研究成果報告書 第2003-1号

懐かしLPレコードを聴いてみる。でも決してオーディオ・マニアと言うほどでもない人へ。
思い切って荒ゴミの日に出せずに残っているレコードプレイヤーを復活させよう!

アナログ・オーディオへの誘い


ポルポ総合研究所 所長 キシモト☆ヤスヒロ



うれしはずかしキャンディーズのLP



ふと、昔懐かしいLPレコードが聴きたくなった。さて、準備から・・・。


右が私所有のオーディオセット。まとめて買わずにバラ売りの安いものを寄せ集めた。 見かけよりグッと安く仕上がっていますよ!
要るものを買い足していったので、色目もバラバラです。
まず、アナログ・レコード再生の仕組みですが、レコード針で読みとった微細な信号をフォノ・イコライザーで CDなどと同じレベルまで増幅し、パワーアンプを経てスピーカーから音として流れる訳です。


左、アンプですが、普通、アナログプレイヤーを聞くにはPHONOという入力がついてないといけません。 昔のアンプには必ず付いていましたが、最近のミニコンポなどには付いていません。 この場合フォノ・イコライザーなるコンポが必要となります。が、しかし、最近売り出されているアナログプレイヤーには フォノ・イコライザーが内蔵され、ミニコンポのAUX端子に直接つなげる物も多いです。
一番最初に、音の入り口、レコード針の新しいものを買いに出かけました。 昔のように「針」だけを買うのは難しいと考え、それより針がつながっている「カートリッジ」という部品ごとか、 もしくはさらに指を引っかける棒のついた「ヘッドシェル」ごと買った方が簡単だろうと、神戸市内の繁華街で探しました。
地震以後も確かそのようなマニアックなパーツを揃えている電気店があったはず・・・。 ところが何件かまわったのですが、不況のせいか、なかなか見あたりません。 有ってもショーケースに何万円もするエライ高いものが数点だけといった有様。 この時はあきらめて帰りましたが、みなさんがお求めになるときは、店員さんに相談してプレイヤーの機種に合う、 希望の品に近いものを探してもらうしか手はなさそうです。おそらく取り寄せになると思われます。

それより便利なのがネット通販です。「レコード針」というキーワードで探しましたところ、かなりの件数がヒットしました。
ほとんどがナガオカのレコード針です。実は豆知識なのですが、本家本元のナガオカはCDが全盛となった時に無くなっているのですが、 残された社員数名で立ち上げた販売会社が現在残っているナガオカレコード針らしいです。
早速、ネットで注文!シェル付きで9900円の物を選びました。しかし納期が1週間後!待ちきれない!
参考までに・・・今回注文したサイト http://www.communet.co.jp/shop/nagaoka/index2.html








仕方なく、今付いている古い針で聴くことにしました。まだなんとかもちそう。
家の中を探すと、幾つかカートリッジも出てきました。どれも今ひとつでしたが、無いよりましです。 大事にとっておきます。


それと、レコードの静電気除去スプレーとほこり取り。
これが無いとレコードを痛めたり、聴いているうちにプチプチ雑音がはいります。
右は我が家のデッドストック!
引き出しの奥に眠っていました。

静電気除去スプレーを振りかけ、そして ホコリをふき取ります。
こういう面倒くさい作業が逆に新鮮なんです。「さあ、いい音を鳴らしてくれ!」と念ずるように愛情を込めてふき取ります。



そうして針を落とす瞬間がやけに緊張していいんですよね!
この針が付いている部分をカートリッジと言いますが、ココで針の振動を電気信号に変えているのです。
カートリッジにも種類があり、一般的なMM型や高音質なMC型、新しいMP型(MM形と同じ設定で使用可)が有ります。 MC型については、使用可能か、アンプ、イコライザー付きプレイヤーの切り替えスイッチを確認してから購入して下さい。







いい調子で聞き始めて、問題発生!!プレイヤーのオートリターン機能 (演奏が終わるとレコードから針を上げてアーム部を元の位置に戻す機能) がうまく働かないと判明!早速修理に取りかかります。



たぶん、MTBに付いているブレーキのような油圧シリンダーが悪いのではないかと思っていましたが、 裏蓋をあけると案外簡単な構造で、テコとスプリングの組み合わせでした。 潤滑オイルスプレーをかけるといとも簡単に治りました。
またアンプにつなぎ直して思い出の曲を聴き直しました! 無音時のポツポツという音は気になりますが、音質は最高! CDと比べて、微細なニュアンスが伝わって来るのは気のせいかな?

そして、アナログ・レコードの良さは、それらを包むジャケットにもあります。
12p四方のCDジャケットに比べ、30p四方もあるので、飾ってもキレイです。

幾つかお気に入りを紹介します。


右 懐かしのUKロック。
WHO、レッドツェッペリン、クイーンです。
デザインは今見ても斬新です。


きれいなジャケットで選ぶとその下です。
左はイザベル・アジャーニ。フランスの性格女優で大好きです。
それと、右側ジェームス・テイラーのアルバムは狼をモチーフにし、写真として飾ってもイイ感じです。


そして、左は私の秘蔵中の秘蔵。
クラッシック音楽、バレエ曲の名作「ダフニスとクロエ」です。
なんと!ジャケットが世界的画家、シャガールのリトグラフをそのまま使っているのです。 ワインのラベルは見たことあるけど、これは大きくて見応えアリです。
実は中古品で買ったんですが、宝物です。







こうして、仕事と練習の合間にレポートを書いていると、冒頭にネット通販で買ったカートリッジ(シェル付き)が届きました。
わくわくしながら箱を開けます。


えらいたいそうな入れ物です。
説明書にはちゃんと針だけ交換するときの交換表があった。


シェル(針とカートリッジが付いている台座)付きのセットを買ったので、交換は簡単です。 付け根のねじを回すだけ。実はカートリッジをシェルに取り付ける精度が重要で、左右がずれていると、 左右で音量や音質が違ってきます。ですから、少しくらいの出費なら、シェル一体型か、 セットされた物を買う方が簡単なのです。
自転車の完組ホイールみないなものです。


そして、針に指定された針圧をアームのおもりで調節します。
昔のプレイヤーには他にも針の横向きにかかる力など細かく調整する部分が有りますが、微妙なので、 初期値を余り変えない方が良いかも知れません。
研究成果、まとめとして、
昔のアナログプレイヤーも少し修理すればすぐに以前のようないい音を出してくれます。 単に油切れだったり、ターンテーブルが回らなくなっていても、モーターからつながっているベルトが切れているだけだったりします。 案外単純な構造なのです。
インターネットの通販を活用すれば針やベルト、消耗品に至るまで、ほとんどが手に入ります。 古い製品で品番が分からなくても現品を送れば同等品を選んでもらえるサイトもあるようです。
新しくアナログプレイヤーを買うとしても、以外に安く、2万円台でしかもミニコンポにも簡単に接続出来る機種が販売されています。 ただし、高級品を買おうとすると、ロードバイクと同じくらいの価格を覚悟しないと行けません。
そして、今回久しぶりにアナログレコードを聴いてみて、肝心の音質もCDなどと比べても決して劣るものではありませんでした。

次回の研究に続く・・・。



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