文房具について取材を受け、その内容を株式会社リコーのオフィスサプライのカタログ「Net RICOH ODeS」夏秋号に載せていただきました。
取材っすよ、取材!知人には転職雑誌の取材を受けたことのある人が3人もいますが…自分自身は初めてのことで、相当慌てました。ナキウサギの動揺っぷりをお楽しみください。。
関連リンク:NetRICOH(ネットリコー)
2月のある日、「たまにはサイトのメールもチェックするかな」と、サイト管理人用のアドレスにアクセスした。個人のメールとは別にしており、しかもめったにメールが来ないので、毎日はチェックしていないのだ。
今日は珍しくメールが来ていた。そしてそこには「取材のお願い」と書いてあった。えっ?
目を見開きつつ読むと、オフィスサプライのカタログ内の文房具に関するコーナーに登場してほしいとの内容だった。なんですと!?
速攻返信しようとするナキウサギに、もう一人のナキウサギ(仮にダッシュとする)が止めに入った。「ちょっと待て!確かな情報かまだわからないのに何と返信するんだ。まずは相手の連絡先を確認するのじゃ。新手の詐欺かもしれん。」
なぜか仙人口調のナキウサギダッシュの言葉に従い、連絡先を尋ねるメールを出してみた。何日か返事がなかったので、「やはり、企業の名を語ったイタズラか何かだったのだろうか。」と思い始めた。
しかし、ちゃんと連絡先と作業の概要の書かれた返信が帰ってきた。
ほらほら、やっぱり本物だよ!こんな具体的な内容のイタズラメールをわざわざ出す人いないって。と喜んだと同時に、新たな不安が。
その1:相手の方がナキウサギのことをカリスマ・ブンボウガー※と誤解しているのではないか
世の中には文房具チャンピオンや文房具評論家の方をはじめとして、文房具に詳しく、ほとんどプロな方々があまたいるのに、何故私にお声がかかったのか?あのへなちょこ文房具ページを見たのなら、私の力量は承知の上と思うが…。どうしよう、ものすごく期待されていたら。
※ブンボウガー=文房具er(勝手な造語です)
その2:文責は誰なのか
文房具に関することで名誉毀損とかそんな問題が発生するかわからないが、素人なので、意識しないうちに法に触れることがあるかも。やだよ、裁判とか(と悪いほうにはいくらでもシミュレートできる)。
その3:作業量がすっごく多かったり、スケジュールがきつきつだったりしないか、お金がかかることはないか
一応会社員なので、本職に影響が出ることは避けたい。
作業を開始してから「えっ、その程度しかわからないの?」とか「こんなに大変とは思わなかった」ということになれば双方不幸だ。作業概要はわかったが、先方の要求基準がよくわからないので、具体的な作業内容について確認メールを出してみた。なんか、いつも会社でやっているようなことだな…。
返信が来たので見てみると、「一度会って直接説明させてもらえませんか」とあった。ひぇええ。いきなりですか?メーラーの前で腰が引けるナキウサギ。
結局、3月下旬に担当の方お二人と会うことになった。私の都合にあわせて定時後に横浜で。
先方にとってはメールで何度もやり取りしているよりも、会って一発で話をつけたほうが話が早いんだろうな。でも、わざわざ来てもらってから「この人ハズレだ。来て損した」ということになったらどうしよう…それに、私がダメならすぐに次の人探さなきゃいけないだろうし…新しい心配事がどんどん湧いてくる小心者の私。
待ち合わせ場所は、横浜そごうの紀伊国屋書店前にした。入り口が1つで間違えにくいし、お互いをすぐに見つけられそうだからだ。
担当の方からは、持ち物などの特徴を教えてもらっていた。わかるかなー。まぁ、携帯の番号も聞いてるし。不安と期待で若干緊張…メル友に初めてリアルで会うときって、こんな感じなのかなーなどと思ってしまった。
当日は、思った以上に仕事が立て込んだため、用事が済んだら会社に戻ることになった。とほほ…。
紀伊国屋書店前に着くと、予想外に人が大勢いる!なんだ、君達何やってるんだこんな時間に。ようし、こんなときは携帯だ!と、すかさず番号を押すが、建物の中のせいかつながりにくい状態!しまったっ想定外。最後の手段としては「それっぽい人に声をかけまくる」「プラカードを持って歩く」くらいしか思いつかない…。と焦っていたが、何度目かにつながった。すると、少し離れたところで携帯を受信している人発見!よ、よかった〜。
ひとまず、場所を変えてお話することにした。そごうの閉店時間が近いので、上のレストラン街の喫茶店に入る。
あー、早い時間だったらなぁ、もうちょっと気の利いたお店に入りたかったんだけどなぁ。相手の方々はお仕事なのでそんなことは考えていないかもしれないが…。ケーキ食べたいとか言ってる場合じゃないよね、やっぱ。とりあえず普通に紅茶だけ注文。
この日来てくださったのは、ライターの方(以下ライターさん)と編集部の方(以下編集さん)。現行のカタログを広げ、具体的にどのページのどんな内容かを説明していただいた。前回は、文房具屋さんにお話を聞いたそうだ。
私のやることとは、カタログから商品を選んで、それを使ってみての感想や文房具にまつわるエピソードがあれば話す。で、その話をライターさんがまとめてくださるのだそうだ。聞けば聞くほど楽しそうな…。
この時点で私の「やりたい度」メーターの針は80/100くらいまで来ていたが、そうだ、例の懸案事項が。
まず、私は「文房具好き」ではあるが、「文房具マニア」とか「文房具コレクター」ではないこと、世間にはもっと詳しい人がいるが、ただ人の私で大丈夫かとしつこく確認した。ご担当者の考えとしては、カタログを見ているのは女子会社員が多く、それに近い立場の話を聞きたいので、ナキウサギで構わないという。ほんとに、ほんとですね!
