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ジュニアと初対面

マイロの出産記録2からのつづき

ICU(手術後集中治療室)で再び目が覚めた後、通常の回復室に移動しました。まだ意識が朦朧としていましたが、部屋を移ってからナースが痛みの具合と痛み止めの点滴を確認した後、「ベイビーがママに会いたがってるよー」と言ってジュニアを連れてきました。

やっと初対面です。手術から約4時間たって初めて自分のベイビーを見ました。かわいくて、うぎゃ〜というより、ふぇーんってカンジにピーピー泣くので思わず、「なんか女の子みたいに泣いてる〜」っていうのがはじめの一言でした。

通常の分娩だったら出産後30分以内に母乳をあげたいという希望を持っていましたが、緊急帝王切開になり、産後4時間もたっていましたが、さっそく初授乳を試みました。これでようやくママになった気がしてきました。

思えば陣痛に苦しんで異常事態になり、急展開でオペ室に運ばれ、自分が知らないうちにベイビーが誕生してて・・。

「目を開けたらそこにベイビーがいた」

ってカンジ(笑)。

なんだかとても大切な感動的シーンをすっ飛ばした気分でした。それでも、自分もジュニアも無事たったことが何よりもうれしかったです。

この日は逆子修正から入院〜緊急帝王切開と、緊張の連続て私も夫も疲れ果てました。ジュニアと初対面したときは、すでに時計は日付を変えて午前2時を過ぎていました。病院に泊まる家族もいるそうですが、部屋にあったのは「リクライニングしない不快適なソファー」で、これはあまりにも夫がかわいそうで私は夫に家で休むよう言いました。こうしてこの日はようやく終了に。

母乳育児に休みはない

夫が帰ったあと、私も少し休むようナースに言われ、死んだように眠りました。

・・が、しかし、3時間もたたないうちにナースは「母乳の時間ですよ」とベイビーを運んできました。この日から育児がスタートです。

母乳で育てるか、フォーミュラ(粉ミルク)で育てるかの意思は出産前に伝える方針になっていて、マイロは母乳と伝えてありました。病院側はそれを受け、フォーミュラは一切与えないことになっていました。そのため、どのナースも分かるようにジュニアの名前プレートの下には「母乳ベイビー」と表記してありました。でも、出産してすぐに母乳が出ればいいですが、私は出ませんでしたので、おなかがすいたジュニアは頻繁に泣いて私を困らせました。

出なくても出るまで吸わせるしかないと分かっていたので、辛いですが1,2時間おきに授乳をがんばりました。私の病院では基本的にベイビーはママと一緒の部屋にいるということだったので、頼まない限りナースステーションには連れていきません。

母乳がまだ出ない私はジュニアがあまりに頻繁に泣いて休めないので、とうとうナースも私が休む時間(2,3時間くらいですが)をくれました。一度、あまりに泣くために、あるナースから「ナースステーションまで聞こえてくるわよ」なんてキツイひと言までいわれて涙が出ました。

出るまでの辛抱だと思って、病院での夜はホントに辛かったので「家に帰りたい」と心から思いました。そうして辛い夜を2日過ごしてがんばったかいあって、母乳が出始めたのは出産から3日目でした。辛かったけど、あきらめないでがんばってよかったなーと思います。

帝王切開後の快復

私の帝王切開の傷跡はタテです。これを見たナースは「あら、緊急だったのね」と言い、通常の計画帝王切開はヨコにキズがあると教えてくれました。でも手術後にドクターが夫に説明をしたとき、

「外見のキズはタテにありますが、中(子宮?)は次の出産を膣分娩できるようにヨコに切りました」

と言われたそうです。

それから、切った後の縫合は糸ではなくてホッチキスみたいな金具で留めてありました。(興味本心で数えると23コありました)でも「この金具は補助的なもので、強力な医療糊みたいなもので皮膚をくっつけているので安心してください。」という説明がありました。

〜手術後1日で「歩け」?スーパー回復法〜

帝王切開をした次の日の午後には手術の際に入れられた尿道のチューブを外され、次の瞬間ナースから鬼のような発言が。

「今から自分でトイレに行ってみてね」

え・・・。あの、ワタシ、きのう大手術(っていうか帝王切開)したんデスケド(汗)

「ほら、がんばって立ってみよう!」

手術の次の日に自分で歩く!?(ま、マジですか・・?)

なんて誰が考えてもムチャと思うんですが、こちらではこれが通常らしくて、はじめは信じられなかったんですが、痛みは少しあるものの立てないことはなくて、ナースに支えてもらいながらトイレに行きました(といっても自分の部屋にあるので大して歩かないけど・・)

どうやら、手術後はなるべく早いうちから動いたほうが回復も早いとか。

その後はゆっくり歩いても大丈夫なくらい快復が早かったので、自分でもビックリするくらいでした。手術後2日目には(部屋についている)シャワーも浴びたし、私の快復はとても順調でした。

母親学級TVプログラム

私が出産した病院には、自分の部屋にテレビがあって、普通の放送とともに育児のノウハウ番組を24時間放送していました。これはどうやら病院内の専用チャンネルらしくて、ベイビーのお風呂の入れ方から、授乳の仕方、これは絶対にしてはいけませんというような育児指導もあって、いつでも自由に自分の部屋にいながら見られました。

昼間にはときどき「○○時から××についての番組が△△チャンネルで放送されます。ぜひご覧ください」という院内放送での案内も流れていました。マイロもこのチャンネルを参考にして育児のコツを学ぶことができて良かったです。分からないことは自分の部屋を担当するナースに聞けば気軽にこたえてくれるし、特に母親学級指導を受けなくても大丈夫でした。

名付けは?

