ユーザータックルインプレッション

◆製品情報 ◇ロッド(並継・アウターガイド)…ダイワ精工

サンダウナー

お名前: 佐藤さん 型式等: 30-405NS(30号)
投稿日: 2003年2月25日 購入時期: 2002年7月
購入価格: 77,440円 定価: 96,800円
使用感:
(良い点・GOOD!)

サンタウナの魅力は@「並継ぎでありながら竿のしなりを実感させてくれる投擲感」とA「投げやすさ」それにB「雰囲気の華やかさ」と言えると思います。

まず@の「並継ぎでありながら竿のしなりを実感させてくれる投擲感」でありますが、この竿を投げてみると「あ、竿(#2)が曲がっている」という感じがすぐ解ります。この投擲感は一般的な均等3分割並継ぎでは得難いもので、私は2001年春石狩で行われたダイワ第1回試投会で、この竿独特の投擲フィールを初体験し少々興奮致しました。

これをもう少し具体的に綴ると、最初の振り始めは#1に柔らかいフィールで錘が乗り始め、さらに竿を振り込んで行くに従い#2が気持ち良くしなり、その後綺麗に反発するという感じになるでしょうか。だからサンダウナを振ると一種の爽快さを感 じてしまいます。

次にAの投げ易さですが、サンダウナは並継ぎでありながら、あっけない程スコーンと投げられます。恐らく今まで振出竿の経験しかない人でも違和感なく投げられると思います。このあたりは、やや神経質で投げ手を選ぶハイスピンダガイド付き均等3分割並継ぎでは考えられないところだと思います。もちろん糸がらみも皆無ですので、この竿は並継ぎ入門者から上級者まで広くカバーする懐の広い竿だと思います。飛距離についてはもちろんの事、並継ぎとして十分のものです。

この「しなりを実感させる投擲感」や「投げ易さ」はサンダウナ独特の、@#2を長く取った独特の不均等三本継ぎAスーパーフレックスジョイントと称する逆並継ぎ方式(#2と#3Bのジョイント部)とVジョイント(#1と#2のジョイント部)B小口径ガイドの多点設置C#2全体のバイアス構造化などによるものと思います。

要するに、この竿は最初にワンピースブランクスの投げ竿を作り、これに小口径ガイドを理想位置に配置したのち、竿の調子に最も支障のない個所で三つカットして、その二ヶ所のジョイント部に曲がりに影響の出にくい逆並継ぎやVジョイント技法を採用したものであると考えれば良いと思います。

最後にBの「雰囲気の華やかさ」でありますが、サンダウナという竿には独特の華やかさがあります。光輝メタル塗装のシャンパンゴールドにあわせ、玉口部やリールシート取り付け部にはゴールドラインを配し、これに精緻にマシンカットされた同系色のエンドグリップですから釣場だけでなく、居間でも十分に楽しめる竿だと思います。それから控えめですがロゴデザインも秀逸です。

#2と#3Bが逆並継ぎですから当然とはいえ、あの#3Bの細さは魅力です。私は手が小さいものですから特に感じます。

その他、良い所としては「先軽感」等もありますが、それらは省略しときます。この竿に興味のある人は、まず試投してみる事をお勧めします。それから私が非常に気になる「魚信の出方」ですが、これに付いては購入が昨年夏という事でほとんど実釣に使用していない為コメントできません。これに付いては春シーズンが終了した時点で追加投稿したいと思います。

使用感:
(悪い点・BAD!)

ロッドバランスが良いので余り感じませんが、やはり575グラムの自重は重すぎます。137グラムもある例のマシンカットグリップのついた#3Bを持つとズシリと来てしまいます。将来的には今のロッドバランスを保ったまま軽量化して欲しいと思います。

不均等三本継ぎの為に#2が164センチもあり、一般の並継ぎと比べると仕舞い寸法が22センチも長く扱いずらい。でもこの#2の長さがサンダウナの心臓みたいものですから、これは諦めるしかないかなとも思います。

リールシートは後付けでなくてもよいのではないでしょうか。

(参考)#2の末端は逆並継ぎの♀側になっていますが、この部分の玉口は非常に薄く繊細に出来ています。この部分を納竿時などに不用意に扱うと破損する恐れがありますので、#2を#3Bから抜いたときは、すぐに添付されている保護用ゴム栓を装着しましょう。
その他の感想: ・サンダウナー用ロッドケースPV・ロッドケース165P(D)について

2002年春に「サンダウナーも収容できる」というコピーとともに発売されたFFシリーズロッドケースを米国屋展示会で見たとき、掲示板の常連の釣りキチさんや私は少なからず落胆しました。要するに、そのケースはダイワ並継ぎのフラグシップを収納するには相応しくないと思われたからであります。

