長島正充絵画作品ギャラリー Masamitsu Nagashima Art Works
上記のように区分されていますが、スクロールして全体を通してご覧になれます。



私、長島正充は建築家だが、絵画の制作にも建築と同じ思想で創りたいと試みている。
会派や派閥に属するのが嫌いなので、派閥色の少ないコンクール型の公募展や個展を中心に挑戦をする。
建築についても、絵の問題についても、一種の構造主義を標榜している。
私の言う構造主義に興味のある方は、これについての美学上の論説を 今こそ美を問う からお読みください。



絵は支持体(基底材)とその上の絵の具や顔料などから成り立つ、という構造が重要である。
現在、私は基底材の選び方に関心がある。なるべく硬質で手ごたえの強い素材がほしい。
硬質の基底材をいろいろ試しているが、どうやら石膏下地が気に入りそうである。
建築などでも「下地半分」と言われるが、私の絵の場合、「下地8割」である。
建築家による ドローイング100点   第2回展
長島正充 個展   ドローイング100点 第2回展
京橋 村松画廊 2007/3/12(月)−3/17(土)
今回も石膏の上に墨、題材は球、立方体、円環、などの基本的な幾何形体。
 建築家が画を描くことにどのような意味があるか? 相変わらずペインティングではなくドローイングだ、
問題は構造だ、建築と共通する思想を維持したい。しかも、建築と絵画とは明らかに異なったジャンルですから、
建築では表現できない内容を絵画が表現するのでなければ、意味がない。一見非現実的な宇宙的な空間を表現
することで逆にリアルなものに近づきたいのです。
 題材は球、立方体、円環、など、幾何学の原型的な形体で、素材は石膏の上に墨です。
建築家によるドローイング100点 展
長島正充 個展   ドローイング100点 展
京橋 村松画廊 2005/9/26(月)−10/1(土)
東京都中央区京橋3-7-4 近代ビル1F  TEL/FAX 03-3567-5665
アイロン P150号 2006新制作展出品 入選
建築家が画を書くことにどのような意味があるか? 
私は大工のように美しく強固な骨組みを作りたい。表面だけを糊塗して化粧をするペンキ仕事はしたくない。
だからペインティングではなく、ドローイングだ。問題は構造だ、と言い続けてきました。
黒々としたドローイング100点でギャラリーの壁を埋めようと思います。1点ずつはそれぞれに個性を持ちながら、100点全体で一つの構成を持ち、全体が一つの作品となるようにしてみたいと思います。
丁度、それは建築と街づくりの関係に似ています。
それぞれ個性を持つ家々が隣近所と調和し、所々花の咲く公園や広場などもあって、街が美しくなるように。  
画の題材は「石」と「鉄」です。画の素材は石膏の上に墨が主で、画の道具は割り箸、たわし、紙やすりなどです。
最近の作品
”建築家による ドローイング100点 第2回展展” における主題としての幾何学形態への関心の始まりとして作った作品である。
2006新制作展に”アイロン”とともに応募して、アイロンは入選し、こちらは選外となった。
トーラス100  S100号    2006新制作展出品 選外    
ギリシャ残照  2004年12月 A’s展出品     各22.5×30  石膏下地・コンテ水彩

炭火用のアイロン三題   2003年5月 樹展 出品作品      各30×40  石膏下地・コンテ水彩
大きい作品

時々、正方形の格子を絵の要素にしている。
建築家の長年の習慣で、無限の平面を一定寸法の画面に切り取った時、その上にXYの格子を考える癖がある。これは絵画空間についての一つに認識方法である。
題材の形と、異質な格子と、二つの秩序を衝突させるとコンプレクシティが増えて面白かろうか、
と言う考えである。

フレジュス        2002
               F100
2003上野の森美術館大賞展 
入選

フレジュスは南仏の平凡な町だが、古代ローマの重要な都市で、この絵の題材はそこの水道橋遺跡である。

合板の上にアルミ箔を張ったり、シクラメンのカラー写真のプリントをコラージュしたりしている。
遺跡の複雑な形状と正方形の格子の秩序との対比、遺跡と花という異質なものの対比、が面白くなるかと思った。
磊(ライ)         2000
               F100
2002 上野の森美術館大賞展 
入選  一次賞候補


