中国青島見聞録

中国の青島(ちんたお)に友人と行ってきました。

2000.08.11〜2000.08.15

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成田集合

成田エクスプレスに一人さみしく揺られながら、私はこの1ヶ月を振り返っていた。 大学の友人から中国へ行こうと誘いがあり、青島行きが決定したのが2週間前。あわただしかった。
友人は100時間近い残業に身も心も疲弊し、「中国へ帰りたい」状態になっていた。(この友人は1年ほど中国に留学していた) 私も、「北京ダックが食べたいな」という気持ちになっていたため、「お盆に中国へ行こう」という誘いに唯唯諾諾として従った。

成田のロビーでしばらく待つと、リュックサック1つを背負った友人が現れた。
「荷物は?どうしたの」と問うと、
「え、これだけ。必要最低限のものしか持ってきてないから」。
私だって必要最低限のものしか持ってきていない。海外で4泊するのにリュックサック1つで足りるのか。多くの人が大荷物とともに移動する成田で、友人は浮いていた。

危険人物

出国もしていないのに、もうハプニングだ。

今回は花火も持っていないし〜と余裕で荷物検査を終えたところ、友人が手荷物検査で引っかかった。
「あ〜、やっぱダメだったか」とつぶやく友人。
「これはあなたの荷物ですか」。厳しい表情の係員が友人を呼び止めた。「果物ナイフのようなものを持っていませんか」。
「持ってます」。
その場の空気が緊張した。
「行き先は?」「目的は?」係員は矢継ぎ早に質問を浴びせた。

友人は中国の果物が大好きで、現地で食べるために果物ナイフを持ってきたのだ。
「それに、あのナイフ、さやばっかり大きくて、刃の部分は小さいんだよー」。
何を言っても係員から見れば不審人物だ。
結局、果物ナイフは封筒に入れられ、預かり荷物として処理された。まあ、没収されなくて良かった良かった。

中国到着

いよいよ中国入りだ。
あーこわい。特に中国の公安は恐いイメージがあって、何もしてないのに逮捕されそうな気がする。入国者カード、間違えて「無職」とかに丸してないよね。

最初に入国者カードとは別の用紙(忘れた)が回収される。そこの係員は二人いた。一人は絵に描いたような公安のおにーさんだが、もう一人が満面の笑みを浮かべたものすごく気の良さそうなおじさんだ。漢民族とは思えない。ミャオ族か何かだろう。私は当然ミャオ族のおじさんの方を通った。

入国審査は、みんな恐そうな人だった。
私の前に友人が行ったが、かなりじろじろ見られていた。やっぱり、不審なのか?
私も、どーしよう逮捕されたらと思いつつ、パスポートを差し出した。
公安氏がじっと見る。思わず日本人的曖昧笑顔を浮かべてしまった。
すると、公安氏が「コンニチハ!」と声をかけるではないか。しかも表情は崩さずに。
「!?こんにちは」。
公安氏はさらに、パスポートを返して出口を指差しながら「サヨナラ」と言った。やはり表情は固いままだ。
「さよならー」。このとき私の頭には、「日中友好」という文字が踊っていた。

空港からホテルまでは、現地のガイドさんが案内してくれた。
チェックインもガイドさんがしてくれる。
ところが、手続きで何か問題があったらしく、なかなかチェックインができない。
同じツアーの人が私達の分も怒りを表現していたので、私達はあまり怒る気がしなかった。
それより、豪華なホテル(私達にとっては)だったので、天井からぶら下がっているシャンデリアやロビーに飾ってある壷と一緒に記念撮影していた。
結局、チェックインまで1時間もかかってしまった。
翌日はロウ山という観光地へ行くつもりだったので、交通手段などについてガイドさんに聞いてみた。しかし、どうも要領を得ない。
質問するごとに旅行会社に問い合わせてくれる。しかも、だんだん話が矛盾してくる。
「思い出してきた。このスムーズに行かないのが中国って感じ」と友人は嬉しそうに言った。

トイレの洗礼

バスに乗って街の方へでかけた。
片道1元。1元は14円くらい?
人が乗っている途中で動き出してしまう。乗り遅れないようにしなければ。子供のころに見た、銀河鉄道999の一場面を思い出す。「鉄郎、急いで!」。
バスは思ったより悪くなかった。私はまた、満員で乗りきれなかったら外側の窓枠にぶら下がれっていうんじゃ…と恐れていたが、冷房が入らないとか、少し狭いとか、椅子がぼろいとか、ドアがぴったり閉まらないとか、夜は電気がつかないという程度で、日本のバスとそう変わらない気がした。

