遊園地やテーマパークが乱立する中、ほとんど一人勝ち状態の東京ディズニーランド(以下TDL)。なぜこんなにも人々を引きつけ、利益を上げているのか。立地条件、施設、物販戦略、従業員の教育などさまざまな角度から検証する。
TDLの企業理念「お客様にハピネスを提供する」は素晴らしい。クラーク博士の「紳士たれ」のように、その短い言葉にすべてが語られているような気がする。私自身、年に数回はTDLに行っている。でもってアトラクションやショーのほかにお土産は買うしワゴンのスナックは食べまくるし。そんな自分はTDLの戦術に思いっきりはまっているのだろう。でもいいの、楽しいから。
えーあらすじ…というのは意味がないような。帯の部分には「二つの家庭の間で二重生活をおくる数学講師。日常の底を抜く狂気と虚無の烈しい誘惑―」とある。これでも内容よくわからないと思うので、読んでみてください。
藤沢周の本は何冊も読んでいるが、どれも中ほどで「わけわからん!」と叫びたくなっていた。でも今回の新作はちょっと共感できた(解釈違ってるかもしれないが…)。みんな、当たり前の生活をどうして当たり前に暮らせるんだろう。疑問を持たずにいられるんだろう。今見えている世界を本当に真実のものとしていいのか?でもまぁ、この主人公傍から見たら身勝手で弱い奴、かもしれない。現実世界から逃げているんだから…積極的に逃げてはいないけど、しっかりと向き合おうとしていなくてユラユラしている。現実は決められていたものと考えるのは責任逃れだし。私の大嫌いな森鴎外「舞姫」の主人公に似てるかも。生きるための哲学は尊いが、哲学に苦悩して死を選ぶのは不幸だけど愚かだと思う。現実世界を生きぬく人がたとえ浅ましく見えても一番立派なはずだ。…といろいろ書いてもさっぱりわかりませんよね。読んでみてください。
装丁も素晴らしい。真っ白な画面に横一本に描かれた紫色の直線。この位置がもう少し上でも下でも台無しだろう。紫色はよく見るとグラデーションで、端に行くに従って薄紫になっていく。現実世界の外側の象徴「紫の空気」「氷の破片の断面」の表現だろう。本文をしっかり読んでからデザインされたのかなと思った。
うーん、昔「マダム小林の優雅な生活」を読んだときは「なんて面白いんだ!」と感じたのに、今回はそうでもなかった。なぜ?私が成長したのか?歳を取ったのか?旦那さんの三谷幸喜「ありふれた日々」と同時期に書かれたようで、同じ出来事について奥さん側の目線で書かれているのが面白かった。しかし、予約はご主人の本より取りにくかった。
おととしくらいに買った本ですが、今新しい本が手許にないので本箱から引っ張り出してきました。貯金も住む家もなくし、ダンボールハウス生活を送る主人公。「世の中お金だけだ」と思っても、結局はお金だけでは満たされなかった。自分一人で強く生きようとしている主人公が健気。その行動をリアルに追っていて、自分の目で見ているような気がする。食べ物の表現がうまくて、読んでいて食べたくなる。
文房具にまつわるエッセイ集。文房具の話にその時代や作者の人柄まで感じることができる。
単なるガイドブックではなく、横浜中華街のあり方、楽しみかたを語る本。中華街の事情や中華料理の上手な注文のしかたなどを紹介してくれる。中華街を良くしたいという熱い思いを感じる。1996年刊なので、お店情報等は古くなっている。
著者は京蘇料理「紫金楼」のオーナー。昔お店に行ったことがある。雨の降る日で入り口のメニューを見ていたら、店員さんが声をかけてくれた。宮廷料理の店とは知らず気軽なもののみ注文してしまったが、コーヒーまでサービスしてくれた。あのとき背の高い男性がいたが、それがオーナーだったらしい。今度はちゃんとしたもの注文します!
