1998〜2001年に読んだ本

過去にさかのぼって書いています。今となっては思い出せないものも…。

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2001年

廣瀬裕子「ちょっとした気分転換」

ふと行き詰まったときや憂鬱なときのためのちょっとした気分転換の方法が1つにつき1〜2ページずつ書かれています。バスに乗って出かけてみる、ホットケーキを焼いてみる、大声で叫んでみる、など、どれもすぐに実行できるものばかりで、しかしこういう本を購入したということは、ちょっと行き詰まっていたのかなあ、自分。でも、そうでないときも読んでいるだけでシアワセな気分になれるかも。

2000年

マイブック

本ではないですが…。新潮文庫の装丁で、中の紙はすべて白紙。自分で作る本。1999年末に売り出され、大人気で品切れになるほどだった。日記のように使っていたが、2ヶ月くらいで力尽きた。まだ数十ページ分白紙のまま残っている。

金城一紀「GO」

在日韓国人の高校生の青春を描く。テーマは重いが、文章が軽快でわくわくした。直木賞受賞作で、映画化もされた。

井上尚登「T.R.Y.」

日本と中国を舞台とした日本人詐欺師の冒険活劇。警察に追われながら中国マフィア(だっけ?)とも対決。登場人物の個性もはっきりと描かれていて、ルパン三世や特攻野郎Aチームみたいな話だと思った。書名の「T.R.Y」はいまいちだと思う。急遽変更した書名だからか。

1999年

貴志祐介「青の炎」

妹を守るために義父の暗殺を企てる高校生の主人公。面白くて、勢いよく読めた。綿密な殺人の計画を立てた主人公だが、それが破綻していくに従って冷静さを失っていくのが哀れだった。出版前「ハートブレイカー」というタイトル案が出ていたそうだが、そっちにならなくてよかった。

成川豊彦「ちょっとした社内作法」

仕事をする上でちょっと気を配ると良いことが1ページ2、3項目くらい簡潔に記されている。例をあげれば、封筒を捨てるときはもう1度中身を確認、桁数の多いものの計算は1,000のカンマを小数点とみなして電卓を使う、待ち合わせ場所に着いたらまずその周囲をぐるっと歩いて確認する…などなど。共感するもの、新鮮なもの、いくらなんでもそこまで…と思えるもの、いろいろだったが参考になったし、レイアウトも読みやすいものだった。

馳星周「不夜城」

話題になってから数年経って、ようやく読んだ本。だって、物騒な話だと聞いていたので…。貸してくれる人がいたので読みました。確かに物騒な話ですが、主人公に感情移入しなかったおかげで、暗い展開にも関わらず面白く読めた。

服部真澄「龍の契り」

香港の中国返還をめぐる陰謀。分厚くて、しかも2段組だったので、読了できるか不安だったが、前半の説明の多い部分を乗り切ればあとはスイスイ読めた。

1998年

この年はたしか、年頭の抱負を「年間百冊本を読む」としたため、日々追われるようにして読書したのでした。あまりよくないかもしれませんね。その反動で翌年は30冊くらいしか読まなかったと思います。

深沢七郎『楢山節考』

姥捨て山の話。毅然として死を迎える主人公を中心に、因習深い山村に生きる人々を描く。あらすじだけでも気が滅入るが、さほど重苦しくはなかった。己の最期もこの(主人公の)ようでありたいものだ。

藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』

本屋の店員さんによると、著者が時々この本屋に来る(しかも、「なかなかステキな方で」)とのこと。要チェックだ。一ヶ月後、その本屋に行くと、この本の横に「直筆サイン本、先着30名様まで」の張り紙があった。しまった、買うのもう少し待てばよかった、と思った。

町田康『夫婦茶碗』

「人間の屑」は、救いようもなく自堕落な主人公の生き様を描く。ここまでダメな人間だと、まあ、こんな人生も良いんじゃない、と思える。

井沢元彦『GEN「源氏物語」秘録』

主人公は國學院学部生の角川源義。旧家に伝わる源氏物語の原本の発見をきっかけに、南北朝の謎解明に乗り出す。ワクワク度は『ループ』に匹敵するが、結末が少し肩すかしでした。

大槻ケンヂ『くるぐる使い』

現実逃避したいあなたに。短編集で、特に表題作「くるぐる使い」は趣があって良い。

安部公房『箱男』

語り手は誰なのか、作者は何者なのか、そしてこの本を読んでいる自分は・・・。「駄目だ、気が狂う!!」と思ったあたりで物語は終わった。踏み出そうとした先の地面が急に消えた感じ。おすすめです。

阿部和重『インディビジュアル・プロジェクション』

噂の渋谷系ブンガク。古い人間なので、さっぱり分かりませんでした。装丁はかなりカッコイイ。

梶井基次郎『檸檬・冬の日』

いや〜何度読んでも良いですね。ガラス細工のような文章。著者は結核で夭折したが、だからこそこのような作品が書けたのだ、と勝手に思った。特に「瀬山の話」が良い(でも岩波にしか入っていない)。


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