湿疹・手湿疹  

湿疹は皮膚科で最も多く見る病名の一つです。これは、皮膚にできる痒い皮膚炎のことなのですが、これが生じる原因ははっきり分っていないのが現状です。全身に生じる場合があるので、なにか内科的な病気の一つの症状として出ているのではないかと心配される患者さんが多いのですが、そういうことはほとんどなく、ただ皮膚にかゆいのができるだけという場合が多いのです。ただ、似たような症状で、内科的な病気が合併するものもあるので注意が必要です。やはり、専門の医師に一度ご相談されるのがよいと思います。
手湿疹は、別名、主婦手湿疹とも呼ばれ、水を使う職業の人に多く出る病気です。(いわゆる手荒れです。)これは、水など、手への刺激によって生じるものですから、極端な話、手を使わなければ治ります。しかし、日常生活において手を使わないわけにはいかないので、水を使う時や、手への刺激が強い作業をする時などは手袋を使って手を刺激から守ることが最も重要です。アトピー性皮膚炎の素因がある人に多いと言われています。
「食器を洗う時は必ず手袋をしているんですが」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
食器を洗う時はしていても、料理をする時にしていなければ、結局水をさわるので手に
湿疹ができてしまいます。できれば、料理の時にも、薄手のラッテックス製の手に
ぴったりとフィットするような、作業のしやすい手袋を使用することをお勧めします。
治療としては、湿疹も手湿疹もステロイド外用が最も有効ですが、手に関しては皮膚が分厚いために薬が大変効きにくく、ある程度強いステロイドを使わないと治りません。時々他院でかなり弱いステロイドを処方され、全然よくならないといって来られる方がおられます。やはり、症状に合ったステロイドを使用することが大事です。副作用に関しては、間違った使い方をしなければ、特に心配する必要はありません。専門の医師の指導のもとに使うことをお勧めします。また、塗り薬だけでなく、症状にあわせて、抗アレルギー剤や漢方薬の内服も併用します。

トップページへ