97年度に見た映画

 

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97/05

「ミッション・イン・ポッシブル(吹き替え版)」

スパイ大作戦といったチャチなパロディが、やや蛇足か。ほぼ定番のプロットなれど、なかなかシリアスてディテールに凝ってました。

でもトム・クルースって、声がどうも子供っぽくてイメージに会わず、つい吹き替え版を借りてしまう。単に、ものぐさなだけかもしれないけど(^_^;。

 

「月の瞳 イブたちの恋」

恋の不条理、人の心の不思議かな。申し分ない同僚の恋人を捨て、コインランドリーで知り合った放浪の旅芸人と、同性の恋にはじける神学校の女教師……。映像的には、綺麗だけどちょっとハード(^_^;。

 

「レジェンド・オブ・ドラゴンファイター1・電光飛竜、2・格闘飛竜」

香港映画独特の熱気、というかコテコテの演出がどうも(^_^;。アクション・シーンは申し分ないのですが。ちと吊りを多用しすぎているような気もするけど……。

ちなみに私が好きなのは、ジャッキー・チェンだったら木人拳、成竜拳あたりかな。

  

 「ドラゴン・ハート」

悪竜と正義の騎士、という定番かと思いきや、十世紀のノルマン騎士団(定住した北欧のヴァイキングたちの末裔)の暴虐、カール大帝時代の古き良き騎士道物語を下敷きにした、ややコミカルな作品でした。

 

「ビューティフル・ガールズ」

田舎の高校の同窓会に集まった、27歳の男女の群像。もう不倫あり、ロリータあり、ストーカーあり、鞘当てあり、出入りあり、とドロドロの恋愛模様(^_^;。本当の大人としての、社会人としての責任に目覚める第二の成人式、ってなところでしょうか。

 

「ガンダム第08MS小隊1・2」

まあ、そのうち見ようと思っていたので……。

 

97/06

「猫が行方不明」

田舎から出てきたメイクアップ・アーチストの若い娘が、バカンスで愛猫グルグル(仏語で灰色)をお婆さんに預け、逃げられたことがきっかけで色々な人と関わる。パリの下町と、やや戯画的なキャラたちの人間模様が印象的。

 

「ミュリエルの結婚」

ドタバタのラブコメを予想していたら、以外とシリアス。人は悪くないが、生活や食習慣全般にわたって怠惰な母親が、息子、娘をダメにする。選挙活動で家庭を任せっきりだった夫は、自分の足を引っ張る家庭を忌避し、有能で誠実な?愛人を作ってしまう。それが母親のプレッシャーとなって、衝動的な万引きまで始め、最後は夫に見捨てられて自殺してしまう。

こんな背景があったら、反面教師にできる少数をのぞき、子供がまともに育つはずがない(^_^;。でも結婚願望の過剰な、典型的な性格ブスとして登場した主人公のミュリエルが、思い切って違う世界へ飛び出し、よい友人に巡り会って変わっていく姿が印象的でした。もっとも、最初にデートを申し込んできたややマザコン気味の男が、ミュリエルの下着の散らかった部屋を見て眉をひそめたのも、妙に印象的でしたが……。三つ子の魂じゃないけど、人はなかなか変われないようで(^_^;。

いや本当、派手さはないが、アバのなつかしのナンバーと共に、細かな演出、ストーリーに凝った優品です。

 

「太陽と月に背いて」

詩人ランボーとDデーの暗号となった詩を書いたボードウェルの刹那の愛を描いた快作。かなりハードな男色シーンもありますが、綺麗な映像とディカプリオのまんまの、体当たり演技が見物です。個人的には、ロマーヌ・ボーランジェのナイスボディに、ちとビックリしましたが(^_^;。

新しい散文詩の天才ランボーと、旧式な韻を踏んだボードウェルの評価が、当時と後世でかくも無惨な対比を見せているところが印象的です。

 

「パリのレストラン」

料理物ということで(^_^;。ビストロというより、プチレストランといったところでしょうか。店のオーナーシェフとマダム、使用人、常連客たちの人生が、閉店記念の晩餐を舞台にオムニバスに描かれます。

私も、こんな料理のバリエーションで行き着けにできる店が欲しいな。

 

97/07

「真実の行方」

オーソドックスなれど、主役の男優二人がいい演義してます。オチも決まっているし……。これは暇でしたらぜひ。

 

「ガンダム第08MS小隊3−5」

バリアと拡散粒子砲を搭載した、モビルアーマー(のちのビグ・ザム)の開発秘話、といったところでしょうか。このシリーズ、近所のビデオ店には5巻までしかないのだけど、続きは出ているのだろうか?

