ユーザータックルインプレッション

◆製品情報 ◇リール(投げ専用スピニング)…ダイワ精工

トーナメントサーフ−Z−T

お名前: The Old Manさん 型式等: Z-35T
投稿日: 2000年12月14日 購入時期: 1999年8月
購入価格: 19,000円 定価: 37,300円
使用感:
(良い点・GOOD!)

このクラス最軽量のボディ、豊富な替えスプールのバリエーション、逆転することによって簡単に畳めるハンドル、随所にベアリングを使用してなめらかな取扱ができること等、他の皆さんも認めておられる長所が多数ある。

私はちょっと変わった釣り人なので、私だけかも知れない(?)長所を挙げると…。
ナイロンライン使用頻度の圧倒的に多い私には、このスプール径と形状はベストマッチだと思う。シマノの最近のスプール径(mm)は多分にPEライン使用を前提としているものと思われ、私にはシマノEV→Z35Tに変えたことでガイドへの糸がらみが激減した。また、35Tのみの利点としては左右共用のハンドルがあげられる。私は左右どちらでも使えるのだが、操作性の良さから左を選んでしまう。片側巻き専用リールのような購入するときの迷いがなかった。

逆転防止ストッパーに遊びがあることに関して皆さんが指摘されているが、私の個人的な好みとしては投げ終わってラインの弛みを取るとき、この方が操作しやすい。遊びのないストッパーは巻きすぎてしまったり、特に、堅い並継ぎロッド+PEラインの組み合わせでは私の気に入った張りに調節するのは至難の業である。

使用感:
(悪い点・BAD!)

あるとすればただ一つ、皆さんが指摘されているように糸落ち防止の機構は見るからにメンテナンスが必要で、ゴム製ローラーのゴム質が劣化すればスムーズに働かないことが予想される。通常でもこまめにメンテナンスした方が良いようだ。

追記:2001/02/23

上記ゴムローラーについて、その後「通常のメンテナンスは必要だが、長年使ってもゴム質の劣化はありません」というご指摘をいただきました。謹んで訂正させていただきます。

その他の感想:

このトーナメントサーフZシリーズというダイワの投げ専用リールのシリーズは、Z35Tの兄貴格であるZ45Tが長い間投げ釣りの愛好者の間で広く愛用され、特に上級者の間で使用されていた。従って、私以外の投稿者の使用感はそれぞれの豊富な経験と知識によってかかれたものであるが、それに対し、私の書いたものは多分にその場の主観的な印象が多いことを明記しておく。

購入した経緯は、札幌市内某釣具店においてこのトーナメントサーフの後継機種の情報を聞いた際、残っているZ35T(太糸用)をほぼ半額で売ることを提示され、ぱっくり食いついてしまった。当然、私は細糸用しか使わないので後日2号スプールを購入することになった。どうも、私は新製品には手を出さず、古く実績のあるものに魅力を感じる傾向がある。(=古いもの好き)このトーナメントサーフシリーズも熟成が進みかなり完成度の高い製品との印象があり、満足して使っているが、最近、モデルチェンジの動きがある。新モデルでも、現行モデルの優れた点を損なわないようなモデルの開発を望んでいる。

追記:2001/02/23

ダイワからZ35Tよりも軽量で、Z45Tと同じ45mmのストロークを持つZ45Cが発売される。現行モデルも並行して販売されるらしいが、行く末が心配なところです。


お名前: さださん 型式等: Z-45T
投稿日: 2000年9月11日 購入時期: 1997年5月
購入価格: 32,000円 定価: 41,000円
使用感:
(良い点・GOOD!)

軽さ、使い心地、ラインの放出性など、全てにおいて合格点だと思う。他の同等のリールに比べ、絶対的に軽いのが一番気に入っており、特に砂浜から引き釣りをするときに、長時間になると疲れが出てくるので、なるべく軽い方が良いため、私はもっぱらこのリールばかり使っている。

値段も機能の割に割安感がある。S社のテクニウムやチタニウムなどは高価過ぎて手が出ないが、Z45ならば私でも買えるレベル。

使用感:
(悪い点・BAD!)