早速会場にいたダイワ札幌営業所のH所長に「あのケースはサンダウナに相応しくない。もう少し高級感のある奴なんとかならんものでしょうか?」と直訴したのですが、H所長はその訴えを即取り上げ、本社筋と掛け合って全国200個限定で無理くり作ったのがPV・ロッドケース165P(D)であります。いや、これが出来あがり量販店の店頭に並んだ時はほんと嬉しゅうございました。私この時嬉しさのあまりサンダウナ持っていないのに、このロッドケース購入してしまいました。本当にこの時は我々ユーザとダイワというメーカが案外近いものだなと感じてしまいました。

PV・ロッドケース165P(D)はサンダウナーが二本収納出来る軽量高剛性ロッドケースで、ベースになったのはPV・ロッドケース(D)シリーズであります。色は黒のみですが、がっちりしていて高級感もあり非常にええ感じであります。ちなみに、このロッドケースは2003年総合カタログから定番商品として掲載されました。

****(参考)サンダウナーヒストリー****

意外に知られいないが現行サンダウナーは三代目である。その初代が誕生したのは今から26年前の1977年である。

初代サンダウナ

1977年、初代サンダウナーが発売される。名称は「サンダウナー390」で当時のカタログコピーには「高純度ダイワカーボンロッド〜200メートルを越す超遠投の世界」とあり、実釣用の超遠投ロッドとして商品化された。

仕様的には全長3.90mの3本継ぎで自重590g。先径は4.8ミリ、また元径は25.6ミリとなっており、錘負担約35号である。なお、カーボン含有率は91%である。ガイドはオリジナルの金属製でトップも含め4ガイドとなっているがガイドの径はかなり大きなものである。

特徴的なのは、やや長めの木製グリップで、このグリップエンドには赤色の本皮製グリップカバーが装着されている。不可解なのはリールシートで、カタログコピーには「最適のリール位置が得られ、握りやすく、ロッド本体を傷つけない本皮製オリジナルリールシートを採用」とあるが、その画像がない為、本皮製リールシートなるものがどういうものか判然としない。

塗色はブラウンに赤のアクセントストライプ入りで、ロゴデザインは現在のシルバークリークに似た筆記体タイプである。

不思議な事に初代サンダウナの価格はカタログに掲載がなく、恐らくはオープン価格だったのだろうとの事であるが、各種資料から推定すると10万円程度との事である。いずれにしても当時のカーボンロッドというのは現在想像出来ないくらい高価なものだったようである。

二代目サンダウナ

1992年に復活した二代目サンダウナはキャスティング競技向けのストリップ仕様で、名称は「メタセンサー・トーナメントサンダウナー競技スペシャル」である。ラインナップは4種(固定リール、力糸有り、道糸2号、錘15号 )向けのWタイプと、6種(固定リール、力糸有り、道糸2号、錘25号 )向けのYタイプである。

「メタセンサー・トーナメント サンダウナー競技スペシャル」の特徴はブランクスにあり、超高弾性カーボンに神戸製鋼が開発した新素材超微細メタル「メタセンサー」をコンポジットする事で200メーター以上の超遠投を狙った。

6種向けのYタイプの仕様は、全長3.99mの三本継ぎで自重440グラム。先径は4.7ミリで元径は25.4ミリとなっており錘負担は35号〜45号の剛竿である。

カラーリングはブラツクで、ロッド側面に白のピンストライプがアクセントとして入る。ロゴデザインはややダルな感じの活字体となっている。

価格はWタイプが93,800円で、Yタイプは107,000円である。それぞれのタイプにはオリジナルチタンシートが添付されていた。

三代目サンダウナ

三代目サンダウナのデビューは2001年のつり博覧会。不均等3分割ピースに逆並継ぎ、そしてVジョイントとバイアス構造等のテクノロジーをまとって登場した。このつり博にはサンダウナと共にデビューしたマグネシウム製軽量リールのZ45Cも登場し投げ系の話題はダイワで独占した感が強かった。

・命名の由来

皆さんは「サンダウナー」という竿の名前について、「何故こんな一風変わった名前なんだろう?」と思ったことありませんか。三代目サンダウナーが登場した2001年春にも、全国の投げ系HP掲示板で、同じような疑問が出ましたが明確な由来については解らずじまいでした。

それで私何とかしてその命名の由来を知りたいと思い、当時ダイワ本社の顧客窓口を担当していたS氏に依頼したところ、命名者が社内にいるという事が解り、S氏のセッティングで、その命名者の方と話すことが出来ました。以下はその時の様子を2001年2月に投稿した内容です。