 

「もののけ姫」

背景や旧式の鉄砲製作を行っているから推測するに、室町末期から戦国初期といった設定でしょうか。高炉による製鉄、十三世紀後半に中国で発明された最古の銃、火銃を使っているところはファンタジィーかな(^_^;。

確かに製鉄は、大量の木を、木炭を必要とします。おかげで森が消え、保水能力を失った山が大量の土砂を河川に流失させます。ついでに鉄を掘り出す過程て、幾つもの水の段差を作って比重で鉄が人口の滝壷に溜まるという、比重選別方法を使いますので、これまた大量の土砂が流失します。

結果、流れの緩やかな下流で土砂が川底に堆積し、大洪水を引き起こすことになる訳で……。製鉄を生業とした民が、流浪の民として定住を許されなかったのは、災害を避ける側面もあったようです。

とりあえずヒロイン、サンの声の石田ゆり子もいい演技してましたし、だいだらぼっちの描写も迫力でした。神話的背景に付いて行けない人がいるかもしれませんが、お勧めの作品です。

エヴァと一緒に見るといい、と勧める人がいましたけど、さて(^_^;ワカラン

 

97/08

「恋の闇、愛の光」

十七世紀半ばすぎのイギリスの愛の物語。英蘭戦争が始まり、仏ではダルタニアンが活躍(^_^;、中国では明清が交替期の動乱の最中で、ついでに江戸では四代将軍の家綱の治世、といったことろでしょうか。

清教徒革命から王政復古したリチャード二世統治下のロンドンが舞台なだけあって、宮廷の風俗が重厚かつ華麗。対する庶民の描写も赤裸らなまでに凝っているため、話はやや定番ですが見応えがあります。いささか危惧していたメグ・ライアンが、すっかり役にはまっているのにもびっくりしました。

 

「ザ・プロデューサー」

いじめ抜かれた若い助手がプッツンして、上司のプロデューサー宅へ乗り込み、リンチにかけて……。これはラストのどんでんがえし、オチが命ですので続きは見てのお楽しみ、といったところで。

アメリカ映画という徹底したビジネスの中におけるシナリオの扱い方、売り込み方に、ちと興味を引かれました。

 

「インデペンデンス・デイ」 

全米大ヒットの噂の超大作(^_^;。宇宙船登場のシーンやXファイルかくやの宇宙人研究を行う秘密軍事基地等、その手の話が好きな方にはお勧めします。米万歳で終わる、おもいっきり手垢の付いた演出は、見る人の趣味や年齢、国籍(^_^;によって大きく評価が分かれると思いますが……。

 

「フィオナの海」

童話レベルのファンタジィーを土台にしていますが、アイルランド(古名でエリン)の手垢の付いていない自然、風俗、生活等がとても美しく、とても印象に残る作品です。暖炉の火の消し方、ピート(泥炭)?の掘り出し、円飾りが付いた高十字等等、私には興味深く見る事ができました。ヒロインのフィオナちゃんも可愛かったし(^_^;。

  

「あなたに逢いたくて」

ややドタバタの恋愛コメディ。主演のアントニオ・バンデラスも良かったけど、やっぱりヒロインのダリル・ハンナに止めを刺す

かな(^_^;。

 

「マーズ・アタック」

オーソン・ウェルズの真迫の演技で、ラジオを聞いた一部米市民にパニックを引起こした、という伝説のSF作品のパロディ。

観客を茶化すようなアナクロをデザイン、ナチスの人体実験やベトナム戦争をパロったブラック・ジョークも効いています。

  

97/09 

「スワロウテイル(あげは蝶)」

スワロウ(燕)もそうですが、そのテイル(尻尾)によく似たアゲハ蝶がよく庭に来ます。近所の奥様方の間でガーデニングが盛んで、色々な花が所せましと咲き乱れているせいでしょうか。突っ込みの位置指定道路の奥にある緑の多い(ロクに手入れしていない、とも言う(^_^;)わが家の庭に、食事を終えたアゲハ蝶がたむろしているようです。

でもって映画の「スワロウテイル」も見ました(^_^;。

 円盗(イェンタン)と呼ばれる不法就労者たち、日本語しか話せない米国人にしか見えない男等々、個性的なキャラクターがとても印象的でした。

 

「マイケル・コリンズ」

 アイルランド物を二本。南アイルランド独立の立て役者(ほとんどテロリスト(^_^;)マイケル・コリンズの伝記は見応えがありました。これはお勧めです。

 

「デビル」

最初の導入部分が光っていたけど、米国に舞台を移した途端に、ホームドラマ、青春ドラマへテンションが落ちたようでチト不満。

 

「イノセント・ライズ」「デンバーに死す時」

大戦中の英国を舞台にした近親相姦物、そしてややメローなマフィア物。

どちらもクセが強いので、評価は分かれると思います。偶然だけど、どちらもヒロインはガブリエル・アンウォー。「イノセント・ライズ」で見せた真迫の演技はとても良かったです。でもって可愛らしさだったら、いくらでも折り紙付けられます、ハイ(^_^;。将来は、エマニュエル・アベールあたりの路線かな……。

 

「ネル」

横浜ケーブルテレビのムービー・チャンネルのジョディ・フォスター特集で。色々な既存の作品のイメージを払拭する、彼女の演技が光っていました。

 

