イタリア・ギリシア見聞録

イタリア・ギリシアのツアーに友人と行ってきました。

2001.04.09〜2001.04.18

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気がかりなこと

この日は6:30にモーニングコール。8:00出発。昨日より早くなっているぞ。
ミラノを出発して、ベニスへ。午前中はひたすら移動だ。

この日の朝、テレビを見ていると、あるニュースが目に入った。ローマでテロがあったというのだ。言葉がわからないのでどのくらいの被害が出たのかわからないが…恐ろしい…。明後日はローマに入る予定だが、大丈夫なのか?!
朝の集合のとき、添乗員さんはベニスやフィレンツェ、ローマのお天気を教えてくれたが、ローマのテロについては一言も触れなかった。逆に怖いんですけど…。本当のことを言ってくれ〜!

雨のベニス

べニスは雨が降っていた。
ごぞんじ、ベニスは海の中の町。敵にせめこまれないよう複雑な水路でしか行き来できない町を築いたのだ。
ベニスの町の交通手段は船。自動車は中まで入れないので、手前の駐車場にバスを停め、そこからみんなで歩く。

雨の上に、なんだか寒いぞ。
私の上着は裏地がフリースになっているが、友人のは薄手の上に裏地がメッシュでさらに寒そうだ。
ガイドブックによれば、イタリアの気温は日本とほぼ同じ。
4月中旬だから、朝晩は寒いくらいだろうと思って、綿のシャツと前述の上着で来ることにした。薄手のセーターは持って来るか迷ってたが、置いていこうとしたら、妹に「外国だし、何があるかわからないから持って行った方がいいよ」といわれ、何枚か持ってきた。これが幸いした。
旅行鞄からセーターを取り出して上着の下に着た。
ちょっと趣味が違うのでどうかと思ったが、友人にも私のセーターを貸した。この人は薄手の長袖Tシャツしか持ってきていなかったのだ。
ベニスを歩きながら、「君のセーターがなかったら、今ごろ凍死していたよ」と言われた。それほど寒い日だった。

ホテルに荷物を預けてから、昼食に向かう。少し離れたところなので、水路を船で移動した。水上バスだ。

トニーさん

ドゥカーレ宮殿内の見学。アントニオさんという現地ガイドさんが案内してくれる。この人、そうとうベテランのようで、日本語がペラペラな上にギャグ連発で、見事にお客の心をつかんでいた。裁判をする部屋のことをあえて「奉行所」と言ってみたり、一回の案内に3回のギャグが入る感じだった。
ちなみに、仲間には「トニー」と呼ばれているらしい。

ベテチアングラス工房を見学した。まずは実際に制作している様子を見ながら説明を受ける。ガラスを溶かす火のおかげで、このときだけ少し暖かかった。
それからお決まりのお土産販売。マンガのお金持ちの家に置いてありそうな豪華なグラスがたくさん並んでいた。色もとりどりで、青いものも、鮮やかな赤や緑のものもあった。飾りの細工が細かくて、手入れが大変そうだなと思った。私も小さなアクセサリの一つでも買おうかなと思ったが、結局何も買わなかった。とりあえずトイレだけ利用した。こういう観光地では、お土産物屋=トイレなのだな〜。

絵本のようなベニス

2時間ほどの自由時間を与えられ、ベニスの町を歩き回った。
こじんまりとした観光地のためか、ミラノに比べ、非常に平和な感じがする。

お店の看板は単に店名の札がかかっているだけではなく、オブジェが一緒に掲げられていたりして、どれも洒落ている。
お菓子屋さんの店頭には復活祭のお菓子が並んでいる。卵型のチョコレートはバスケットボールくらいの大きさの物から、本当の卵くらいの大きさのものまである。ピンクや黄色のリボンや布で飾られている。ショーケースの中は子供のころ読んだ絵本に出てくるようなカラフルで楽しいお菓子ばかりだ。

