見上げる形の写真集 (ノルマンディー編)




 フランスの大西洋に面したノルマンディー地方に行ってきました。 パリから北西へ200キロくらいのところにある、中心都市のルー アンに泊りました。用事の合間にまたデジカメで撮ってきましたの で紹介します。

 ルーアンはフランスの宗教上の首都にあたるんだそ うで、大きな教会がたくさんあります。そのなかでも代表的なカテ ドラルのそばにあるホテルに泊まりました。次の写真がそのカテド ラルです。このカテドラルはモネが連作を描いたことでも有名です が、早朝で光が乏しいうえにどんより曇っていたので、モネの絵の 明るさというよりはやや陰気な写真になっていまいました。


 西欧の古い石造りの建物は実際に非常に陰気で寒々としています。 その意味では上の写真の雰囲気もいわれのないものではありません。 こういった一種の居心地の悪さに、西欧の歴史とか文化に向かい合 っていることを実感します。上の写真の奥に尖塔が写っていますが、 この真下を建物の内側さら撮ったものが次の写真です。冷たい幾何 学的な形を頭上はるかに見上げる気分は独特です。これも暗すぎて 必要以上に不気味に写ってしまいました。




 うって変わって次の写真は、セーヌ川に面した小高い丘の上に立 つ古城です。シャトー・ガイヤーと言っているように聞こえました が、綴りはCHATEAU-GAILLARDです。ノルマンディーを領地としたイ ングランドの王が建て城だそうです。


 いにしえへの郷愁を感じさせますが、この城が建てられた頃のフ ランスについての私の知識が乏しいこともあって、王族や騎士につ いてなどを漠然と連想するしかありませんでした。ここまで年月が 経って朽ち果しまうと、その形に圧迫するような力はもうありませ ん。フランス人には独特の感慨を起こさせる場所なのでしょう。日 本で言えば飛鳥の石舞台の規模を大きくしたようなものでしょうか。





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