97/10

「スリーパース」

ヘルス・キッチンというNY下町の少年たちが、遊び半分のこそどろで通行人に謝って大怪我を追わせ、少年院に収監される。そこで性的な虐待を受け、十数年後に看守たちに復讐する、という筋立て。幼児期に性が恐怖と嫌悪の対象になった時の悲惨さは、女性の方が顕著だけど……さて、この手の内面を正面から掘り下げた作品ってあったかな。

 

「リディキュール」

太陽王ルイ十四世のサロンで花開いたエスプリ文化の描写が中心。田舎から用水路建設の嘆願に来た天性のエスプリを持つ貧乏貴族が、宮廷政治に翻弄され、サロンの女王と世話になった下級貴族の娘との恋愛に揺れ動く様を描く。

 

「マルコムX」

汎人種的な融和と平和を理想としながらも、まず同族の黒人の連帯のみを頑なに求め、道半ばに暗殺されたマルコムの半生期。全体的にやや冗長か。

 

97/11

「イングリッシュ・ペイシェント(英国人の患者)」

戦時下で、国籍に翻弄された不幸な英国人の愛の物語。ラスト、少しホロリと来たけれど……やっぱりジュリエット・ビノシュの好演に止めをさすな(^_^;。ダッテ、ファンナンダモン

またイタリアのラベンナやアッシジへ行って、モザイク画、壁画を見てみたくなりました。ついでに白トリュフのパスタも食べたいな(^_^;。コレバッカ

 

「可愛いだけじゃダメかしら」

ダメです。で、終わってしまうぞ、この話(^_^;。

何を狙っているか、いささかストーリーが不明朗。さわやかアイドルの青春映画じゃあるまいし……。しかし、あのイザベル・アジャーニが、ここまでとっぽいカマトトのキャラを演技しているとは。信じられない。ラスト間近に窓越しに見せた、シックな大人の表情はさすがでしたが、さて。

 

「リストランテの夜」

移住した米国で、イタリア料理店を経営する兄弟の挫折。

料理の哲学に生きる兄と、マネージャーとして客との狭間、経営に苦労する弟の対比。ちと重い話だけど、料理と恋を楽しむのイタリア気質に溢れています。

 

「ダンテズ・ピーク」

突然噴火した火山に襲われたリゾート村で、必死に戦う人々を描く。定番も定番ですが、それなりに迫力。

 

「彼女の彼は、彼女」

美貌の人妻と逢瀬をかさね、ティーンのベビーシッターに手を付け、町や郊外でアバンチュールを楽しみ、街角の娼婦を適当に摘みながらも、幼い二人の男の子と妻を愛し、仕事と家庭を大切にする主人公のライバルに、流れのレズビアンがころがり込んで、というドロドロの恋愛模様(^_^;。

南仏の明るいカラッとした美しい景色、ワキをしめる個性的なキャラのおかげで、十分に楽しめるドタバタなコメディタッチの作品になっています。

 でも、この主人公、どう評価したものか(^_^;。やり手の男、一種の俗な理想像と言えなくもないけど、いくらなんでもね。パートナーに求めるものは、人によって異なるだろうけど、まったくこんな美人で、気だてがよくて、二児をなした貞淑な妻がいながら何と贅沢な……。でもって、ここまでハチャメチャな事をしながらも、やっぱり妻を愛し、また妻の方も夫を愛している、というのがなんとも……。最後は、どうにもならないドロ沼に落ち込んだ主人公が、随分と刹那な愛?へ走るし……。

どうとでもなれ、というなげやりな、一種の物悲しささえ漂うねじれたラストが新鮮でした(^_^;。ホントウカ

 

97/12

「Shall we ダンス?」96日

最近、日本映画の定番になりつつあるよろめきものかな、と軽く思っていたのだけど(^_^;。笑いあり、ドタバタあり、ドラマありの穏健な娯楽作品でした。

特にワキの怪演が光ります。ビデオ屋で迷ったらどうぞ、という作品です。

 

「リチャードV世」96米英

シェークスピアの舞台を、大胆にも第二次大戦の独ソ戦に置き換えた怪作。

ラスト・ステージが、スターリングラードというのが笑えました(^_^;。

 

「ロミオ&ジュリエット」97米

時の人ディカプリオ主演の古典の現代版。伝統的な建物と妙にマッチするスタイリッシュ・パンクな美術、衣装。そしてヒロインが初々しかったです。

 

「カーマ・スートラ」96英印

もっと派手な性技を予想だか期待していたのだけど(^_^;。とにかく生々しい女の情念に彩られた性と愛の物語。オチが、ちと虚しいけどね。

 

「時間切れの恋」94スペイン

刑務所に入っているチンピラの夫のために、薬と売春に手を染めている若い女と、バスク(ピレネー地方)解放戦線のテロリストの刹那な恋。いささか虚無感が漂うも、愛に殉じたラストが印象的でした。

 

「バージン スピリト」88仏

よくある若手女優を使った初体験ものなんだけど……。繰り返してえんえんと続く、寸前の駆け引きが見物……かな(^_^;。

 

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