毎年、秋に皇居内で宮内庁式部職楽部の雅楽演奏会が行われます。今回、初めて行ってきました。
9月のある日、友人Kよりメールがありました。宮内庁式部職楽部の雅楽演奏会へのお誘いです。
秋季演奏会は毎年10月下旬〜11月初旬の間に行われます。7月上旬に申し込み要領が発表になり、往復はがきで申し込みをするそうです。費用は無料。申し込み多数の場合は抽選となりますが、Kは今のところほぼ毎年聴きに行っているようです。
このKはかつて笑点の観覧に誘ってくれたこともありました。いつも楽しい企画をありがとう。
会場は、皇居内の楽舎。
日にちは、10/22(日)。
時間は、9:30開場、10:30開演、12:00終演。
もちろん、速攻参加の表明をしました。当日の参加者は友人K、友人A、私の3名です。
若干不安だったのは、「途中で眠くならないか」ということでした。音楽の授業で「越天楽」を聞いたことがあるだけで、雅楽にはまったく馴染みがありません。
そのため、前日は早めに床に入りましたが、眠れません。「今眠っておかないと、明日居眠りしてしまう」と焦れば焦るほど、目が冴えてきます。そういえば、子どもの頃も遠足の前日はなかなか寝付けませんでした。
仕方ないので、起きて夜空を眺めてみました。この日はオリオン座流星群の極大日だったのです。でも、曇っていて星ひとつ見えませんでした。
友人Kのアドバイスでは、服装はジーンズだとちょっと浮くかも&座席同士のスペースが狭いので、通りやすい服装がオススメとのことでした。重要だね、それは。
また、A4サイズの薄いパンフレットが配布されるとのことで、パンフが入る袋を持っていくことにしました。
当日は大手町駅に9:15集合としました。
Kは普段は時間ギリギリに行くそうですが、そのころにはすでに満席で席が選べない状態になっているそうです。今回は三人並んで座りたいので、開場に間に合う時間にしました。
ところで、大手町駅といっても1つではないということを、皆さんご存知でしたか。私は知りませなんだ。今回の待ち合わせのために大手町周辺の地図を見て驚きましたよ。同じ駅がどうしてこんなに広範囲にあるのかと。恐るべし、東京。
今回は、皇居の大手門に近い「C10番」という出口で待ち合わせました。
私は東京駅から丸の内線に乗り換えましたが、丸の内線の改札からは5分ほど歩きました。

別に丸の内線に乗らなくても、東京駅から歩けそうな気もしましたが、方向音痴なのでやめておきました。
全員集合し、皇居に向かいます。大手門はもう目の前です。

門をくぐります。やー皇居ですよ。いいのかね、あっしみたいな庶民が。

門から出たところで受付があります。ここで入園票を受け取ります。これは帰りに返却します。

皇居、広いですね。坂もあります。皇居内の警備の警察官は電動自転車で移動していました。

雅楽演奏会の会場である、楽舎に着きました。

建物の少し手前に係りの人がいて、演奏会の券(往復はがき)が回収されます。この券、お一人二名様ご招待とかではなく、一人一枚です。ですので、友達同士で申し込んでも、外れた人は行けないわけです。
今回、Kちゃんのご家族の名前で申し込んだ分の券を譲り受けました。家族の名前を借りて申し込むのは大丈夫のようです。

手荷物検査をしてもらって、楽舎の中に入ります。
おお、これが舞台か。左右に巨大な太鼓があります。向かって左の太鼓には龍の飾り、右の太鼓には鳳凰の飾りが彫られていました。龍は天皇、鳳凰は皇后を意味します。ということは、太鼓の丸い上の飾りは金が太陽で銀が月を表しているのでしょう。

座席は舞台の正面と左右の側面に設けられています。もう開場の時間を過ぎていたので、座席はかなり埋まっていました。
職員の方に「端が空いていますよ」と教えてもらったので、三人並んで座れました。
正面の座席に座るには、開場の前から並んで待っている必要がありそうです。
ちなみに席は↓このような木製の椅子です。パイプ椅子でないところが趣があります。背面に「宮内庁」と焼印が押してあるものもあり、あぁ、皇居にいるんだわと感慨深いです。
しかし、若干小さめなので、体格の良い人には厳しいかもしれません。

会場を見渡した友人Kが「茶髪率は極めて低いね」と言いました。確かに。
そして、皆さんきちんとした装いです。着物姿の女性も多いです。私もKから事前に話を聞いていたので、盛装ではありませんが、まぁセーフでした。
私の心配事は、トイレ。トイレが近いのです。座席が奥にあって途中退席はできない状況なので、前もってトイレに行っておきました。演奏時間は長くなく、途中休憩もあるのでそんなに心配することはないのですが。
建物の中は、なんとなく学校っぽいです。

