イタリア・ギリシア見聞録

イタリア・ギリシアのツアーに友人と行ってきました。

2001.04.09〜2001.04.18

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乞食と神

私達はヨーロッパ式の冷たい朝ご飯にもうゲンナリしていた。
「お米のごはんが食べたい」「私はしょうゆ味のラーメンが食べたいよ…」。
ほとんど涙ぐんでいた。今日のお昼は日本食か中華のお店を見つけて、温かいものを食べようと決めていた。

今日は終日自由行動の日。
ナポリにカンツォーネを聞きにいく人もいるらしい。ナポリはイタリアで最も治安が悪いということだが…大丈夫だろうか。

私達は、午前中はバチカン市国の見学をオプショナルでつけてもらった。朝からひどい雨で、とても寒い。
聞いたところ、復活祭前の一週間ほどは毎年天気が悪く、復活祭がすぎると晴れると言う。じゃあこの雨は神の怒りなわけ?というか、それ知ってたら旅行の日程をもっと考えたのにぃ。復活祭のシーズンはお店も閉まっているところが多いし。
バチカンに入るために列を作って並ぶ。列はじりじりと進んだが、雨も降っているし、寒いしで、かなりの時間待った気がする。
途中、足の悪い(らしい)おばあさんが座って物乞いをしていた。びしょぬれになって、いっそう哀れな感じがする。ミラノでは犬を連れた物乞いが通りに座っていたが、若い女性だった。なぜこんな近代的な国で…?

列が建物の中に入り、いよいよバチカン市国に入国。
遊園地のアトラクションのような金属製のバーがあるゲートを通る。不思議な感じだ。
サンピエトロ博物館で美術鑑賞。
友人が見たがっていた、天井画「最後の審判」の部屋へ来た。…大きい。絵画って、たいてい想像していたよりも大きいものだが、天井いっぱいに描かれているわけだから、たいへんな迫力だ。
ただ、広い部屋に大勢の観光客がわいわいといるので、あまり荘厳な雰囲気はない。

しょうゆ味を求めて

バチカンで解散して、各自自由行動へ。
私達はお昼ごはんに中華料理を食べようと、探した。
ところが、ガイドブックに載っていた店が見つからない。中華の店の看板が大通りに立っていたが、見つからない。
でも、でも、ごはんが、ラーメンが食べたいっ。
そんな思いで、雨のそぼ降る冷たいローマの町をさまよい歩いた。

私の傘が強風で折れてしまった。ふと、ガイドさんから注意のあった、「高額な値段で傘を売りつける悪徳商人」の話を思い出す。前方数メートルのところにはいかにも怪しげな男性二人がこちらを見てひそひそ話をしている(ように見える)。いりません!傘はいりません!
しかし、なんだって用もないのにそこかしこに立ち止まっている人間がいるんだろう。

もう、無理かもしれない…。そう思ったとき、通りの奥に赤いちょうちんが見えた。あ、あれは。ヨーロッパにはありえないあの派手な赤はっ!
私達は思わず駆け出した。予想通り、それは中華料理店の飾りだった。
迷わず中に入ると、中華なのにやはり「ボンジョルノ〜」と迎えられた。
店内は窓が少ないのかやや薄暗い。中華っぽい飾り付けとオレンジ色の照明があやしさを醸し出している。
私はチャーハン、友達はラーメンを注文した。
チャーハンは普通だったが、ラーメンは何か違った。麺がやけに太くて、野菜炒めのようなものが載っていた。味も、私達の知っているしょうゆ味のラーメンとは違っていた。でも、しょうゆっぽい味はする。
友人は涙声で「でもいい!日本のラーメンと違っても」と喜んで食べていた。
私も久々にお米のごはんに、生き返る気持ちがした。
ヨーロッパには住めない。

ローマの休日

生き返ったところで、街を歩くことにした。
私がトイレに行っている間に、友達が店員さんに一番近いスーパーの場所を英語で聞いてくれていた。地図を開いて説明してくれたのだが、どうもその通りにはスーパーらしきものがない。友達は、道を歩いていたおばさんにイタリア語で道を聞いてくれた。すごいっすよ。そのおかげで、小さなスーパーを発見できた。
ここで、水などを購入した。

