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今年に入ってABSスプールの放出抵抗が非常に気になりだして、ナイロン2号用スプールにPEの0.8号や1号を巻いている。矢張り通常の順テーパースプールでは放出抵抗が少なく非常にスムーズにラインが放出される感じである。心配だったバックラッシュも現在のところ発生していない。このナイロン用スプールにPEラインを巻く事は関西系のHPで知ったものだが、スプールに霧吹きをかけながらテンションを掛け、きつく巻きつけるのがバックラッシュを発生させないコツのようだ。
どうもABSスプールの開発経緯はダイワが投げ竿で主力としている「インターラインロッド」で発生したトラブルにあるようだ。インターラインロッドの中にバックラッシュしたPEラインが入り込み「糸詰まり」を起こすと、販売店ではラインの除去が出来なくメーカー送りにしたが、メーカーでも繊細なインナガイドに触らずライン除去するのに苦慮したため、この様なスプールを開発したようだ。
最終的な結論として、このリールを購入する時は一般的な細糸仕様を選ぶべきだ。この標準スプールのナイロン2号用でPEラインもナイロンラインも共用出来るし、何よりも価格的に六千円も安く入手出来る。
●参考 トーナメントサーフZ45Tヒストリー●
トーナメントサーフZ45Tシリーズのルーツは、今から11年前の1988年まで溯る。
1988年、ダイワ初の投げ専用リールとして「トーナメントプロキャスターSS-45」が発売される。投げ専用リールに欠かせない「45ミリのスプールストローク」で浅溝のロングノーズスプールを実現した。その他の仕様としては、巻き上げのスムーズさのための4ボールベアリング、45ミリのロングストロークを支えるチタン製6ミリメインシャフト、メインシャフトへのラインがらみを防止する糸落ち防止機能等がある。発売開始時は2号スプールを標準装備した「細糸仕様」と5号スプールを標準装備した「太糸仕様」があり、それぞれ左と右のハンドルを選択出来た。
1990年には、従来の「細糸仕様」「太糸仕様」に加え1号スプールを標準とした「極細仕様」を発売、この仕様のスペアスプールは1.2号用スプールと1.5号用のスプールが添付されており、ここでダイワの投げ専用リールの基本仕様が完成する。
1992年「トーナメントプロキャスターSS-45」は「SS-45U」と名称を変え、改善を受ける。主な改善内容は、よりスムーズな巻き上げのための「ボールベアリングラインローラー」の装備とカラーリングの変更(黒からシルバー)である。ボールベアリングラインローラー装備により、ボールベアリング入数は4から5と増加する。
1995年半ば、この年から始まったダイワの投げ竿のインターライン化に合わせ、名称を「トーナメントプロキャスターSS-45U」から、現行の「トーナメントサーフ・Z45T」に変更する。名称の「サーフ」はインターライン投げ竿が「インターラインサーフ」の名称と固有のロゴを使用していたため、これとのイメージ合わせを行なったものと考えられる。仕様的には新たに糸ヨレを防止する「ツイストバスター」とハンドル部にベアリング組み込んだ「BBハンドル」が追加装備された。その他としては、内部機構にボールベア
リングを1個追加しベアリング入数を総数で7個とした。
1996年半ば、Z45Tはダイワの投げ竿のインターライン化拡大に沿って、PEラインのバックラッシュ防止を目的とした「ABSスプール」を標準装備した「トーナメントサーフ・Z45T-PE」を従来のラインに追加する。これにより現行の「トーナメントサーフZ-45T」のラインナップが出来あがり現在に至っている。
今回「ユーザ・タックル・インプレ」投稿に当たりZ-45Tのルーツを調べていくと、興味深い事実にぶつかった。それは、これだけ消長の激しい釣りアイテムの中にあって、この「Z-45T」が11年間もの間、その基本仕様を変えずに生き残ってきたという事である。
生き残って来たということは、まず、このリールには基本的な素性の良さがあり、その素性の良さをユーザが支持し、メーカーも、その支持に答えて部分的な改良をその都度施して来たということである。 基本的な仕様として11年前のSS-45と現行のZ-45Tは同一であり、その証として現行のZ-45T用スプールラインナップは、全て「SS-45」及び「SS-45U」と互換性がある。現在発売されているリールでこの様なケースを私は知らない。最近は十万を超す超高価な投げ専用リールも販売され、一部のユーザからは批判も出ているが、Z-45Tは「必要にして十分な機能」と、それに「良くバランスした価格」で11年間生き残って来た。これだけ長期間ユーザに支持されてきたリールの後継機を企画しなければならないダイワは、相当頭を痛めそうだ。
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