演奏中は、撮影禁止です。
10分前に、ブザーが鳴りました。
袴をつけた高校生くらいの男子数人が代わる代わる、琵琶や筝などの楽器を運んできて、舞台に設置していきます。
やはり訓練されているのでしょう、しずしずと、無駄ない動きです。街中の高校生の歩き方とは別物です。この人たちでも、普段はダラダラすることもあるのでしょうか。
最後に一人が全体チェックをしたところ、一つの琵琶の弦が切れていたらしく、琵琶を持って引っ込んでいき、またあとで運んでいました。
5分前にまたブザーが鳴り、開始のアナウンスが日本語と英語で放送されました。いよいよです。

休憩を挟んで前半と後半に分かれており、前半は「管弦」、後半は「舞楽」となっています。
最初の曲は、「平調音取(ひょうじょうのねとり)」。パンフレットには「管弦演奏に先立って奏する短い曲」とあります。音合わせのための曲らしいです。本当に「あれっもう終わり?」と思うほど短かったです。
次は、「林歌(りんが)」という曲です。
原曲は嵯峨天皇の時代に朝鮮から伝えられたものだそうです。それは古いね、薬子の変。
笙や篳篥って、小さいのに音がとても大きくて、曲が始まるたびにビックリします。
笙は天の声を意味すると聞いたことがあります。笙が鳴ると、いかにも雲間から光が射して、天人が舞い降りてくる図が頭に浮かびます。
次に朗詠。「紅葉」という漢詩に曲を付けたものが歌われました。私はこれが一番面白かったです。
最後は「陪臚(ばいろ)」という曲でした。
ここでいったん休憩です。30分で休憩とは早いですね。もちろんトイレに行きました。
楽舎の入り口そばの小部屋でお茶が振舞われていました(セルフサービス)。でもトイレ近いから私は飲まないよ。

舞楽では、「蘇莫者(そまくしゃ)」(中国系の舞)と「皇仁庭(おうにんてい)」(朝鮮系の舞)があります。
パンフレットを見ると、それぞれの舞人に「東儀」さんという苗字の人が一人ずついたので、「きっと東儀秀樹さんの親戚だ。どんな方だろう。」と楽しみにしていましたが、どちらも面をかぶっていたので、まったく確認できませんでした。
「蘇莫者」は、役の行者(一説には聖徳太子)の笛に誘われて山の神が出てきて踊りだす、という話です。
山の神が登場すると、舞台左右の巨大な太鼓が鳴り響きます。この太鼓、飾りじゃなく本当に演奏に使うのか。山の神の地響きという雰囲気で、迫力があります。でも、舞台に上った山の神の顔を見ると…お猿さんっぽい。踊りもどことなくユーモラスで、お茶目なお猿の舞いといった感じでした。
次は「蘇莫者」です。四人で舞います。
音楽や舞はもちろん、装束も素晴らしかったです。細かい刺繍が豪華です。素材は絹だろうし、手入れが大変だろうなぁ。
予想はしていましたが、曲は全体的にスローです。パンフレットの曲説明に「軽快な拍子」などと書いてあっても、私たちのイメージのそれとは違うようで、えっ、雅楽ではこれが軽快なほうなのか?という調子でした。
舞楽の途中で一瞬睡魔が…いかん!なんとか持ちこたえましたが、船をこいでいる人もいました。
演奏が終わると、自由に撮影してよいようです。大きな太鼓の前で撮影している人が多かったです。
職員の方々が椅子の整理整頓をしていました。そのうち、ごみの入ったビニール袋を発見していました。げげっ!なんて非常識な人がいるんだ。
外に出ると、朝よりも気温が上がってポカポカしていました。のどかな秋の昼下がりです。
芝の張ってある庭では、多くの人が座ったり寝転がったり、ノンビリ過ごしていました。えっ、この敷地内って、そんな風に自由に寛いでよいの?皇居って、思ったより身近な場所だったのですね。

本日のまとめです。
皇居内に売店がありました。

暖かかったためか、アイスがよく売れていました。フリーザーの中を見ると、バニラアイスもなかとあずきアイスもなかのみ、大量に置いてありました。
皇室グッズもたくさんありました。昭和天皇御製カレンダーは、昭和天皇のお歌と皇室ご一家の写真が毎月拝見できるという貴重なものです。でももう10月ですからね。
私は雅楽の太鼓のイラストが入った一筆箋と、菊のご紋章入り朱肉を購入しました。この立派な朱肉で三文判をつくのさ。

-以上-
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