次は、文房具店。
フィレンツェなどで見た伝統的な文房具ではなく、普段の生活で使うようなものが置かれていた。スタビロなど、日本でもおなじみのメーカーのものがあり、ほっとする。小物の明るい色遣いがイタリアっぽい。
メモ帳を2種類(ひまわりの柄と、ちょっと格調のある模様の柄)と、少し太めの三角柱の形をしたボールペン、マーカなどを買って、職場のお土産にした。

百貨店に入ってみる。スカーフなどを見るが、ピンと来ない。やはり私には文房具店用のアンテナはあっても、百貨店用のアンテナはついていないらしい。

ローマの街は噴水が多いので、噴水を見かけると写真を撮り、噴水コレクションにした。天気が良くないので噴水も寒そうだが、かなり凝った作りのものが多い。
有名なローマ階段も通りかかったが、階段の下から見るだけで、上ることはできない。

最後に、友達がサッカー好きなので、その関連の店に行った。
私はスポーツ全般わからない。Jリーグの話をしているとき、「ナナミ」という選手の名さえ知らなくて、あきれられた。ちなみに今も、「ナナミ」という苗字がどういう漢字なのかわからないが…。
あまり大きな店ではなく、友達の心ときめく品はなかったようだ。2階にあがって、展示してあるものを友達が写真に撮ると、1階の店員から注意されてしまった。
その店で、同じツアーの新婚さんと偶然に会った。
そちらもこれからホテルに戻るというので、一緒にタクシーに乗って帰ることにした。バスに乗るのも不安だったので、よかった。

ちょっとだけローマになじむ

ホテルに着いて、今日の夕食を求めて外に出た。
すると、昨日は気がつかなかったが、少し歩いたところに大きなスーパーがあった!な、なんだよ…あんなに苦労してスーパーを探したのに…。
ちょっと中を見たが、特にほしいものがなかったのでそのまま出てきた。
しかし、外国のスーパーでよくある、レジを通らないと出られない形式だったので、出るのに苦労した。どうやって出てきたのか覚えていない。
スーパーと同じ建物に文房具店も入っていた。学用品が多かっただろうか、観光地や街の文房具店とは違う品揃えで面白かった。

自由行動から無事に帰ってこられて、だいぶ不安が少なくなった。
「道の真ん中で食べちゃうもんね〜」と、道路の退避帯で信号待ちしているとき、スナック菓子を口に入れて見せた。確かに、今までは一瞬も気が抜けなくて、常にカバンに手をやっていた。友人も少しリラックスしているようだ。
が、このときの写真をあとから見てみると、得意げにスナック菓子を食べている友人の数メートル後ろに、怪しげな外国人親子がじっと友人を見ているのが写っていた。油断ならん。

夕食は、ホテルのそばの小さな食堂でとった。
同じツアーで母娘二人で来ている方が入ってきたので、一緒のテーブルについた。
しばらくして、地元の人だろう、小学生くらいの女の子とその両親、その親戚という8人くらいのグループが入ってきて、賑やかに食事をとっていた。
小さな食堂はあっという間にいっぱいになった。
食堂のお姉さんは英語で話してくれた。暖かいホワイトソースのフェットチーネがとてもおいしかった。

はりつけシーン大特集!

今日は復活祭当日とういことで、テレビで特集番組をやっていた。
その中で、さまざまな映画・舞台等での「キリストはりつけシーン」の一挙公開という企画があった。こ、これはどうなんですか…?手のひらに釘を打ち込むなんて残酷すぎる。キリストとはいえ人間、やはりとても痛そうです。そんなシーンをこれでもかと見せられ、怖かった。

続けて、バチカンでのミサの様子が長々と放映された。法皇様はかなりのお年らしく、何か読み上げるのも苦しそうだ。足取りもおぼつかず、転びそうになって左右の人に抱きかかえられるようにして助けられるシーンもあった。

もう一つTV関連で、朝見たのか夜見たのか忘れたが、何かのCMで見たこと。椅子に座って説明する女の人が明らかにノーブラだった。明らかに。それってイタリアでは別にたいしたことではないんだろうか。ががーん。

 

〜つづく〜


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