所長紹介
初代所長は内観法の創始者
●吉本伊信(1916〜1988)
昭和12年11月12日、21歳で転迷開悟(宿善開発ともいう)、
すなわち悟りを開いた師は、「この悦びを世界中の人に伝えたい」という心境に到達し、
それ以来、世の悩める人々を救うために現在の地、大和郡山市に内観道場
(のちに内観教育研修所、さらにその後、内観研修所となり、現在は大和内観研修所に改称されている)
を開き、内観一筋の生涯を送った。
その伊信にとって妻・キヌ子の存在は計り知れないほど大きなものであった。
「好きになった女性から尊敬される男性になるにはどうすればよいか」
道を求めているうちに内観の前身、「身調べ」を知り、悟りの門を叩き、成就した。
しかし、その道は余りにも険しく厳しいものがあった。
たとえば、呑まず、食わず、寝ずに行われていたようであるが、それでは体がもたないというわけで、
師によって改良が加えられて、現在の内観法が誕生することになった。
二代目所長は吉本伊信より先に転迷開悟を果たしていた
●吉本キヌ子(1920〜2000)
闇の中をさまよって修行中の伊信のもとに許嫁・キヌ子の転迷開悟が伝えられたというエピソードは、
師自身の著書に詳しい。伊信の求道心に刺激を与えたようである。
伊信亡き後、面接者・鞍田善三氏の協力を得て、自身の生涯を内観者の世話に明け暮れて、
内観三昧の生活を通した。その内観三昧の生活は周囲の語り草になっており、
今や、内観の世界では神話的存在でさえある。
現所長は臨床心理士
●真栄城 輝明 (まえしろ てるあき)
吉本伊信師のもとで内観を体験したのがきっかけで、臨床心理士として24年間にわたって
病院臨床において内観療法を実践。その傍ら、小中学校のスクールカウンセラーをはじめ
家庭教育カウンセラーとして教育臨床に携わってきた。
中学校では、道徳の時間に、内観を取り入れた「自分探しの道」と題する授業を展開している。
その他、大学の非常勤講師として「臨床心理学特講」「家族心理学」「精神衛生学」を、
あるいは、特別講師として「内観療法」を講じてきた。
さらに、社会人を対象のオープンカレッジでは「心の不思議」と題して
心理臨床や内観臨床を講座の中に取り入れて受講生の癒しに力点を置いたところ、
修了生たちは講師の転勤による閉講を惜しんで『マブヤーの会』と称する同窓会を結成してしまった。
ちなみに、マブヤーとは沖縄の言葉で「魂」のことである。
そして、2000年4月より当研修所にて全国各地から訪れる内観者の世話に専念しているが、
それはひとえに、内観者の「マブヤー(魂)」に出合うためである。