立山黒部アルペンルートと宇奈月温泉にでかけました。
2004.07.16.〜2004.07.18
チェックインして荷物を置いてから、周辺を散歩した。
こじんまりとした町だ。
なんとなく薬屋さんが目に付くのは、「富山の薬売り」からの連想だろうか。

宇奈月ではイラスト入りのマンホールは見つからなかった。だが、ふいにおかしな看板があったりして、油断できない。

土産物屋を覗くと、やはり富山ということで、「薬」を前面に押し出したお菓子がいくつかあった。
薬の袋を模したデザインのパッケージのものや、「薬膳」と銘打っているもの。
下は「薬膳ポテトチップス カレー風味」だ。連れが買ったものだが、「確かに薬っぽい味がした」とのこと。そ、それはどうなの?

本日の宿は「宇奈月グランドホテル」。
「からまつ荘」より少し規模が大きい。
食事は部屋食。焼き物に名物のホタルイカが入っていたのが嬉しかった。
大浴場にはジャグジーと打たせ湯があり、外にはヒノキで囲った露天風呂がある。昨日のからまつ荘もそうだが、町なかにある温泉なので、けっこう壁が高くて、回りの風景はあまり見えない。
露天風呂に入りに行くと、グループの先客がいて、賑やかにおしゃべりしていた。お国言葉で、早口でしゃべっている。生き生きしてるなぁ。普段職場でしている会話なんて、交渉や相談ごとばっかりで生気がないもんなぁ。
どこから来たか尋ねられたので、横浜からと答えると、その方たちは秋田から来られたという。ほー、遠いとこから。秋田に来たことはあるか、かまくらや竿燈を知っているか、と聞かれた。「一度秋田においで!癒されるよ〜」と言われ、ちょっと行ってみたくなった。そういえば東北は行ったことがないなぁ。「いつの時期が一番良いですか」と尋ねると、「やっぱり今ごろかなぁ食べ物もおいしいし」とのこと。来年、行くか。
朝6:00に目が覚める。
連れはまだ寝ているので、一人温泉に入りに行った。
今日は晴れているようだ。
朝食は和食のバイキングだ。和食のみでバイキングというのは珍しいなと思った。
卵焼きやウィンナーがあるので、小さい子がいても大丈夫だと思うが。
おかずが何種類もあるので、少しずつたくさんの種類をお皿に載せた。ごはんは黒米のおかゆと白米両方食べ、満腹になった。
部屋に戻って、荷物を整理する。今日使わないものは宅急便で送ってしまうことにした。売店で確認すると、横浜なら午前中の発送で翌日には到着するとのことだった。ダンボールは売店にあったものを無料でもらえた。
三日目のメインイベント、トロッコ鉄道だ。トロッコ電車は黒部峡谷鉄道の宇奈月駅から出発する。
暑い日だったが、トロッコの駅に近づくと、急に空気がひんやりとした。

まずは窓口でクーポン券を旅券に換える。普通の切符とは違う。小さな用紙に乗車する便と号車が印刷されていた。
当日切符を買うこともできるようだが、繁忙期は予約しておいた方が安全だ。トロッコ列車は定員制で、座席は指定されないが乗る車両は決まっており、移動することはできない。
車両には、大きく分けて普通車両と、窓付き車両の2種類がある。
普通車両は窓がなく、座席に背もたれもなく、車両側面の乗り降りする場所は鎖で留められているだけ。おサルの電車といった感じだ。
風を感じられるのが魅力だが、天気が悪かったり、気温が低かったりした場合のことを考え、オプション料金を払って窓付き車両にしておいた。
ちなみに窓付き車両も下から順に特別車両・デラックス車両・パノラマ車両の3種類あるのだが、デラックス車両やパノラマ車両については発車時刻によって連結がない場合もある。

