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 ADSLとIP電話
IP電話が本格化
 従来のIP電話同士やIP電話からの発信が格安に利用出来たサービスに加え、固定電話からもIP電話へのサービスが開始された。
右表は、固定電話からIP電話への通話料金です。

2003年10月23日サービス開始
<固定電話からの発信の場合>

1.ADSLについて
 一般家庭に引かれている電話線は、銅を使ったメタルケーブルが使われている。 このケーブル(電話線)に周波数帯域の違う信号を流し、低帯域は従来の音声を、高帯域はデータに利用する技術。
低帯域は4kz以下で、高帯域は30kz以上を使用し、これによって1本の回線が2本のように使える。
 高帯域部分を下(低)の方を上り(パソコンから送信)に、上(高)の方を下り(パソコンの受信)に利用する。 上りと下りの境目は、サービス(8M、12M、最近は24M)によって異なる。
 メタルケーブルによる伝送は距離が長くなったり、周波数が高くなるにつれ信号のロスが大きくなったり、 ノイズの影響を受けやすい為、伝送速度が遅くなるという特性がある。その為、NTT交換局との距離で速度や利用の可否が 決められてしまう。最近、24Mサービスが開始されるとの事だが、かなり交換局と近くないと難しいという事です。 また、 ADSLはメタルケーブルの技術なので、途中に光ケーブルがあると利用出来ない。

2.IP電話について
1) IP電話とは
 VoIP(Voice Over Internet Protocolの略)という 技術を使って、 デジタル化した音声を 専用のIPネットワークでやり取りして、音声通話を可能にするサービス。 技術的な事はさておいて、 最大の関心は電話料金がどのくらい低減出来るかという事である。IP電話の通話料金は、
@国内なら市内と市外の料金区別がない(IP電話から固定電話)
AIP電話同士は無料(ADSLを契約したプロバイダが同一のIP電話会社と提携している場合)

という料金体系であり、コスト低減の期待は大きい。料金については、後述する。
2) IP電話の通話の流れを、上図を参考に追って見ると
(1)IP電話→IP電話  電話の音声をIP電話モデムがデジタル化(IPパケット)してNTT交換局に送るとそこでデータ が判断されて、 IPネットワークに送り出される。 IPネットワークは受けたデータ相手先がIP電話(局番などで判断)の場合は、 そのまま送り出し、受け側のIPモデムが音声に変換して通話が可能になる。
(2)IP電話→通常固定電話  IPネットワークに入るまでは(1) と同じで、相手先が通常電話なので、音声信号(アナログ)に変換し相手先のNTT局へ(交換業務)送る。後は、音声なのでそのまま 相手先と通話が出来る。 IP電話モデムが自動で、アナログで送信するかデジタルで送信するか判断を行っている。IP電話は 今までの電話網につなぐアナログ発信が出来るので、IPネットワークに障害が発生しても、電話が使えなくなるといった心配は無い。
NTTの公衆電話網を使わない点が、安価な料金が可能となる鍵なのです。
現在、以下のところへの通話はIP電話が使えないという欠点があるものの、通常電話でかつ市外が多い場合は、料金的に相当なコスト 低減が期待出来る。
3) IP電話からかけられない所
@110/119番 APHS/携帯電話(一部YahooBBは可能) BNTTのキャッチホンなどのサービス
3.IP電話によるコストの低減はどのくらい?
インターネット接続環境の有無、回線の種類、契約プロバイダ、回線事業者などそれぞれの環境により違いが出ます。 特に、インターネット接続環境がない場合は、接続する為のコスト増が大きいので要注意です。
IP電話から固定電話へかけた場合の料金例
サービス項目

月額
料金
インターネット接続済み Cインターネット
未接続
@ADSL AISDN B公衆回線
IP電話 IP電話 IP電話 IP電話






ADSL
TypeT・8M
利用料 \3,280 ○イ ○イ ○イ
NTT使用料 \168 ○ロ ○ロ ○ロ
モデムレンタル料 \500 ○ハ ○ハ ○ハ
ISDN常時接続 利用料 \2,000 ○A
5時間コース 利用料 \950 ○A
通話料・NTTへ \850 ○B
無制限コース 利用料 \2,000
IP電話 通話料(国内一律) 8円/3分 ○イ ○ニ ○ニ ○ニ
モデムレンタル料 \380 ○ロ ○ホ ○ホ ○ホ
電話回線 回線使用料 \1,600
NTT or マイライン 市内・市外 ○A ○ハ ○B ○ヘ ○C ○ヘ ○A ○ヘ
携帯・PHSなどへ
ISDN利用料 \2,520 ○C
支払先 P:プロバイダ(@NIFTYモデル) N:NTT東西日本 X:NTT又はマイライン事業者
  * 契約プロバイダとADSL回線事業者により異なるので、以下は概算です
  * 市内通話は金額差が小さいので、以下の採算計算では除外した。(3分で、50銭〜1円)
1)ADSLに加入の方(イとロが増分、(A−ハ)が減少分)
低減費用 : A − (イ(国内一律:3分8円)+ロ(380円)+ハ)
  損益分岐点:@60km以上の地域にかけた場合、約45分
          A目安として、市外通話料金が現在600円以上
2)ISDNに加入の方(イ〜ヘが増分、A・B・Cが減少分)
低減費用 : (A+B+C)−(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ)
  損益分岐点:ADSLに替えるだけでコストが下がる。
    約¥570/月 (ISDNは¥4,520/月、ADSLは¥3,950)
  損益分岐点 : 全く電話をかけなくても(通話料金0円)、570−380=190円/月安くなる。
3)公衆回線の方(5時間コース:イ〜ヘが増分、A・Bが減少分)
試算値は、月5時間丁度利用した場合です
  低減費用 : (A+B+C)−(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ)
   (¥950+¥850+現在通話料)−(¥3,950+新IP通話料+¥380) → 現在通話−¥2,530
  損益分岐点 : @60km以上の地域にかけた場合、約4時間
            A目安として、市外通話料金が現在3,200円以上
4)インターネット未接続の方(イ〜ヘが増分、Aが減少分)
インターネット接続料金が全額増加する
  低減費用 : (A)−(イ+ロ+ハ+ニ+ホ+ヘ) → 現在通話−(¥3,950+新IP通話料+¥380)
  損益分岐点 : @60km以上の地域にかけた場合、約7時間
            A目安として、市外通話料金が現在5,600円以上
4.まとめ:IP電話導入による電話料金が低減する損益分岐点
現在のインターネット契約 金額は、現在の市外通話料が以下の金額以上であれば、 IP電話で料金が下がる目安となる数値。
ADSL ISDN ダイヤルアップ 未接続
600円以上 *1 3200円以上 5600円以上
*1 : 全く電話をかけなくても(通話料金0円)、570−380=190円/月 安くなる。