中山路という大きな通りのデパート(スーパーかもしれない。西友みたいな感じ)に入った。
そこでトイレを利用したのだが…。
ご存知の通り、中国のトイレはあまり清潔とは言えない。できれば避けて通りたいところだった。
女性用のドアの前に数人並んでいたので、その列に連なった。私の前に並んでいた女性が突然床に痰を吐いた。私は跳び上がるほど驚いたが、顔には出さないようにしていた。北京に行ったとき、道路に「道路に痰を吐かないでください」という看板があったのを思い出した。
そばにいた友人が中年のご婦人にドアを押さえていてくれと頼まれた。女性用は込んでいるので男性用に入るのだ。どこの国も同じね、と思っていると、トイレから出てきたそのご婦人が、私にもそっちに入れと言うのだ。
言葉はわからないが、「大丈夫、男の人なんて来やしないわよ。(友人に向かって)あんたがドアを押さえていてやりゃ良いんだから!!」間違いなくそう言っていた。そ、そんな!でも逆らえない。私は不本意ながらその言葉に従うことにした。
そして、恐る恐る入った個室で、私が目にしたものは…!!

〜以降の記述については自粛させていただきます〜

おぼつかない足取りでトイレを出てきた私に、「どうだった?中」と友人が聞いてきた。
私が何とも答えられずにいると、友人はドアを開けて中を見た。そして一言「…スマン」。
誰も悪いんじゃないさ。中国だから。

店で売られているものは日本と大差ないが、やはりすべて漢字なのが面白い。
中国版の「ダンスダンスレボリューション」は「跳舞機」とかそんな名前だ。
漢字マニアとしては、心動かされるものがある。

苦悩の夕食

大通りから1本裏に入ると小さな食堂が軒を連ねていた。
そのうちの比較的大きな店に入って夕食をとることにする。

最初の皿が運ばれてきて、私達は「しまった」と思った。
一皿の量が並ではない。久しぶりの中国で、忘れていた。私達は明らかに注文する品数を間違えている。
どの料理もとてもおいしかったが、とても二人で食べきれる量ではなかった。かなり頑張ってみたが、山盛りのおかずの標高が少し低くなったに過ぎなかった。
「ごめんなさいごめんなさい。私は金にものを言わせてよく考えずにご飯を大量に注文した挙句食べきれずに大量に残す傲慢な日本人です!!」心の中では一人自己批判大会が行われている。
中国は残して良い国だから…と友人は言うけれど…やはり申し訳ない…。
重い気持ちになって店を出た。

中国のスーパー

手がざらざらするので、ホテルに帰ると真っ先に手を洗った。予想通り、水が真っ黒になる。
友人はデパートで買った中国のタバコを早速開けていた。
タバコの値段にはずいぶん格差がある。友人は安い地元の煙草を買っていた。赤い箱に牡丹の絵が描かれている。
一本取り出し、吸い口を下に向けて灰皿の上でトントンとやっていた。慣性の法則。中国のタバコは葉が詰まっていないので、最初に隙間を埋めておくのだと言う。
「おいしいの?」
「う〜ん…やっぱり、セブンスターが一番だと思う」。

ホテルの隣には「ジャスコ」がある。
明日のロウ山観光に備えて、パンとお茶を買いに行った。
調理パンのようなものはなく、どれも甘そうなものだった。なるべく甘くなさそうなロールパンを買った。
お茶はウーロン茶、緑茶、紅茶といろいろあったが、なんと全てに砂糖が入っていた。緑茶に砂糖?!気持ちが悪い。サントリーのウーロン茶だけ無糖だったので、それにした。
友人は青島ビールにロウ山ビールに北京ビールに名前は忘れたがご当地ビールを買っていた。おまけに「目醒」というあやしい名前のジュースも買っていた。目が醒めるどころか、寝込みたくなるくらい甘いジュースだった。
サントリーは別として、中国のペットボトルは薄くてカポカポだ。
スーパーのビニール袋も、どうしたらこんな薄くできるわけ??という品質で、ちょっと角張ったものを入れるとすぐに穴があく。頑張れあと少し、ホテルまでもってくれ〜とビニール袋を励ましながら帰る。

 

〜つづく〜


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