タイトルどおり、マネーロンダリングのお話。マネーロンダリングとは不正に得た資金を架空口座への送金などによって足がつかないようにすることです。香港と東京を舞台とした不正資金50億円を巡る攻防と謎解き…。物語のところどころに「脱税豆知識」みたいなネタが入っていますが、私のような庶民には関係ありませんね。
途中までなかなか事件が発展しなくてダラダラ読んでいましたが、後半は物語が急展開して、ページをめくる手も倍速になります。けっこう暗いラスト。お金は多すぎても少なすぎても人を不幸にする…。
装丁は強烈です。タイトルの「マネーロンダリング」がドーンと表紙の半分以上を占めています。目立っちゃいます。
なーつかしー。シブヤ系文学とかJ文学が全盛だった時代の作品です。いつのまにか文庫になっていました。主人公の賢治はプログラマーでしたが、むなしさを感じて会社を辞めてしまいました。高校時代の友人凌一とその仲間が起こしたインディーズブランドを手伝うことになり…。自分のやりたいことが見つからずにさまよう若者と、やりたいことに突き進んでいながら本当の目的が見えなくなって迷い込んでしまう若者達。青春です。軽くて(軽妙というのか)読みやすいです。三島賞受賞作。
お笑いだけでも難しいのに、扱うのが時事問題とはさらに難しい…。雑誌で連載されていたものなので、舞台ではできない活字ならではの言葉遊びもあって面白いかもしれません。でも、時事ネタはやっぱりリアルタイムで読んだほうが良いですね。
遺伝子のお話。といっても遺伝子そのものの話ではなく、良い遺伝子をいかにして働かせるか、という内容だった(なるほど出版社を見ると「サンマーク出版」だった)。科学が絶対ではない、自然現象を理論的に説明できるものが科学であって、まだまだ解明できないものも多い、という著者の姿勢は意外だった。
すすめてくれる人があって、読んでみた。水彩画のような作品だ。
ふだん読むのはは男性作家の作品や女性作家のものでも時代小説などで、人気女流作家の本はあまり読んでいなかった。時々読むとなんとなく居心地の悪さ、気恥ずかしさを感じてしまう。それはその作品自体がどうのというのではなく、受け手である私がこの系統の女性作家の文体に慣れていないからだと思う。オシャレな小道具やなじみのない言いまわし。例えば自宅でワインを飲む場面が出ると「う」となる。「居酒屋で焼酎の梅割り」ならば抵抗なく読めるのだが。比喩の表現も私にとっては不思議なものが多い。「光がはじけたような笑顔」…たとえ自体がよくわからない。なんとなくわかるけど。「腐った魚のような目」とかならピンとくるのだが。頻出単語の「透明」とか「甘やかな」といった言葉遣いもギクリとする。この文化の壁に阻まれて、なかなか本文に心が入っていかない…うーん自分は損してる気がする。
節約ネタがけっこう好きな私。本屋さんでこの本を見つけて面白そうだな、と思いましたが、もちろん買わずに図書館で予約しました。節約雑誌も色々出ていますが、20円30円節約しても、一冊本を買ってしまったらおじゃんです。手許に置いておきたい本は別ですが。これは参考にできる、というものもあれば、そこまでは無理、というものもありますが、節約は工夫と根気の世界だ…と感心します。ただこの本、内容は良いのに文章がわかりにくいところが残念です。語順や句読点の位置が適切でなかったり、主語述語の関係が乱れていたり…編集者が直してあげられなかったのかな、と思いました。
なぜかこれまで読んだことがなかった「赤毛のアン」。ミーガン・フォローズ主演の映画シリーズが3作目を迎えるということだし、私の友達もアン大好きだし、大槻ケンヂも絶賛していたので読んでみました(オーケンのファンというわけではないですよ)。面白い。世界中に沢山のファンがいるわけです。自然の描写は美しいし、登場人物はみんな生き生きしてるし…。特にマリラの魅力は映画やアニメではわかりませんでした。来年の旅行はプリンス・エドワード島に行こうと思いました。
