診療の合間に趣味をちょびっと紹介します。

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 2大物理講師によるP-1決勝戦  山本義隆師(S56) vs. 苑田尚之師(H19)

授業内容:まず全般的印象として、お二人とも計算が非常にうまい。「物理を語る語りべ」
      山本師は生徒と間違われる多浪生、よく言えば兄貴風にジーパンに両手を突っ込んで登場。
      かぶりつき、立ち見であふれた浪人生を見て、「オッ!」(ニコッと微笑みがえし)
      口癖「・・やん」「わかってくれた?」「ここまでが物理なんよ、あとは数学にやらせといたらええんよ」
      苑田師は強面●ーさん風ベルサーチにサングラスで登場。
      「ではね」で始まるDVD講義はちと寂しい。信者の熱気が全く感じられないので。
      口癖「チョビット変化」「そーすると」「よってー」「けっきょく」「いいでしょうか」
      「数式に埋もれるなよ」「チョボチョボ足す」「あなたがたの勝手な妄想」「素朴な素粒子論」「おお!」
      「できる人になってください」「ああそうかと」「はぁい見てください」
      米米クラブの曲に「ちょびっとDANCING KING」というのがあったが、そこ由来かな?
      「ここは優秀な受験生でも間違える人が多い。」と言われた箇所は、
      昔駿台の校内テストで見たものばかり。結局狙われやすい問題は数少ないということ。
      新課程で剛体の運動(慣性モーメント)が大幅カット。

授業担当:山本師は駿台午前部理科2類。
      お茶の水の理科1類、市ヶ谷の理科3類から多数もぐってました。
      いつも空席になる場所を突き止めて座っていたら、ある日席の人があとから来てどくはめに。
      それからは足元にかしずいてかぶりつくことに決めました。
      苑田師は東進Sトップレベル物理1,2。東大対策物理でさらなる重要事項に触れていた。
      コリオリ力、誘導起電力、ドップラー効果などなど・・・
      シュールリアリズムな格好にギブアップ!そして乾杯!
      東対前期第3講のファッションセンスには衝撃電流が走りました!これ自前なんやろか?
      ひょっとして2つ年下の同級生?進振り80点の物理学科の秀才がなぜ予備校講師に?

参考書:名著「必修物理」&「新物理入門」で山本師リード。

力学:   運動エネルギーとコリオリ力の講義で苑田師リード。
      減衰振動とポテンシャルの講義で山本師がリード。
      苑田師は、位置エネルギーの概念を極力避けておられる印象がある。

電磁気学: 静電/磁気エネルギーの講義で苑田師リード。
      苑田講義の圧巻は「電場、磁場は座標系によって見え隠れする。E'=E+v×B, H'=H-v×D」にある。

熱力学:微分形式の状態方程式の講義で苑田師がリード。(入試出題傾向が変わった)

波動:ドロー。平面波干渉問題が山場。

幾何光学:ドップラーエコー原理、光ファイバー原理もいいけれど、顕微鏡や望遠鏡も大事なのだが。

原子論:苑田師がわかりやすい。白黒コピー原理は感動しました。カラーも聴きたい。
    Bragg反射、X線結晶構造解析、電子線回折の講義もよかった。教養の導入に最適。必見だ!
    なにが「素朴な素粒子論」なのか。その対極にある現代物理についてわかりやすく概説された。
    それに哲学的な問いかけも考えさせられた。現象を通してしか実体を認識できないのか?

夏期講習(力学):トップは、ベルトコンベアー問題、2体問題を力説。東対はアメリカンクラッカー問題。

冬期講習(電磁気学):

冬期講習(総合問題):
       


 レトロな入試問題から

昔は物理・数学の配点は非常に少なかった。なんじゃこりゃというall or nothing問題。
テブナンの定理もあった。電気回路は教養以来ですね。
英語100点、独語100点、数学50点、物理50点、化学100点、動植物100点。
私自身そうだったが、今の理系受験生のように物理や数学の井戸の中反復演習に明け暮れるのは不毛。
系統的に概念を広く浅く学んで、基礎演習だけで十分。
受験勉強と教養は相容れない。レジャー化した大学から教養が消え、専門教育のみ残る。南無・・・

問題1 (名大医・昭和22/28/29年)
1.半径Rの円柱形の器に容積Vの水を入れ、中心軸周りに角速度ωで等速度回転させた。水の自由表面はどんな形になるか。また中心軸での水の高さを求めよ。
答え(回転放物面)(V/πR2-R2ω2/4g)
2.交流を直流に直す方法を列挙せよ。
3.波動が疎な媒体から密な媒体へ達したときの入射波と反射波の位相は如何なる関係にあるか説明せよ。
答え(固定端反射だからπずれる)

問題2 (京大医・昭和21/28/29年)
1.顕微鏡の分解能を解説し、これによって制限を受ける倍率を超えて強拡大をなすためには、どんな方法が考えられるか。
答え(油浸、紫外線、物体を対物レンズに近づける)
2.次の諸定数のうち正しいものを示せ
(a) 重力加速度 760, 980, 1080
(b) 絶対温度 -160, -170, -273, -375
(c) 熱仕事当量 3.28×107, 4.18×107, 5.26×103
(d) 空気中の音速(m/sec) 331.6, 382.8, 642.7
(e) 酸素の原子量 8, 16, 32, 64
3.Huygensの原理を用いて屈折の法則を導き、水面1mに沈めた電球の光が空気中に出ないよう水面に不透明な覆いを浮かべたとき、最小の覆いの大きさを求めよ。ただし水の屈折率は1.3とする。
答え(全反射 屈折角θとしてsinθ=0.77, 半径1.5mの円板)

問題3 (東大医・昭和26/28年)
1.輻射線が物質内を通過するとき、そのエネルギーは次第に変化するが、その主な原因について説明せよ。
2.(a)限外顕微鏡検査法の目的と原理、(b)限外濾過法の目的と原理について説明せよ。
 (c)保護コロイド、(d)膨張圧とは何か。


 「小学」抄読会

(1)教小児、先要安詳恭敬。今世学不講、男女従幼便驕惰壊了、到長益凶狼。只為未嘗為子弟之事、則於其親、已有物我、不肯屈下。病根常在、又随所居而長、至死只依旧。為子弟、則不能安灑掃応対。接朋友、則不能下朋友。有官長、則不能下官長。為宰相、則不能下天下之賢。
 こどもを教え導くには、まずこどもを落ち着かせ、物事を丁寧に扱わせ、恭しい態度を身につけさせて、心は慎み深くさせることが肝要である。この世は正しい学問教育が施されないので、男女とも幼少のときから驕り高ぶり品性がなく、大人になるとますます凶暴になる。目下として目上に仕える作法を学んだことがないために、親に対しては、対立するばかりでへりくだろうとしない。病根は常在し、環境に随ってますます悪化し、死ぬまで旧態依然なのだ。こどもは掃除や挨拶ができない。友人との交際では、相手の身になって考えることができない。社会に出ては目上にへりくだることができない。宰相になったとしても、周りの賢者の言に謙虚に耳を傾けることができない。


 リンク集

 しらさかクリニック
駿台の先輩で同じ下宿だったという縁もある、白坂幸義先生のホームページです。私が申し上げるのもおこがましいですが、てんかん治療は白坂先生が日本一と思っております。


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