中国の青島(ちんたお)に友人と行ってきました。
2000.08.11〜2000.08.15
中山公園は青島で一番大きな公園だ(ったと思う…)。
入り口には赤いちょうちんがいくつもぶら下がって華やかだ。しかし私は赤いちょうちんを見るたびに、中国映画「紅夢」を思い出してしまう。口減らしのため、富豪の4番目の妻になる主人公。夕方になると、富豪がその夜訪れる妻の棟に赤いちょうちんがともるのだ。悲しい話だった。
中はちょっとさびれた遊園地といった感じである。
小さな観覧車があったので、さっそく乗ってみた。コワい。扉はぴったり閉まらないし、ギシギシ言って今にも止まってしまいそうだ。
どこからか歌声が聞こえてきた。しかもうまい。休憩所のようなところで何人か輪になって座り、その中央に男の人が立って歌っている。お互い知り合いなのかどうかはわからない。私達がぽかんと見ていると、「いっしょにいかが」と誘われてしまった。
山の上までリフトがあるらしい。リフト?ロープウェーのことかな?と思っていたら、本当にリフトだった。
このリフトがまたいつ壊れても不思議ではない代物で、最初は互いにぴくりとも動けずにいたが、徐々に慣れた。友人は「もう余裕だね。立ちあがって席代わってもいいくらいだよね」と豪語するまでになっていた。友よ、いくらなんでもそれは無理。
山の上はアスレチックなどのある公園になっていて、子供連れでにぎわっていた。
私達は池で壊れそうなボートに乗ったり、ベンチでぼんやりしたりして時間を過ごした。
山から下りてきて帰るとき、公園内の食堂で「牛肉ラーメン」の看板を見かけた。
私の希望でそれを昼食にすることになった。
不ぞろいでコシのない麺に細かい肉がのっていた。そしてあの香菜。お好みで唐辛子をかける。一杯4元だ。
私がおいしいと言って食べると、友人が「これが大丈夫なら、中国の食事けっこう平気かもね」と嬉しそうに言った。
少々はしゃぎすぎたらしく、熱中症の症状が現れた。普段鍛えていないので、日にあたったり、気温の高いところにいるとすぐ具合が悪くなる。夏はあまり外に出ないようにしているのだ。しかも、あせもまで発生。これも普段汗をかいていないから。…情けない。
ホテルに戻って、休憩することにした。
滞在中にずっと見ていたTV番組がある。「明天有君」というドラマだ。
広東語の字幕が出るので、言葉がわからなくても筋が追える。広東語は繁体字(画数の多い漢字)で、北京語の簡体字より読みやすい。
主人公の女の子が「光磊」君に片思い、
「光磊」君は「巧霊」さんと昔付き合っていて、
主人公の叔父「UNCLE」氏は「巧霊」さんのことが好き、
という恋愛ものだ。
どうやらこのドラマに加勢大周が出演しているらしいのだが、私達が観ている間は登場しなかった。
セットがまるでコントに使うような作りで、面白い。会社のシーンでは、窓の外の風景がななんと絵だった。「欽ドン!」の萩本商事のセットのようだ。
CMの入り方もテキトーで、普通の会話の途中で突然CMになってしまったりする。
ニュース番組では、8月だからだろうか。戦時中に日本が行ったあんな悪いことやこんな悪いことの特集が組まれていた。
日本ではこんなに戦争のことを取り上げたりしない。よく、「中国では、今でも日本人が路地裏を歩くと石を投げつけられる」と言うが、そうかもしれないと思った。日本人と悟られないよう、街中では口を利かないようにしよう…。
青島といえば、やっぱり青島ビールだ。
地図を見ると「青島牌酒城市」という場所がある。これはビール工場?よくわからないが早速出かけてみることにした。
ところが、「青島牌酒」の立派な看板はあったが、その中は工事中だった。きたるべき国際ビール祭りに向けて改装しているのだ。
しかたないので、その辺をぶらぶらすることにした。
近くに「石老人浴場」というすごい名前の海水浴場があった。入場料をとられるので中には入らなかった。
何かぶつぶつ言いながら歩いているおばあさんがいた。すると突然友人が私の腕を引っ張って、おばあさんと私の間に入った。
「何?」「うん…物乞い」。がーん。
実は、一日目にも足の不自由な人が街中を四つんばいで動いているのを目にしていた。そのときは衝撃のあまりしばらく口が利けなかった。
「なっちゃんにはちょっとキツイかなと思ってたんだ。でも地方行くと、たくさんいるんだよ」。
また歩いて遊園地に行ってみたが、もう閉園時間だった。うーん、タイミングが悪い。
そばに「煎餅果子(ちぇんびんくぉず)」の屋台(というほどのものでもないが)が出ていた。クレープの生地で揚げたパンのようなものを包んだ食べ物だ。
友人が「これはねー、嫌いだって言う人もいるんだよね」と言いながら1つずつ買ってくれた。
海のそばまで歩いて、夕暮れの中で「煎餅果子」を食べた。私はけっこうおいしいと感じた。
帰りに乗ったバスはものすごく運転が荒く、停留所に止まるたびに転びそうになった。
途中から他のバスと競争になった。このバスには整理券を配る係の男の子がいたが、こちらのバスの運転手を「負けるな」とあおり、相手の運転手を挑発していた。ずっとこちらのバスのほうが優勢で、最後には相手が「参った」のポーズをしていた。
こわいなあ。
「煎餅果子」でおなかがいっぱいになったので、夕食は簡単にすますことにした。
ジャスコのそばに露店が集まった場所がある。そこで果物を買った。量り売りで、単価は桃よりもマンゴスチンのほうが高かった。
桃は黄桃で、皮がやけにかたい。
「果物ナイフの出番がやっと来たね」と言いながら食べた。
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