ジュニアが生まれる前日に性別が分かったので、ようやく名前選びにとりかかったものの、急な展開で生まれたために名前が決まっていませんでした。

生まれた次の日には、バースサティフィケート発行手続きをしてくれる担当の方が部屋まで来てくれて書類をくれたものの、名前が決まらないのでまた次の日に来てもらうようにお願いしました。

名前を持たないジュニアがいつも入っているポータブルクリブの名前プレートには「Baby BOY」としか書かれていなくて、なんだかさみしかったです。生まれて次に日にようやく名付けに本腰を入れて、やっと決まったものの、なんだか馴染めなくて名前を呼ぶときに照れてしまいました。はじめて自分のベイビーを呼びかけるときって、みなさんどんなカンジなんでしょうか・・。胎児のときから決まっているとそれなりにしっくりといくのかな?

病院の食事

出産前にいろんな方のアメリカ出産体験談を見たんですけど、その中のほとんどに「病院の食事がチョーまずくて、友人や家族が持ってきてくれるおにぎりがすごいおいしかった」というのがありました。アメリカ式のまずい食事はいやというほと味わっていたので、想像はつきましたが・・。

それで、私は病院の食事ってそんなにひどいんだーと思い、自分が出産したあとに夫に持ってきてもらおうと、おにぎりを自分で作って冷凍してありました。ひどい食事を食べるよりはきっとマシだろうと、カップラーメンなんかも用意して持って来てたんですよ。

ところが、私の思いこみがよっぽどひどかったのか、意外と病院の食事がおいしく感じられました。帝王切開で食事の制限があるかと思えば、ぜ〜んぜん。手術後からボリュームたっぷりの食事が毎回運ばれてきてビックリ。けっこうおいしかったので、おにぎりの出番なく終わりました。私の想像では、こっぴどい飛行機の機内食によくある、乾いたハムチーズサンドとか、焼き過ぎで噛み切れないステーキとかを考えていたので、そんなのが本当に出たら母乳の栄養たりなくて病院食失格ですよね、きっと。

私のまわりで出産した友人たちにも食事について聞いてみましたが、みんな特に大きな不満なくしっかり食べていました。(食べられるということは、それほとヒドいってことではないかと。)さすがに、日本の一流シェフによるグルメ食のようにはいきませんが・・。

退院

とにかく病院での母乳育児は思うように出なくてとっても辛いし、なによりベッドが狭くて居心地が悪かったので早く家に帰りたくてたまりませんでした。

帝王切開のキズの快復も良く、退院の準備は十分にできていました。病院側からはいつ退院ということは言わないので、追い出されるという感覚はありませんでしが、私は病院に居るのにはもう耐えられなかったので、3日目には「あした帰ります!」とお願いしました。たぶん何もいわなければもう1日いられたことは確かです。

そうして出産から4日目の昼に退院し、家に戻ることができました。このときも退院の手続き書類があって、私の場合は痛み止めの薬などの指示もありました。そして、帝王切開のキズを留めてあるホチキスの抜糸(抜針?)は1週間後にドクターのオフィスですることになりました。日時も決めたから、当日はただ行くだけでいいようになっていました。退院前にはジュニアの健康状態の最終チェックもされて、無事、退院のOKが出ました。

退院前に確認したいこと

入院中は担当のナースに何でも質問できるので、気になる事はどんどん聞くと良いでしょう。そして、いざ退院という時にはいくつか確認したほうが良い事があります。

1.赤ちゃんの血液型の確認

出産した時、病院は緊急事態に備え、新生児の血液検査をしています。しかし、病院からもらう書類やバースサティフィケートには血液型の記録がありません。できれば、病院にいる間にナースに赤ちゃんの血液型について質問してみると良いです。退院後に血液型を知りたくても、血液検査を別途(保険のカバーなしで)するしか知る方法がないので、チャンスはこの時のみになります。(病院によってはポリシーで答えてくれない場合もあるかもしれません)

2.バースマーク(蒙古斑)の確認レター

出産後、赤ちゃんの身体にバースマークが見られる場合は、ドクターによる確認レター(バースマークの位置や詳細)をもらっておくと安心です。これは、バースマークが虐待と間違えられた場合の誤解対策のためです。(最近はバースマークも一般に広く認識されてきているようですが、念のため。)

※アジア人の子供には青あざのようなバースマーク(蒙古斑)が出ることを知らない人がいます。虐待によるあざと思われて警察へ通報され、誤解が解けるまで子供と引き離されたという例もあるので、注意してください。

抜針

退院から1週間後、ドクターのオフィスで切開を留めたホチキスを外しに行きました。妊娠中の検診に通っていた馴染みのところです。そして、いよいよホチキス外しに・・・。

『やだな、痛いのかなぁ(ドキドキ)』と構えていたんだけど、なんてことない、皮膚が引っ張られる感覚はあるものの、痛みはぜんぜんありませんでした。

針を取ってくれたナースに聞いてみると、このホチキス外しは専用の器具がないと取れないらしくて、普通にひぱったのではカンタンには取れないとのこと。外した後は、念のため傷口を細いテープで何カ所にもまたいで留めてからガーゼでカバーしました。抜針は約10分ほどで簡単に終わりました。

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