研究成果報告書 第2002-9号

コンピュータを作りませんか?

----- 興味はあっても踏み込みにくい。しかしハマると奥も深い! -----

ポルポ総合研究所 主席研究員




 オタク趣味の華、パソコン自作。初めてパソコン工房に入る時はほんとに気恥ずかしいものだ! どんな格好で入ればいいのか?ワシにも作れるのか?などなど・・・?
しかしそのオタクハマリ度は絶大かも。
今回の私の研究では、押入れの肥やしと化しているガラクタパーツを再利用し安価に自作した という実例を通して自作パソコン製作の予算と難易度そしてリスクを紹介します。 これを読めばあなたも今日から自作オタク!?


遊んでいるパーツリスト
1.CPU

Pentium100MHz
コンピュータの心臓部。しかしこのモデルは今日骨董品に近い。 当然新品は入手不可能で中古品は500円。
2.ハードディスク

富士通製4GB
CPUと並んでコンピュータの中心的機能を果たす。 当然今日4GBなどという代物は新品では入手不可能。

新規調達パーツリスト
1.ケース&電源

中身もこのようにかわいく居間に置くのにぴったり。中国語の書き込みが怪しくもマニアック。

電源容量300W。必要にして十分。
当然台湾製。箱からしてかわいい。わざとか偶然か赤いところがキティちゃんの顔に。
2.マザーボード

FIC PA-2013
ソケット7なら何でも良かった。特に選り好みせず中古品を適当に調達。









3.ビデオカード

SIS社製型式は覚えてない
今回のキモ。ビデオ端子があることを条件に選定。 64MBのビデオRAM搭載のお買い得品。メインマシンのオンボードビデオチップより遥かに高性能。
4.メモリー
ノーブランド SDRAM 128MB PC100 CL=2
どうせWIN98をインストールするつもりだから64MBで十分だったが、2000年当時、秋葉原には既に存在しなかった。
5.CPUクーラー

メーカー不明
なんとなく強力そうなので購入。しかし、やかましい。CPUよりも高価!!
6.CD-R/RW

LG製
パソコン工房で最低価格の物を選定。
7.FDD 松下製 WINDOWSのインストール時に使うのみなので、 手持ちで使いまわそうかとも考えたが、いくらもしないので購入。殆ど飾り。
8.マウス メーカー名覚えてない パソコンラックを使用しないでソファーで動かす事も想定し光学式を選定。 パソコン工房の在庫の種類が少なかったのでボタンが4つもあるスクロールマウス。はっきり言って使いこなせない。



総予算

    部品価格備考
    CPU0円中古を買えば3000〜5000円
    HDD0円中古はちょっと怖い 新品で10000円
    ケース&電源3000円新品
    マザーボード5000円中古
    ビデオカード10000円新品
    メモリー5000円当時はまだ暴落前で高かった 今なら半額以下かも
    CPUクーラー1000円新品
    CD−R/RW11000円新品
    FDD1000円新品 予算節約の為には無くても可
    マウス2000円オーバースペック
    合計38000円あまり安くないな〜







組み立て
    1. マザーボードの取り付け
      ただビスで四箇所を止めるだけ。プラスドラ−バーが使えれば子供でも出来る。

    2. HDD・CD−R/RW・FDDの取り付け
      すべてビス四本で止めるだけ。CDなどは前面のツラ合わせて固定します。 電源ケーブルや接続バスケーブルの長さも考慮して取り付けベイを決めないと二度手間になるので注意。 サルでも出来る。

    3. メモリー、CPU&ビデオカードの取り付け
      挿さるところに挿さる方向にしか取り付かない。ピンの形や数を見て慌てずにやればネコでも出来る。 間違ってもビデオカードをPCIスロットに押し込まないようにね。

    4. CPUクーラーの取り付け
      CPUとクーラーの当たり面に付属のシリコングリスを薄ーく塗る。(なければ買って来ましょう)
      取り付け方法は色々在りますが、良く構造を観察し原理を理解して要領よくやる事。 あまり無茶をするとマザーボードを傷つけることに...

    5. ジャンパーピンの設定
      システムクロックやバスクロック、倍率設定などを行います。手持ちのCPUやメモリーの性能に合わせて設定します。 初心者はここで悩む事になります。間違っても壊れることはまず無いので、あまり気に病む事はありません。
      ただ一箇所、CPU電圧だけは、しくじるとCPUを焼き切ることになる可能性が在りますので注意が必要です。
      新品のリテール版のCPUを購入した場合は日本語の説明書も在りますからよく読んでください。バルク品や中古品を 調達した場合CPU上に記載されているマーキングから読み取ります。V(ボルト)で記載されているものには いわゆるCPU電圧といわれているものの他にIO電圧というのが在ります。別物ですから取り違えないように。
      どうしても分からないときは、インターネット上で情報を探します。それでも分からないときは設定可能な最低電圧で テストして(まず動かない)0.1Vづつ上げながらテストします。ちゃんと作動した電圧からさらに0.1V上げて 取りあえずは良しとしましょう。
      初心者は日本語の取説が付属したマザーボードを調達したほうが無難です。

