見上げる形の写真集 (東京タワー)




 エッフェル塔に続いてついに行ってきました、東京タワー。小学生の頃父親に連れられて来ているはずなのに、あまり記憶がありません。今回は私の人生で二度目の訪問です。なんだかただの大きな鉄塔というのが第一印象でした。小雨が降っていたのですが、雲が切れていたので晴れるまで待っていました。しばらく見上げていると陽の光が射してきましたが、そうすると俄然形が浮きだし、高さの恍惚が湧き上がってきました。

 展望台はこの前までは鉄塔と同じ朱色だったはずですが、白く塗りかえられていました。これでだいぶ印象が違います。秋の西陽に照らされて朱色が強調され、写真では色合いがやや変わってしまいました。本当はもっと赤っぽい色です。




 ただの鉄塔に見えた原因は、展望台までの鉄骨が隙間だらけで質量感がないためです。パンフレットによると重さはエッフェル塔の半分くらいなんだそうです。売店で絵葉書などを売っていましたが、ほとんどがライトアップされた夜のものでした。照明の光に包まれた東京タワーの姿はこういった弱点を感じさせないからなのでしょう。上にも書いたように、見上げる形には光の効果が重要で, さらに大切なのが影です。だいたい影には独特の気配がありますが、この影がはるか上空にあると、そこに何かが宿っているような気がしてきます。

 展望台から上は部材も密でアンテナもたくさんついているので見栄えがします。ただ、上の円盤状の展望台の形はいかにも安易です。通信塔が本来の機能(それも現役)でエッフェル塔みたいな記念物ではないので、形ばかりを求めるのも酷かもしれません。

 文句ばかり書きましたが、昭和33年開業ということで私とは同世代です。昭和33年頃の風俗を今は見ることができませんが、東京タワーには地味だけれどもひたむきだったその時代の面影があります。上の写真のリベットなども、時代を感じさせます。




 全体がわかりやすいように離れたところからも撮ったのですが、私の激安デジカメでは細かい線がつぶれてしまってイメージが伝わりません。別のデジカメで撮り直してきたものを、東京タワー(その2)に追加しました。

 パンフレットによると世界大タワー連盟(WORLD FEDERATION OF GREAT TOWERS)に加盟しているそうです。そんな名前の団体があるんですね。インターネットで検索したら、カナダのカルガリタワーなどが引っかかってきました。エッフェル塔はもちろんのこと、塔とはいいにくいニューヨークのワールドトレードセンタービルなども加盟しているようです。



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