[6348]佐藤-(101/02/21-14:09)
junさん、皆さん、こんにちは。佐藤です。

昨日、ダイワ本社のA氏という方とお話をすることが出来、今まで私の喉につかえていた疑問がひとつ解消致しました。その疑問とは「サンダウナー」というネーミングの由来についてであります。

名付け親のA氏からお尋ねした「サンダウナー」というネーミングの由来は以下のとおりです。

今から二十四年前の1976年、当時二十五歳のA氏は入社三年目で宣伝部門に所属していました。その頃の宣伝部門というのはテスターと一緒にフィールドへ出向きグランドで飛距離を計測したり、カタログ用の写真を撮影するためカメラマン役をしたりで、かなり大変な職場でした。

ある日A氏は上司から新しく企画している投げ竿のネーミングと宣伝を任されます。しかしネーミングに関してはいくつかの案を考えたものの、どうもイメージに合うものが無く思い悩んでおりました。

そんなある日、帰宅したA氏が何気なく見ていたテレビの深夜映画は西部劇でした。孤高の拳銃使いが街から街へとさすい歩く、そのような筋書きだったようですが、劇中では「孤高の生き方」「陽の沈むところが宿」「はぐれ者」「さすらい人」「家を省みない男」等が描かれたようです。

当時の深夜映画は現代のように吹き替えではないので、台詞は字幕スーパーとして画面に文字が出て来ます。

A氏はその字幕スーパーの中に「サンダウナー・・・」という台詞を見つけます。そしてこの「sundowner」という独特の響きを持つ言葉に氏は惹かれます。

「サンダウナー」そして「日の沈むところが宿」「さすらい人」「家を省みない男」これらのキーワードに、当時の投げ釣り師の姿がオーバーラップしたとA氏は語ります。これが初代サンダウナーのネーミングの由来だそうです。

ただ、これでは新しい投げ竿のネーミング根拠としてやや足りないことから最終的には「陽の沈むとき、一本の投げ竿を持った修行者然とした投げ釣り師が砂浜をさすらう情景」としてまとめたようですが、氏は「投げ釣りには割と『修行』のイメージってあるでしょう」とも言われていましたが、たしかにその感じはあります。

この後、続けてお話しを伺っていると、何とこのA氏はZ45Tのルーツである「トーナメントプロキャスターSS−45」を企画した方でもありました。恐らくA氏にとって今年の「国際つり博」は楽しいものだったに違いありません。何と言っても自分が名づけ親であるサンダウナーの三代目と、自分が企画したSS−45のひ孫に当たるZ45Cが揃ってデビューしましたから。

ちなみに、このサンダウナーの名付け親であるA氏はD社本社に勤務され重い職責に就かれているようでした。そして二十数年前のことを熱っぽく話されていたのが印象に残ります。


初代サンダウナー(二段目の大きなガイドが付いたロッド)
初代サンダウナー
二代目サンダウナー(上段)
二代目サンダウナー

お名前: 釣りキチさん 型式等: 33-405NS(33号)
投稿日: 2002年5月29日 購入時期: 2001年7月
購入価格: 84,830円 定価: 99,800円
使用感:
(良い点・GOOD!)

サンダウナーを購入してから約1年が経ちました。サンダウナーはローライダーガイドを装着している為、ガイド絡みが全く無く安心して振る事が出来ます。#2が長い不規則3本継と#2−3のスーパーフレックスジョイントはバットからの曲げを容易にして遠投性能を高めており、「あれっ、これで33号」と誰もが一振りで「曲がる感覚を」体感出来ます。

完全なる円弧(パーフェクト・アーク)のキャッチコピー通り、中年オヤジの私が「これなら35号でも・・」などと錯覚を起させる恐ろしい代物です。外観のシャンパンゴールド塗装やメタルマシンカットグリップ等のデザインは並継ぎ貴公子という華麗なイメージがピッタリのお気に入りの一品です。

使用感:
(悪い点・BAD!)

リールシートが未装着の為、納期迄1ヶ月程掛かるのが難点。それにリールシート別売りと取り付け料15000円はヒジョーに痛いデス。最初、購入店で取付け使用しましたが、メーカーに依頼したシャンパンゴールド仕様がやはり一番デス。

SDの仕舞い寸法が164cmと長いためロッドケースやルーフBOXまで新調せねばならず悩みの種はつきません。尚、#3B(#2より細身)のリールシートに付属のグリップテープを巻くとグリップ力が高まると思いますが私は見映え重視で使用していません。

その他の感想:

某釣具店の金券20%還元によりリールシート取り付け料が浮き助かりました。一本目は30号を購入しましたが、並継ぎらしからぬ振り易さに2本目はワンランク硬い33号(BX相当)を購入しました。サンダウナーは使用すればする程、SPSFのシャキッとした硬い感触とは違って胴から曲がる投げ易さを感じさせてくれます。