イギリスのストーンヘンジが題材。

合板の上にアルミ箔を貼ったり、電動ヤスリで荒らしたり、コンテをゴシゴシこすったりする。アルミ箔を貼るのに青いアクリル絵の具を使ったので色味があるが、絵の具で塗るという作業はしない方針である。ただ、ペースト状のものをこてで擦り付けることはしている。
マティスの墓       2002
               F50
2003 松涛美術館コンクール
グランプリ 松涛美術館賞


マティスの墓は南仏ニースの山の手にある修道院墓地からちょっと階段で降りた小さい空地にある。石棺形の墓碑は一つの石塊で大変美しい形をしている。

基材は合板の上に部分的に石膏下地。絵の具は使わず、紙や箔を貼ったり剥がしたり、鉛筆の類でゴシゴシ書く。
マティス晩年の有名な切り紙絵の一部分をコピーし、コラージュした。私の絵と異質なものを貼れば面白かろう、別にマティスの亡霊とか、特別な意味はない。
正方形の格子と、墓碑の形と、異質な秩序を重ねている。
ピカソの城        2002  
               F50


南仏アンチーブにある城をピカソがアトリエに使っていた。現在はピカソ美術館になっている。

合板の上に部分的に石膏下地。アルミ箔貼り、電動ヤスリで荒らしてコンテで書く。ピカソのピエロの絵の一部をコピーしてコラージュした。「マチスの墓」と同じく、やはり正方形の格子が全体の伏線になっている。
この頃から量塊を書くのに輪郭線を使うようになり始めた、
カラカラ          2001
               F50
2002 松涛美術館コンクール 
入選



アクリル板を目荒らしした上にアルミ箔を貼り、また電動ヤスリで目荒らししながらコンテをゴシゴシこすって書いたり、さらに削ったりした。
アクロポリス        2000                 F50
2001 松涛美術館コンクール 
    入選


アクリル板を目荒らしした上に、アルミ箔貼り、コンテで書き、電動ヤスリで荒らしたりして書いた。
デルフォイ         2000
                F50



アクリル板を目荒らしした上に真鍮箔貼り、コンテ、電動ヤスリで荒らしたりして書いた。
門              1999
                B1
2000 松涛美術館コンクール 
    佳作賞


題材はモロッコ内陸のヴォルビリスという古代ローマ都市の凱旋門。

紙の上に鉛筆で書く。アルミ箔を使い始めたころの作品で、基底材が紙なので、強く荒らしたりできなかった。この後次第に、もっと硬質な基底材を求めるようになった。
フェードル         1999 
                B1
1999 サガン展


題材はテアトル・ヴィディ・ローザンヌによるギリシャ悲劇フェードルの舞台に想を得ている。

紙の上に鉛筆で書く。アルミ箔を初めて使った作品。基底材はまだ紙を使っていたので、強く荒らしたり削ったりする技法は始めていなかった
技法の試み

絵というものを作るのに絵の具をペタペタ塗る、という行為になじめないので、絵を塗るのではなく
絵を書くというようにしたい。ペインティングではなくドローイングにしたい、と思っている。
だから油絵の具とキャンバスには触ったことがない。

そのためにいろいろな技法を試してきた。
最初の内は紙の上にアクリル絵の具で絵を描き、その上をアクリルの白灰でつぶしてから、アルコールで剥ぎ取っていって下の絵が出てくるようなことを試みたりもした。
次第に硬質な支持体(基底材)を探してその上にコンテやグラファイト(鉛筆の一種)で書いたり、
貼ったり、剥がしたり、削ったり,紙や箔をコラ−ジュしたり、する試みをし始めた。

独身者  F20   入賞 花嫁たち  60×68  佳作
京橋 ギャラリー汲美  評論家3名の審査による公募展 2004
鉛筆画アルバム
色を使う自信があまりないのと、一種のミニマリズムとで、モノクロームに関心がある。
しばらくの間、絶対に鉛筆だけしか使わない、いわゆる鉛筆画というジャンルを
トレーニングとして勉強してみた。
アクセント的に色を使う誘惑に勝てないこともある。
水彩/パステル スケッチアルバム
紙に水彩画でスケッチというのは気楽で楽しい。
しかし、鉛筆で下書きしてから色を塗る、というのはなるべく避けている。ここでも絵を塗るのではなく、
水彩で直接書く、
水彩絵の具を使ったドローイングにしたいと、考えている。