ごあいさつ

真栄城輝明(大和内観研修所所長)



 人生に不幸な出来事はつきものです。

 そして、それを直視できないとき、ひとは心を病む。親子の葛藤や夫婦間での不満、

 あるいは、少年非行や不登校、さらにはノイローゼや職場不適応など、

 どうすることもできない悩みに対してただひたすら自分自身を見つめ直すことによって

 悩みの解消を図ろうとするのが「内観(療)法」です。

 元々は「身調べ」と称して、悟りを開くための修業法から出発した ものですが、

 吉本伊信(1916〜1988)によって改良されてからは、

 人格の陶冶法として矯正教育や社員研修に活用されるだけでなく、

 学校教育や医療心理学の分野においても注目され、

 日本内観学会や日本内観医学においてその成果が次々に発表されてきました。

 その結果、諸外国の専門家からも注目されるようになって、

 今や国際内観会議や国際内観療法学会までも設立されています。

 そして、当研修所としては、今後とも内観の伝統を継承しつつ

 新しい時代に向けての精進を心懸けてゆくつもりでおります。