がんばってくださいね」

なーんて話しているのが・・隣にいて聞こえないわけがないでしょう!(笑)

いよいよ修正へ

前置きがかなり長くなりましたが、ようやく修正の治療の時間に。

部屋の明かりをやや暗くして、さきほどの2人のドクターがウルトラサウンドのモニターを見ながら胎児のポジション修正にとりかかりました。

ドクターの手には手術のときのゴム手袋をしながらも、ウルトラサウンドのときに塗るジェルでぐちゃぐちゃ。(2、3本はジェル使ってた記憶が。)私のおなかも、これでもかってくらいジェルのてんこもりでした。

まず、男のドクターがおもにモニターを見ながら、私のお腹の胎児の位置を触って確かめ、横腹を押さえる感じで支え、女のドクターが胎児の頭らしき場所を押さえて足の位置、背中の位置を私のおなかの上から触って確認。

「じゃぁ、いくよー!」と言われ勝負のひとときが始まります。

ぐににん、ぐりぐりぐりーっ

「ううー、」(うっ、イタタ。けっこうキツイわー、これー)と唸りながら踏ん張る私、あれやこれやと指示したり確認し合うドクターの大きな声の中、夫がささやいてきたこととは・・・

「あ、そんでさー、さっきJ(名前候補のこと)でおわっちゃったんだけど、Jってほかになにがあったっけー?○○でしょ、××でしょー、あんまりいいのないねぇー、どれがいい?」

夫もかなり動揺した様子で会話は一方的に続きます(苦笑)

『・・・。』(名前なんかもうどうでもいいわ!)

と、私には返す言葉がありませんでした。(汗)
普通にがんばれって言って欲しいのになぁ。。気がそれるどころか、・・・と思いながら痛みにこらえること数分。

ぐぐぐ、くるりんっ(成功!!!)

ウルトラサウンドで胎児の位置を再確認。ちゃんと頭が下にありました。

女のドクターに「これでお腹がすこしラクになったでしょ?」と言われて、

『そういえばお腹がすこしラクになったような・・。』

いままで胸のすぐ下にゴツい形がポッコリ(頭だったんだけど)あって、なんか苦しいなーと思っていたんですね。(気付けよってか)

せっかくウルトラサウンドするんだからと、もう一度性別を確認させてもらって(しつこいって)安心しました。

そこへさらに、いらんことまで教えてくれる男のドクター。

「胎児の重さ、3800グラムだって。普通サイズだね」

えー、それって私にとっては結構大きいんですけど・・。

意外な展開

その後、胎児の心拍など異常がないか様子を見るために、このままモニターを30分続けて問題がなかったら帰ることに。

ともかく、やれやれ。ポジションが直ったことでもう浮かれ状態。

「さ、家に帰っておいしいモノ食べようっと。お祝いしなくちゃねー」

なーんて、心はすっかり晴れでした。前の夕食のとんかつ以降、朝から何も食べてはいけないと言われ(帝王切開の可能性があったため)、修正が終わった午後3時には、もうお腹ペコペコ。いろんなごちそうを思い浮かべて帰る気分満々のマイロ。

しかし、そんなマイロの期待を打ち破る「待った!」が入りました。

マイロの陣痛モニターから描かれた紙に、きれいな山がたくさんあるのを見て、ナースがドクターに連絡。またさっきの若い男のドクターが戻って来て、とんでもない展開に。

「あれ?陣痛始まってるね。ちょっと子宮口調べようか。きのう調べた?」って聞かれて、後期に入ってまだいちども調べられてないことを言ったら、「じゃ、今調べよう」ってことになり、まだガウン姿の私は着替える間もいらず、子宮口チェックに。

そして新事実が発覚・・

「うーん、もう3センチ開いてるね。

陣痛の波も定期的で強くなっているし・・。

どうせだから・・・このまま入院しちゃおうか。

うん、そうしよう。じゃ、部屋移動しようね。」

がーん。。
(空腹の妊婦にごちそうチラつかせといて、それを奪うんかぁぁぁ!?)

はっきし言って、逆子の発覚時よりも動揺いたしました。

マイロの出産記録その2へつづく

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