5.私の導入経緯
ADSL導入 2002年6月、ISDNからADSLに切換を実施。折角、 大金を払って購入したダイヤルアップルータは無用となる。 ちょっと悔しいが、ADSLの高速性と通信料金が安くなるのは魅力であり、これもやもうえないのだろう。確かに、 その速度の速さには感激であった。Yahooが開始したIP電話の話題が、この年の秋頃から世間やパソコン仲間の話題になっていた。

IP電話導入 2003年2月、加入している@NIFTYから3月よりIP電話を開始するので加入しないかとの、 キャンペーンメールを受信。加入料は無料、モデム切換料無料、使用後1ヶ月使用料無料ということで、即時に加入申請を行った。 3月初めに、モデムが郵送され、早速接続。心配された音声の質は、まったくと言っていいほど今までの電話と変わらない。 電話料金がどの程度安くなるのかは、自宅の電話料の分析をしないまま、トレンドに弱い私は、即時に導入を決めていたのだ。

IP電話モデム ADSLの契約がeAccessの場合、現在使用中のADSLモデムにIP電話モデムを 追加接続する方式である。尚、アッカの場合はADSLモデムをIP電話機能付きモデムに交換という事になっている。

追加費用 @IP電話モデムレンタル料:380円/月 A基本料 280円/月 の計 +660円/月
尚、@NIFTYは2003年7月22日より、IP電話サービスがADSLスタンダードコース、8/10Mコースの標準サービスとなることにより、 基本料が無料となる。

参考1 : 固定電話の料金表 (上段:10円でかけられる秒数 下段:3分間通話時料金)
NTTコミュニケーションズ 県外への通話 県内への通話
昼間 夜間 深夜・早朝 昼間 夜間 深夜・早朝
区域内 8.5円(3分) 8.5円(4分)
隣接・〜20km 90秒
20円
120秒
20円
90秒
20円
120秒
20円
20km〜30km 60秒
30円
75秒
30円
60秒
30円
75秒
30円
90秒
20円
30km〜60km 45秒
40円
60秒
30円
60km〜100km 30秒
60円
45秒
40円
60秒
30円
45秒
40円
60秒
30円
90秒
20円
100km〜 22.5秒
80円
26秒
70円
45秒
40円
*1 マイライン事業者により料金が若干ことなります。

参考2 : 新聞記事情報
IP電話 旧番号の継続可(朝日新聞 2003/8/8)
 IP(インターネット・プロトコル)電話に、固定電話同じ市外局番で始まる番号の割り当て を認める条件を総務省が決めた。固定電話並みの音声品質の確保を求めるなど、「かなり厳しい条件」を課し、それを満たせ ば使い勝手が固定電話とほぼ同じになる。通信)の普及に伴 い、個人を中心に利用者は現在、数百万件に達する。
  固定電話と同じ使い勝手にするため、110番や119番などの緊急電話に必ず発信できることも条件に加えるほか、通信が途中 で途切れないように予備の機器を設置することも義務づける。犯罪などに悪用されることを防ぐため、割り振られた市外局番 以外の地域でIP電話を使おうと しても使えなくなるような技術措置も義務づける
固定→IP 10月から通話OK(朝日新聞 2003/8/9)
NTT東西が認可申請 料金、全国一律の見通し
 固定電話から、IP電話への通話が10月から可能になる見通しとなった。固定電話サービスを提供するNTT東日本と西日本が8日、 IP電話事業者との接続交渉がほぼまとまっ たのを受けて、総務省に認可を申請した。通話料金は距離にかかわらず全国一律になる 見通しだが、具体的な価格については「検討中」と して明らかにしなかった。
 固定からIPへの通話は、IP側に電話番号が割り振られるまで技術的に不可能だった。「050」で始まる番号が昨年9月に割り振られた のを機に事業者との交渉が本格化していた。
通話料金はNTT側が設定する。NTT法は東西会社が県境を越えて事業を提供することを認め ていないため、NTT側が改めて総務省に認可を申請した。同省は一般から意見を募った後、認可する見通しで、10月から全国一斉 にサービスが始まる予定。
 すでにサービスが始まっているIP電話同士の通話料金は原則として無料。IP発固定電話は 3分7・5-8円で設定されている。固定発の場合も同程度の料金が想定されるが、NTTは「最 終的な結論が出ていない」として明らかにしなかった。