両親を連れて湯布院温泉・黒川温泉へ行きました。最終日には九州在住の友人の運転で、阿蘇をドライブしました。
2003.10.12.〜2003.10.14
今年5月に行ったばかりの九州。再び訪れることになったいきさつはこうだ。
9月に九州の友人Mが横浜に来てくれた。彼女は今、一度辞めた黒川温泉の旅館でまた働いている。
うちの両親に会った時、「ぜひ黒川に遊びに来てください」と言ってくれた。
普通なら「社交辞令」で終わってしまうこの言葉だが、彼女と私は実行してしまうのだ。
黒川温泉に戻った彼女はさっそく勤め先の空室状況を調べてメールしてくれた。遊びに行くなら彼女の勤めている11月までに、と思ったが、11月は両親の都合が合わないので、10月に行くしかない。せっかく飛行機に乗っていくのだから、黒川プラスどこかに行こう。黒川近辺で両親が行ったことのないところ…ということで、湯布院+黒川の旅が決定した。
またもや出発まで1ヶ月を切っている。しかも連休中と言うことで、今回も予約に苦労したが、なんとか航空券と湯布院の宿が取れた。こうして私たちはあわただしく出発した。
飛行機のチェックインでは、張り切って窓際の席を予約したが、この日の機内はガラ空きだった。
手荷物検査の際、「ペットボトルをお持ちの方はお知らせください」というアナウンスがあった。前回はアナウンスなしでいきなり止められたのでビックリしたが、前もって言ってくれるようになったのだ。私は封を開けていなかったので素通りできたが、父のペットボトルは開封済みだったので、キャップを開けて匂いを確認されていた。
搭乗前に、「羽田空港限定」の「焼岩魚寿司」を食べる。

機内の棚に荷物を上げるとき、爪を割ってしまった。客室乗務員の方に事情を話して「爪切り持っていらっしゃいませんか」と訊ねたら、「刃物は一切持ちこみ禁止なのです」と申し訳なさそうに言われた。そ、そうだった…。しかしJASの乗務員さんは親切で、私物の爪ヤスリを貸してくれた。ありがとうございました。

大分空港に到着。ここからバスで湯布院へ向かう。
今回は両親を伴っての旅行なので、交通機関などは綿密に下調べをしておいた。日程や連絡先をまとめた「旅のしおり」まで作ってしまった。
大分空港から湯布院への直行バスが出ている。運賃は一人1500円、乗車時間は1時間半ほどだ。ただし、本数に限りがあり、私が乗ろうとしているものを逃すと3時間以上待つことになる。
飛行機が遅れたため、空港に着いてからバスの出発時間まで15分しかなかったので、大急ぎでチケットを買い、バスの発車場所へ向かった。時間がなかったので中は見なかったが、大分空港は小さな空港のようで、出口を出て左手を歩くと、すぐにバス乗り場に着いた。実際には飛行機の遅れに合わせてバスの出発も遅らせてくれたので、そう慌てなくてもよかったようだ。
バス乗り場に並んでいると、少し離れたところに何か動く物が見えた。私は目を疑った。カニだ。カニが横歩きしている。
急いで写真をとろうとしたが、私が近づいていったらカニもダッシュで逃げていった。
驚いている私たちにバスの運転手さんは「ここは元々海を埋め立てた空港で、回りはすぐ海だからカニが出てくることもあるんですよ」と教えてくれた。海から来たのか…。私はまたどっかの料理屋さんから逃げてきたのかと思ったよ…。
やがてバスは出発した。しばらく海沿いの道を走る。空港周辺は雨がかなり降っている。残念…。

霧が出てきた。山道を進むに従って、濃くなり、やがて真っ白に…。ほとんど前が見えない状態のため、バスもゆっくり進む。プロだから心配はないが、一寸先の道が見えない。
私が退屈そうにしていると、父は、「こんなすごい霧を体験できるのも珍しいことだ」と嬉しそうにしていた。ハッピーな人だ。
山を越えたら霧が晴れていた。