設計が古いためか、ハンドルのがたつき感がある。手入れを怠っていると、ローラーが固着して回らず、はずすことができない状態になっており困っている。手入れはこまめにしたほうが良い。

その他の感想:

親父のSS45に比べると、ツイストバスターの採用など、細部について改良点があって、だんだん良くなっている感じがする。おかげで、バックラッシュはほとんど起こらない。(SS45はたまにバックラッシュを起こしていたので、ABSスプールを友人からもらって装着している)


お名前: キャスターYASUさん 型式等: Z-45T
投稿日: 2000年5月13日 購入時期: 1996年
購入価格: 28,700円 定価: 41,000円
使用感:
(良い点・GOOD!)

いろんなリールを比べてみたが、やはり一番飛距離が出るようです。4.1:1のギア比でハンドル一巻き84cmの使用感は、早過ぎず遅過ぎず丁度良いと思います。(早いと大物が掛かると巻けないし、遅いとなかなか浮いてこないので場所によっては根掛かり)

軽量で投げ易く、替えスプールも2個付いていて、何号巻いているか判るラインメモリー付で便利です。 糸よれ防止のツイストバスターもS社のキススペシャルより効果あります。 ハンドルも逆回転させると簡単にたためる(正回転で簡単に使い始められる)ので便利。 糸落ちもしづらく、トラブルも少ないです。

キャスティングの競技会ではトーナメントサーフZ45Tだらけになってます。 やはり何年経ってもいいものはいいんですね。

使用感:
(悪い点・BAD!)

メンテナンスを怠るとキーキー鳴ってうるさいです。周りに人がいると恥ずかしくなります。 油断するとツイストバスターは固着して動かなくなっているので(S社のキススペシャルは糸よれ防止部はベアリングが2個でスムーズに回る)結構マメにメンテナンスしなくてはいけない。替えスプール(樹脂製)にラインストッパーが付いていない。(私は自分で改造して付けました)

その他の感想:

S社のキャスターで全日本チャンピオンのK氏の競技用リールはチタニウムやテクニウムでは無くてスーパーエアロEV(XTでは無かったと記憶してますが違ったらごめんなさい)で、Z45Tについて質問したら「ほんとはZ45使いたいんだけど」との事でした。 キャスティングや遠投の釣りでロッドはS社、リールはD社、の組み合わせが多いですが、リールだけでなくロッドにも期待したいです。 角度や高さ等ロッドとリールのバランスも重要だと思うので。来年あたりモデルチェンジでは?などの噂もあり、どうなるのか興味がありますが、またスプールの互換性があればいいと思います。 入れ替えようにも今持ってるスプール12個を無駄にしたくないもので・・・

仲間でSS45にツイストバスターを付けた者が居りましたが、簡単に行かずかなりお金が掛かった事がありました。 もしスプールに互換性が有ったとしても本体は結構変更点が出るでしょうね。逆テーパー路線は個人的に好きでは有りません。 ローライダーなど糸がらみもないようになってきていますし、きちんと巻けばバックラッシュ等も無いですし。 (私は考えが古いのかな)


お名前: 佐藤さん 型式等: Z-45T-PE
投稿日: 1999年10月27日 購入時期: 1996年11月
購入価格: 32,900円 定価: 47,000円
使用感:
(良い点・GOOD!)

PEライン専用のABSプール(PE0.8号/1号用とPE1.2号/1.5号用の専用スプールが二個標準装備)によりPEラインをぴたりと巻くことが出来る。逆テーパーのABSスプールなのでフルキャスト時でもバックラッシュは発生したことはない。また7個のボールベアリングによりスムーズな巻き上げ感がある。特にハンドル部はボールベアリング入りなので使用感がスムーズであり、置き竿時などはハンドルがちょっとした風にも反応しクルクル回転して思わずニンマリしてしまう。

逆テーパーのABSスプールは鍛造アルミ製で軽量・精密に作られおり品質感は非常に高い。初めてこのスプールを見た時は少々興奮したほどである。スプールの先端にラインメモリー機能が付いていて巻き付けラインの号数忘れが無く便利である。六色以上ラインが放出されるとスプールの糸巻き面にプリントされている「TOURNAMENT SURF」のロゴが透けて見え、遠投派の心をくすぐるシカケとなっている。

ナイロン1号用から5用号まで8種類の替スプールが使用出来るので、替えスプールを購入すると、あらゆるラインの種類及び号数に対応出来る。添付されている半透明プラスチック製のスプールガードはデザイン的にも美しく、なかなか良い出来である。

使用感:
(悪い点・BAD!)