紹介されるまで、「クラフト・エヴィング商会」の名すら聞いたことがありませんでした。もとはデザインの仕事をしている人?ユニット?のようです。物語は大人の童話といった感じ。架空の世界を旅する男の目を通して独自の世界観が語られます。お話に出てくる小道具が実際に作られていて、写真で紹介されているのが面白い。レイアウトも凝っているし、フォントの一つ一つにまでこだわりを感じます。
多忙により、一冊も読めず…。
特許で攻め、特許で守る。グローバル企業キヤノンの特許戦略。最近よく話題に上る知的財産権の話。難しい話?と思いましたが、読み始めると面白い!うーん、こんなふうに仕事を動かしていくのかー。ひらひら社員には見当もつかなかった世界です。
この本自体は古いものだが、今なお問題は解決していないことを知り、ショックを受けた。
くだものを扱った短編集。時代も色々、ジャンルも小説あり、詩あり、エッセイありで楽しい内容になっている。
ハンセン病患者と診断された著者が療養所へ入った最初の一日。その他、療養所内の生活を描いた作品が数点収録されている。重い現実に目をそらさずにいるのはなんという強さだろうと思う。
不良中年を目指す本。不良は良いけど非行はいけません。
カッコ悪いところや情けないところも描かれている。奥さんのことをとても尊重しているところが印象的だった。しかし、奥さんの小林聡美の方が文章がうまい、と思ってしまうのは私だけでしょうか。
旅先(ヨーロッパ)で出会ったおしゃれな文房具の数々を写真入で紹介してくれる。シアワセな気持ちになる一冊。いろんな国のバージョンが欲しいな。
観光名所のガイドブックではなく、ニュージーランドの歴史や文化、や生活を解説した本。ニュージーランド旅行へ行く前に読んだ。目的地のことをあらかじめ知っておくと、旅行が倍楽しめる。
芥川賞受賞作。
コールガールでなくてコールボーイの生活を描いた作品。面白かった。
中国好きの作者が外国語教師として中国の地方で過ごす1年間を描く。ほのぼの、びっくりの毎日。作者の語学力や授業の作り方にも感心する。作者はマンガ家。いろんな能力があっていいなあ。
高校生のとき「人間失格」を読みました。あまりの悲惨な内容にズドンと落ち込んで、数ヶ月復活できなくなりました。1年後くらいにもう1度読んでみましたが、結果は同じでした。それ以来、太宰治恐怖症、まして「斜陽」はタイトルからして気持ちが沈みそう…。でも、友人がこの本を「自分の三大図書の1つ」と言っていたので、読むことにしました。人を知るにはその人の趣味も知りたいと思って…。読んでみると、けっこう面白くて、意外でした。読んでみて良かったです。
作者の方は児童文学の作家さんと記憶しています。学校になじめない主人公の女の子が、祖母(アメリカ人)のもとに預けられる。おだやかだが信念のあるくらしぶり。その数週間のうちに少女に自立という心が芽生えていく(のかな?)。癒されました。
作者は身近に宮廷仕えの経験のある女性が多く、自身も昭和天皇皇女の遊び相手として勤めていた方。そんな宮廷というものを身をもって体験している。その視点から読み解くと、机上の学問の対象だった宮廷文学が現実味を持った世界として生き生きとしたものになる。
著者はNHKの英会話講座で有名な人らしい。今年は英語を勉強しようと思ったのだ。
「GO」の作者の作品。韓国人学校を舞台としているので、「GO」の前身かと思ったが、悪ガキどもの体制への反抗のような内容で、設定はあまり重要ではなかったように思える。
すみません、どんな本だったかまったく思い出せません。でも手帳には読んだことになっている。たしか、「ダ・ヴィンチ」の「心癒される本」という特集に載っていて、読んだんだと思います。新年早々、何か癒されたかったようです。
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