    6. ケーブル接続
      基本的に正しい場所に正しい方向でしか挿さりません。 逆に挿さないようにポッチやへっこみが在りますので良く観察することです。 全体に言える事ですが、とにかく慌てずに良く見てやれば間違うほうが難しい。
      唯一IDEケーブルのマスターとスレーブの区別は見ただけでは分かりません。 基本ルールはケーブルの先端にあるコネクタはマスター用で途中にあるコネクタはスレーブ用です。

    7. 起動・DOS起動確認
      配線が完了したら三回見直しを行った後、捧げ物をします。 生贄は近所の犬猫でも嫁さんでも結構ですが手に入らない時はスーパーのローストチキンでも結構です。 榊を飾りロウソクを点け呪文を唱えます。 「エコエコアザラク エコエコザメラク エコエコケルノノス エコエコアラディーア」 最高級大吟醸をおしげなく振りかけます。
      次に、手元に消火器と緊急連絡用の電話を準備してください。 しかる後、電源装置のスイッチがOFFであることを確認しコンセントにプラグを挿します。 そして、電源装置のスイッチをONにし、一気に起動スイッチを入れます。 ディスプレイの表示に注意し正常で無い場合、慌てずにプラグを抜きます。 動作がおかしい場合、初心者はどうしても慌ててしまい、反応しない起動スイッチを押しつづけるというような事になり勝ちです。 日頃より訓練を繰り返し、目を閉じても出来るくらいに体に覚え込ますのが良いでしょう。
      無事起動すれば装置がSYSTEM DISKを要求して来ますのでFDDから読み込ませA:\>がでれば成功です。








設定&インストール
    1. BIOSの設定
      パソコンを起動後BIOSがシステムを読みに行く前にctrl+lat+deleteなどを押すと設定画面が表示されます。 色々と小難しいことを英語で書いてありますが殆ど気にする必要はありません。 大概はパワーセーブモードがどうしたとか、サスペンドモードがどうしたとかケチ臭いことが殆どです。 というよりそれ以外は意味がわかりません。つまりデフォルトのままでOKということです。 たまにプラグ&プレイ機能を使うとかUSBインターフェイスを使うとか 当然イネイブルドで在るべき項目のデフォルトがディセイブルドだったりするので気を付けて下さい。

    2. WINDOWSのインストール
      何も考えずにコンピュータに指示されるままにYesをクリックしていけば勝手に完了します。 多少の思い入れがある方は”インストールするWINDOWS FILEの選択”当たりでささやかな抵抗を試みるのも 一興でしょう。

    3. 各種ドライバーのインストール
      まずはマザーボード付属のドライバーから。 大概専用インストールメニュー付きですから上から順に入れて行けば良いでしょう。 中身の分かる人は不要なものを省いたほうがベターですが、分からなければ全部入れるしかないですね。 次に周辺機器のドライバー。重要そうな物からやって行きます。 横着せずに一つインストールする毎に再起動した方が無難です。

    4. 完成
      基本的にはパソコンの製作はここで完成です。
      え?これではまだ使えないって?使わなく良いんです。マニアは作ることが目的であり使うことは二の次です。 実用にしたい人は勝手にアプリケーションをインストールしてお使いください。不具合が起きても知りませんよ。
      完成図

      TVを出力ディスプレイにする事により費用の節約と大画面化を実現。字の読み書きは画質的に厳しいが デジカメの画像を出力すると大迫力でスライド感覚。
      その後、家族のリクエストに応えて(ブレーキの効かなくなった自分が勝手に)余剰品の15インチCRTと 省スペースKEYBORD・コンパクトフラッシュポートを追加。CPUも(3000円も出して)K6-U550MHzに グレードアップ。最近は無線LANにもリンクしインターネット・ジュークボックス・音楽CDの焼き焼きマシン ・デジカメスライドとコテンパンに酷使されている。

特別付録
    各種アプリケーションソフトのインストール
    まず心得ていただきたいのは、『アプリケーションのインストール=システム崩壊への一里塚』という事です。 WINDOWSって奴はインストールやアンインストールを繰り返すうちに段々と不安定になる物なのです。 使ったことも無ければ使い方も、ましてや使い道すら知らないソフトを闇雲にインストールするのは愚の骨頂です。 手持ちのソフトを一気にインストールしないで、必要なソフトを必要となった時にインストールしていくのが 通というものです。
    インストールするソフトは『HDBENCH』や『Super Pi』などのベンチマークテストソフトが 好ましいです。まずこの辺のソフトで自作マシンのパフォーマンスに一喜一憂した後に 『SETI@home』 などをインストールし、無駄にした地球資源を少しでも人類のために還元するのが良いでしょう。 私もSETI計画に協力しており、日夜パソコンをつけっ放しにし、益々資源の枯渇に荷担しています。 (ちなみに25ユニット処理しました。2002/10/14現在)


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