ABSスプールの利点は欠点でもあり逆テーパーの放出抵抗はかなり高い。ラインの巻き替え時に0.8号等の細いラインを指で引き出していくと、巻きの終わりに行くにしたがって抵抗が、かなり増加していくのが解る。この放出抵抗から考えると飛距離は、かなり減少すると考えられ約半色程度の飛距離減はあると思われる。

瞬間ストッパーが装備されていないことから「逆転ガタ」があり剛性感にやや欠ける。このあたりはシマノの競合機種であるスーパーエアロ XTに差を付けられていると感じる。

その他の感想:

今年に入ってABSスプールの放出抵抗が非常に気になりだして、ナイロン2号用スプールにPEの0.8号や1号を巻いている。矢張り通常の順テーパースプールでは放出抵抗が少なく非常にスムーズにラインが放出される感じである。心配だったバックラッシュも現在のところ発生していない。このナイロン用スプールにPEラインを巻く事は関西系のHPで知ったものだが、スプールに霧吹きをかけながらテンションを掛け、きつく巻きつけるのがバックラッシュを発生させないコツのようだ。

どうもABSスプールの開発経緯はダイワが投げ竿で主力としている「インターラインロッド」で発生したトラブルにあるようだ。インターラインロッドの中にバックラッシュしたPEラインが入り込み「糸詰まり」を起こすと、販売店ではラインの除去が出来なくメーカー送りにしたが、メーカーでも繊細なインナガイドに触らずライン除去するのに苦慮したため、この様なスプールを開発したようだ。

最終的な結論として、このリールを購入する時は一般的な細糸仕様を選ぶべきだ。この標準スプールのナイロン2号用でPEラインもナイロンラインも共用出来るし、何よりも価格的に六千円も安く入手出来る。

●参考 トーナメントサーフZ45Tヒストリー●

トーナメントサーフZ45Tシリーズのルーツは、今から11年前の1988年まで溯る。

1988年、ダイワ初の投げ専用リールとして「トーナメントプロキャスターSS-45」が発売される。投げ専用リールに欠かせない「45ミリのスプールストローク」で浅溝のロングノーズスプールを実現した。その他の仕様としては、巻き上げのスムーズさのための4ボールベアリング、45ミリのロングストロークを支えるチタン製6ミリメインシャフト、メインシャフトへのラインがらみを防止する糸落ち防止機能等がある。発売開始時は2号スプールを標準装備した「細糸仕様」と5号スプールを標準装備した「太糸仕様」があり、それぞれ左と右のハンドルを選択出来た。

1990年には、従来の「細糸仕様」「太糸仕様」に加え1号スプールを標準とした「極細仕様」を発売、この仕様のスペアスプールは1.2号用スプールと1.5号用のスプールが添付されており、ここでダイワの投げ専用リールの基本仕様が完成する。

1992年「トーナメントプロキャスターSS-45」は「SS-45U」と名称を変え、改善を受ける。主な改善内容は、よりスムーズな巻き上げのための「ボールベアリングラインローラー」の装備とカラーリングの変更(黒からシルバー)である。ボールベアリングラインローラー装備により、ボールベアリング入数は4から5と増加する。

1995年半ば、この年から始まったダイワの投げ竿のインターライン化に合わせ、名称を「トーナメントプロキャスターSS-45U」から、現行の「トーナメントサーフ・Z45T」に変更する。名称の「サーフ」はインターライン投げ竿が「インターラインサーフ」の名称と固有のロゴを使用していたため、これとのイメージ合わせを行なったものと考えられる。仕様的には新たに糸ヨレを防止する「ツイストバスター」とハンドル部にベアリング組み込んだ「BBハンドル」が追加装備された。その他としては、内部機構にボールベア リングを1個追加しベアリング入数を総数で7個とした。

1996年半ば、Z45Tはダイワの投げ竿のインターライン化拡大に沿って、PEラインのバックラッシュ防止を目的とした「ABSスプール」を標準装備した「トーナメントサーフ・Z45T-PE」を従来のラインに追加する。これにより現行の「トーナメントサーフZ-45T」のラインナップが出来あがり現在に至っている。