さらに、本職に影響の出ない範囲でできる作業、費用の負担はなしで、文責は会社側で持つなど、こちらの心配事はすべて解消された。
翌日、この日の議事録をお二人に送ったところ、間違いないとの確認をしていただいたので、めでたく作業開始と相成った。
よかった〜。もったいぶるつもりはないし、「もっと軽く引き受けていーんじゃないの」と言う人もいると思うけど、ほんと小心者なんですよ。でもやりたいし。おかげで安心して参加できました。
編集さんから、さっそくカタログが送られてきた。対応早いっす。この中から、取り上げたい文房具を選んでくださいとのことだった。本当っすか!?ぅわー、いっぱいあるよ!迷っちゃうよ!!
興奮を抑えきれないまま、ひとまず気になる商品のページに付箋を立てていく。時々懐かしい商品を発見し、「このユニボールって、昔っからあるよね〜!小学校のときお絵かきに使ってたよ!」と無関心な家族にまで熱く語ったりしていた。
好きなように選んで良いとはいえ、オフィス用のカタログなのに色鉛筆セットを選んだり、16段書類ケースのように大きなものや製本機などの高価なものを選ぶのはどうかと思い、それなりに適当と思われるものをピックアップした。はっ、気が付けば夜中!
ピックアップする際のフォーマットは指定されていなかったが、ページ数、商品名、選定の理由などをまとめてリスト化してエクセルデータを作った。自分が編集さんだったらこういう形式にしてほしいと思うからだ。そのリストを先方に送ったのが2月末。各ジャンルからまんべんなく選んだが、メーカーはだぶってしまった。公正を欠くかな…。
編集さんがリストを確認してくれた。その結果、諸般の事情により2点の商品が除外となる。うう、ますますメーカーに偏りがっ。
翌週には選んだ商品が送付されてきた。が、平日は帰りが遅くて宅急便を受け取れず、宅急便の会社に電話して土曜日に再送してもらった。
文房具を手にとって使ってみると、細かい工夫に感心したり、昔からある商品の進歩に驚いたり。会社に持っていって業務でも使ってみた。すると、家で試していたときよりも、使い勝手のよさや他の使い方などに気がつく。やっぱり実際使ってこその文房具だ。
久々に文房具のことを考えていたら、いろいろと思い出し、最近トロ火になっていた文房具熱が蘇ってきた。
思うところをメモにまとめていると、また夜中に…。
ところで担当者のお二人はとても忙しそうだ。特にライターさんは最初に比べるとメールが送られてくるたびに本文がどんどん短くなっていくので、きっと時間がないんだろうな…と推察する。
3月半ば、取材当日。前回と同じ場所でライターさん&編集さんと待ち合わせした。休日の昼間なので、どの売り場も混雑している。
この時点では具体的な取材場所は未定。文房具の写真も撮りたいとのことなので、窓のある店が良だろうな…。資生堂パーラーやアフタヌーンティもあるが混みそうなので、比較的目につきにくい中国茶のお店、「茶語」(ちゃゆう)を提案した。最悪の場合、そごうとスカイビルとの渡り廊下に大きい窓があるから…と考えていたが、よしよし、席が空いているぞ。それにしても私…考えすぎ?行き当たりばったりでも結果オーライな人間になりたいぜ。
席に着き、メニューを開くと、膨大な数のお茶が!ま、迷う…。今日はお茶メインってわけじゃないんだけど、せっかくだから美味しいものが飲みたいじゃないですかぁ(←誰?)。でもあんまりグズグズしていたら悪いよね。が、様子をうかがうと、お二人ともけっこう吟味しているようだぞ。ほっよかった。
お茶を少し飲んだところで、本題に。持ってきた文房具たちを1つ1つテーブルに載せ、使ってみて工夫されていると感じたところ、こんな用途に使える、などを話していく。話している間も「こんな話でいいのかねぇ」と冷や汗をかきつつ…。
ライターさんは私の要領を得ない話を一生懸命聞きつつ、ポイントとなる部分(あるのか!?ポイントが!)を手帳にメモしていた。
あーしかし、テープレコーダー出されなくてよかった。録音されてたら緊張して話せないし、自分の話が吹き込まれたテープなんて作業終わったら抹消してもらわないと恥ずかしいもんね。