文房具屋さんも何軒かあったけど、庶民の文房具ではなくて、伝統文具という感じの重々しさがあった。店内はあまりにも静かで長居はできなかった。

ガイドブックに載っていたスカーフのお店に入った。タイやスカーフが美しく陳列されている。高級なお店っぽくて、居心地が悪い…。友人はいつものように「ポッソトッカーレ?」と聞いて、手にとって見ていた。お値段は、手が届かないほどではなかったので、病気療養中の祖母のためにスカーフを購入した。
歩き疲れて、ファストフードのお店で休憩。ジュースを飲んだ気がするが、覚えていない。このあたりの写真が残っていないところを見ると、相当疲れていたのだろう。

サンマルコ広場の鐘楼に上った。「頂上強風注意」というような内容の張り紙が、中国語らしき文字で書かれていた。中国人の観光客が多いのだろうか?
エレベータで上に上ると、確かにものすごい強風だった。
ベニスの町が見渡せる。水色の海水に囲まれている。その内側はくすんだオレンジ色の屋根の建物が密集している。色の対比が美しかった。

ゴンドラでどんぶらこ

再びサンマルコ広場に集合。
サンマルコ寺院モザイクの壁画の説明のあと、いよいよお楽しみのゴンドラ遊覧に向かった。
天気が悪いので中止になるかと心配されたが、やっぱりベニス観光の目玉なので、決行されたのだ。

一隻に6人ずつ乗っていく。と、なぜか私だけ離れた席を示された。5人までは横並びの席だが、1人だけゴンドラの先頭の席に座らねばならないのだ。トホホ…なんか間抜け。良いポジションなので、他の乗客から次々にカメラ撮影を頼まれた。確かに、この位置からだとゴンドラに座るみんなの姿をちょうどよく捉えられる。でも、私は後ろ向きで、進行方向の景色は見えない。

ゴンドラの船頭さんは、意外と無口な人だった。私たちの前のゴンドラの人は歌まで歌っているのに。イタリア人は陽気とは限らないのだ。

風もあったので、乗るときに船がかなり揺れた。しかし、街中の水路に入ると、波が立たないので安定した。ゆっくりと進む。こうしてみると、どの建物もかなり傷んでいる。潮風や海水の影響も大きいだろう。

お湯が出ない

夕食はイカ墨スパゲティ。話に聞いていたとおり、歯が黒くなった。味はまぁまぁだろうか。普段、自らお店でイカ墨を注文することはないので、良い経験だった。

ホテルに帰ってきた。部屋のドアを開けた女の子二人連れが「きゃー」「かわいー」と声を上げていた。私たちも自分たちの部屋に入った。確かに、かわいい…。壁紙は水色の地に上品な花柄模様で、調度品も白や水色で、曲線的なデザインで、しゃれている。天井には花のようなシャンデリアがかかっていて、貴族のお姫様の部屋のようだ。 おや?なぜかダブルベッド…。

荷物を整理し、私から先にお風呂に入った。ユニットバスだが、やけに広い。浴槽の大きさは普通だが、そこから洗面台やトイレまでの間隔ががらーんとしている。床はつやつやした黒い石のタイルで、なにやら高級感がある。
頭を洗って、流している途中、シャワーからお湯が出なくなってしまった。ど、どういうこと?何度試しても、水は出るがお湯は出ない。頭が泡だらけなので、とにかく大急ぎで水で流した。
お風呂から出てから、思わず添乗員さんの部屋に電話してしまった。
「うちのお客さんが一斉にシャワーを使ったためでしょう、古いホテルですからね」と、驚きもされず、同情もされなかった。
あとから知ったが、ヨーロッパの古いホテルではこうしたことは珍しくないようだ。決して故障ではなく、添乗員さんに問い合わせるほどのことでもなかったのだ。
そんなことは知らない私は、「中国でさえ(失礼!)お湯が出ないシャワーなんてなかったのに…」と呆然とした。
その後、時間をおいて友人がシャワーを使ったら、問題なく最後までお湯が出た。

 

〜つづく〜


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