今回「ユーザ・タックル・インプレ」投稿に当たりZ-45Tのルーツを調べていくと、興味深い事実にぶつかった。それは、これだけ消長の激しい釣りアイテムの中にあって、この「Z-45T」が11年間もの間、その基本仕様を変えずに生き残ってきたという事である。

生き残って来たということは、まず、このリールには基本的な素性の良さがあり、その素性の良さをユーザが支持し、メーカーも、その支持に答えて部分的な改良をその都度施して来たということである。 基本的な仕様として11年前のSS-45と現行のZ-45Tは同一であり、その証として現行のZ-45T用スプールラインナップは、全て「SS-45」及び「SS-45U」と互換性がある。現在発売されているリールでこの様なケースを私は知らない。最近は十万を超す超高価な投げ専用リールも販売され、一部のユーザからは批判も出ているが、Z-45Tは「必要にして十分な機能」と、それに「良くバランスした価格」で11年間生き残って来た。これだけ長期間ユーザに支持されてきたリールの後継機を企画しなければならないダイワは、相当頭を痛めそうだ。


お名前: aburako-jun 型式等: Z-35T
投稿日: 1999年10月11日 購入時期: 1997年7月
購入価格: 細糸用…27,000円
太糸用…28,000円
定価: 細糸用…36,000円
太糸用…37,300円
使用感:
(良い点・GOOD!)

とにもかくにも460g(細糸用)と言う軽さ!投げ専用スピニングの中では、現在でもメーカーを問わず最軽量です(だと思います)。Z-45Tにしなかったのは、軽さを優先したためです。回転ブレも殆ど無く、当時としては最良の選択だったと思います。太糸用と細糸用を一台づつ購入しましたが、スプールに互換性があるため、遠投からエリモまで用途はかなり広いです。糸落ち防止機構も確実に機能しているようです。

使用感:
(悪い点・BAD!)

私が購入した当時に比べ、今ではダイワ・シマノともリールはかなり進歩した様子です。最新モデルはハンドルの”遊び”がほぼゼロですが、このシリーズには残っています。大きな問題にはならないでしょうが、見劣りするのは事実だと思います。また、糸落ち防止機構はについては、機能上の問題は無いモノの、その構造上少し注油を怠るとキーキー音が出るようになります。

その他の感想:

私がリール選びで最も重要視しているのが”巻き上げ感”です。ダイワを含め、各社から最近発売されたモデルは大変スムーズな回転であり、ソノ意味で確実に進化しているのは間違いの無いことでしょう。ただ、TS-Zシリーズのソレは、良い・悪いは別として一種独特の感触があると感じています。車のパワステが軽けりゃーイイってモンじゃないのと同様、リールのハンドルもスムーズにさえ回ればイイってモンじゃないような気がします。

このシリーズのハンドルを回すと、極めて僅かな”引っかかるような抵抗(言葉が適切では無いかも知れませんが、これ以外の表現が見つかりません)”を感じます。スムーズさを追求する時にあってはならないモノなのかも知れませんが、この抵抗が何とも言えず心地良い…。コレが、単なるスムーズさとはまた別の、このシリーズにのみ見られる特徴だと思っています。音楽の媒体がLPレコードからCDに変わったとき”確かにCDの音質は最高だが、好きにはなれない”と言った声が良く聞かれました。現在でも、レコード針を使ってLPを聞く音楽マニアが多くいるそうです。このシリーズにある巻き上げ感も、ソノ辺りに通じる部分だと思いますね。

現在、振出・並継を合わせてロッドは5本ほど持っていますが、メインで使っているリールはこの2個しかありません。釣り場では殆どの場合2本出しですので問題無いと言えば無いのですが、やはりあと一つ二つ欲しいところです。ただ、最近発売されたモデルに手を出す気になれないのは、やはりTS-Zシリーズの後継に期待している部分が多くあるからです。改良に期待している点と言えば、やはりハンドルのアソビを無くして欲しいことでしょうか。コレさえ無くなれば、最強の遠投リールとして君臨し続けることになるのは間違いないでしょう。