1つの話が終わるたび、ライターさんがデジカメで文房具の写真を撮っていく。なんでもできないといけないんだなぁ。デジカメはオリンパスで私と同じだけど、大きくて高機能そうだ。
文房具について人と話す機会なんてめったにないので、しゃべっていたらだんだん楽しくなってきた。多分、お二人の合いの手の入れ方も上手なんだろう。
最後までしゃべったところで、時間を見ると2時間半が経過していた。…おそるべし、文房具の魔力。
翌週、さっそく原稿が上がってきた。まだ組版をしていない、ライターさんが書いた生の原稿だ。内容を確認して、今週中に戻すことになっている。
タイトル、リード、本文、商品紹介と分けられているので、順番に読んでみる。
最初に最近の文房具事情とナキウサギの紹介が。うわー、すごい、雑誌の記事みたい。取材のときにみんなで話していた内容が書かれているけど、あの断片的な話が流れるような文章になっているよ。さすが本職のライターさん…。こんな書かれ方して、有名人みたいじゃないか、ナキウサギ!ぴー。
記事の中で気づいた点を原稿データにコメント添付していく。商品紹介の部分はやはりコメントが多めになった。商品の特長についてもっと強調してほしかったり、具体例を挙げてほしかったり、自分の話した言葉だけど、活字にするには不適当だったり…。
制作方針とか文字数とか、縛りがあるだろうから、全部は反映されないかもしれないけど、後の工程になるほど修正が難しいので、できるかぎりコメントを入れて送付した。
うーむ…こんなに細かいこと書いて、ライターさんや編集さんが大変になるかなと心配したが、「コメントありがとう」メールが帰ってきたので、ほっとした。次はレイアウトしたものを見せていただけるらしい。楽しみだ。
4月に入った。前回のチェックから2週間ほど経っている。こんなに間が空くと、なんだかあの話なくなっちゃったりしてないだろうか…いやそもそも幻だったんじゃないか…?と不安になる。そんな私の不安を見透かしたように、今度は実際にカタログに載せる形にレイアウトしたデータが送られてきた。
おおっ。こんなふうになったんだ…。写真が入って、見出しとかつくと、だいぶ印象が変わる。しかも、タイトルに大きく「ナキウサギ」の名が!おいおい36ポイントだよ!
商品紹介は語り口調で書いてある。なんか、話がすごい得意な人みたいじゃないか。実際はこんなにスラスラしゃべれないよ〜。
ちなみに、前回私が入れたコメントはほとんど反映してくださっていた。ありがとうございます…。今回も少しコメントを入れたが、数は多くない。私が参加したのはここまでだ。
4月末、連休前のある日。久々に編集さんからの作業終了のお知らせメールが。おつかれさまでした。…といっても、検収などの各種作業があり、まだお忙しそうだ。
その日家に帰ると、編集さんから荷物が届いていた。取材に使用した文房具たちをいただけることになっていたのだ。わーい!
さらに5月中旬、完成したカタログが送られてきた!わーい!覚えていてくださったんですね〜。載ってるよ載ってるよ〜。
カタログの写真載せたかったけど、思いっきり著作権侵害になりそうなのでやめておきます。
今回の話、文房具の良さを再認識でき、カタログという出版物の制作工程(のほんの一部だけど)を垣間見ることもできて貴重な体験でした。それに担当者のお二人とも、2ページだけ参加の素人に色々と丁寧に対応してくださって、ありがたかったです。またこんな機会があるといいなー。
カタログの実物ですが、会社などにリコーの機械を導入している場合は、総務部などに置いてあると思います。このサイトの読者でこの条件に当てはまってる方は見てみてくださいね〜(いるのか謎)。
※なお、取材の話をこのサイトに載せることについては、「Net RICOH ODeS」ご担当者様に承認いただいております。
-以上-
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