湯布院に近づくと、バスが動かなくなった。渋滞している。予定時刻より30分ほど遅れてゆふいん駅前に到着した。
湯布院は晴れて日差しが出ていた。そして暖かい!私の調べでは湯布院も黒川もかなり涼しいと聞いていたので、両親にもセーター等持ってくるよう言ってたのに…。地元の人も、「ここしばらくこんなに暖かい日はなかったんですけどねぇ」と不思議がっていた。
宿は駅から徒歩5分で、かなり近い。今日の宿はツアーについているホテルである。複数の宿から選べる仕組みだったが、安いところはどこも一杯で、パンフレットの中で一番宿泊料金の高い宿になってしまった。まぁたまにはいいだろう。
チェックイン時間のため、ホテルの敷地の入り口周辺にホテルの従業員が立っていて、出迎えてくれた。こんな手前から出迎えられたのは初めてだよ…。
チェックイン後、ロビーでお抹茶とお菓子をいただいてから、部屋に案内された。最近は、部屋に行く前にロビーでお茶を出してくれる所が多いように思う。
入り口周辺が紫と緑色の色彩でちょっとセンス悪い…と思ったが、部屋はそんなことはなく、華美な装飾はないがさりげなく花が飾ってあったりして、落ち着ける雰囲気だった。窓からは由布岳が大きく見える。眼下には自慢の庭と能舞台が見えた。

宿を出て、川沿いの道を金鱗湖まで歩く。川岸にはコスモスが咲き乱れ、前方の山々からはところどころ温泉の湯気が上がっている。うす曇りの田舎道をしっとり歩くと心が和む。

やがて金鱗湖到着。前回来たときはひっそりしていたが、今日はかなり観光客がいる。
金鱗湖は一部温泉が交じっており、水の部分とお湯の部分がある。冬の湯布院は朝霧がよく出るそうだが、朝霧の中、湯気の立ち上る金鱗湖はとても美しいという話だ。母は、「どのへんがお湯なのかしら〜」と言いながら湖の水を触ってみて、「ここは水だわ〜」と言っていた。
看板の説明書きを見ると、湖に住む魚として「グッピー」などが挙げられていた。だ、誰だ、ペットを放ったのは!

そのあと、亀の井別荘へ行こうとしたが、変なところから出ようとしたため、道に迷ってしまった。さんざん歩き回って、また元の金鱗湖近くの道へ出た。一歩裏手に入ると本当にただの田舎道だ。裏道にも、何の商売か「営業中」などの札を出した店や、小さな美術館があった。これも旅の面白さ。
亀の井別荘の敷地内にある、「鍵屋」という売店に入った。前回も友人と来たところだ。県内の代表的なお土産物や、作家の作品が置かれている。
駅前のいかにもなお土産物屋と違って、厳選した商品が穏やかに並べられている。
自分の家用に、ゆずこしょう、「ことことや」のジャム、竹のお箸を購入した。本当は「アトリエとき」の葉っぱの形をした木のお皿も欲しかったが、今回は諦めた。

帰り道、例の、「鎌倉の小町通りみたいな」道(湯の坪通り)を通った。ここは賑やかだ。明日はこちらでもお土産を探そう。
歩いているうちに、雨が降り出した。
宿についてまもなく、夕食の時間となった。もちろん部屋食。ここは一品ずつではなく、お皿を一度に並べるタイプの食事だった。夏に出かけた伊東の宿よりは落ちる気がするが、可もなく不可もなく…。
名物「団子汁」がついていたのは嬉しかった。名前だけ聞いて、「すいとん」のようなものを想像していたが、鍋の中に入っていた「団子」は平べったい麺状の物で、どちらかというと「ほうとう」に似ていた。私がそう言うと、係の人は、「でも、一般の家庭で食べるのは、やっぱり麺じゃなくて団子ですよ」と言った。なんと!麺なのは観光用!?
このあと、熊本でも「団子汁」を食べるが、そこでの呼び名は「だご汁」だった。恐らくどちらの呼び名でも同じだが、大分では「だんご汁」、熊本では「だご汁」と表記していることが多かった。

食後はお風呂へ。大浴場の外に露天風呂があり、打たせ湯やジャグジーまである。
温泉は「単純泉」だった。恐らく循環だろう。保健所からの指導があり、ある程度の規模の温泉になると、循環にして塩素を入れて消毒している、と聞いたことがある。
ま、私の場合、お湯がどうだとか、わからないので、気にならないのだが。
脱衣所の注意書きには、「温泉から上がったらシャワーでよく流すように」とあった。これも衛生のためだろうが…。温泉は流したら効果がなくなるんじゃ?従来の常識とはまったく別のことが書いてあって驚いた。
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