終点の欅平(けやきだいら)まで途中下車せずに行くので、前もってトイレに行こうと思った。連れが「この駅のトイレは混んでいるから、向こうの駅まで行ったほうがいい」と言うので、富山地鉄の宇奈月温泉駅まで行くことにした。確かに、トロッコ列車の駅のトイレは長蛇の列だが、地鉄の方は人っ子一人いない。少し歩くが、こっちを選んで正解だ。
出発の10分前に改札が開く。
事前の調べにより、進行方向右側の席の方が眺めがいいことがわかっていたので、なんとしても右側を取ろうと、鼻息も荒く待っていた。
改札が開くと、みんな小走りにホームへ向かう。改札からホームまでは階段なので、転ばないよう、人を押さないよう、注意が必要だ。
自分の号車に着くと、まだ誰もいない。余裕で右側に座れた。連れはずっと後ろをのろのろと歩いていて、ずいぶん経ってから乗り込んできた。
車内はものすごく狭い。
数十年前の日本人なら良いが、現代の日本人の体型では、この座席に定員が座るのはかなり厳しい。3人がけのところに無理やり4人座るようなものだ。隣同士も狭いが、向かいの人ともひざ頭が触れ合うくらい近い。
荷物を駅のコインロッカーに預けておいて正解だった。人間だけでもぎゅうぎゅうなのに、リュックサックなんか持ち込んだら顰蹙ものだ。
発車前、カキ氷やお菓子の販売や、記念撮影の写真屋さんが回ってきた。
やがて出発進行。

昨日までの雨で川が濁っている。これで清流だったら、感動もひとしおだったのになぁ。
天気は不安定で、時折雨のしずくが降りかかったり、まぶしい日の光が差し込んだり。窓はずっと開けておいた。
トンネルに入ることが多い。どこからか水がしとしと漏れていて、窓側の席に水しぶきがかかる。連れは「サービス」だと言っていた。確かに、遊園地のアトラクションでは水しぶきがかかるとなんだか嬉しいものだ。
トンネル内は音が響く。この電車、実は地獄行きの輸送車で、幸せそうに旅を楽しんでいる乗客もこのまま全員戻ってこれないんじゃないか…などと、妄想をめぐらせてしまった。

右側の座席が良い、とは聞いていたが、まさにそのとおりだった。左側は擁壁ばかりで景色が見られることはほとんどない…。行きに景色を見られる側に座れたので、帰りは他の人が見られるよう逆側に座ろう。
トロッコ鉄道はほとんどが無人駅で、しかも一般の乗客が降車できる箇所は少ない。下の写真は鐘釣駅で、終点の欅平に次いで栄えている(?)駅だ。欅平まで行かず、この駅で折り返す人も多い。

さすがに80分も乗っていると最後の方は飽きてきた。
欅平駅で降り、トイレに行ってからすぐに折り返す。小さい駅なのに、改札に並ぶ人々でごった返している。
帰りの車両はなぜか定員よりも乗客が若干少なかった。昨日までの疲れで、うとうとしてしまった。

コインロッカーから荷物を取り出し、その足で富山地鉄の駅に向かう。
峡谷鉄道の駅売店にコシヒカリソフト(米粒入り)というのと塩ソフト(海洋深層水で作った?)というのがあったので、買ってみた。
コシヒカリソフトは普通のバニラという感じだった。「お、これが米粒か?」と思えるものが混ざっていたけど、言われなければわからなかっただろう。塩ソフトはほんのり塩味。ディズニーシーで、塩味のアイスがあったが、あれと同じだ。

改札を抜け、すでにホームで待っていた電車に乗り込む。これから魚津へ向かう。旅も終わりだ。

魚津駅に到着した。ここで特急に乗り換えるが、一時間ほど時間があるので駅周辺でお昼を取ることにする。

昼間は食事・夜はお酒を出すようなお店がけっこうある。ただ、14時を回っているので、支度中のところが殆どで、適当なお店がなかなか見つからない。昨日、宇奈月温泉への移動で通りかかったときは「けっこう都会」と思ったが…。どうしよう。
日曜の昼下がりだというのに、まったくと言っていいほど人が歩いていない。駅前のコンビニ前に学生が数人座り込んでいただけだ。まるでゴーストタウンだ。みんな、どこへ行っちゃったんだろう。
それにしても、暑い。口数が少なくなる。連れは私のこの状態を「省電力モード」と呼ぶ。
それでも、マンホールを見つけると写真を撮ったりして。

結局、駅近くの「夜は飲み屋」風のお店に入った。刺身定食を注文する。他には8人ほどの旅行者のグループと、地元の若者一人がいた。刺身の量は多くなかったが、さすがに品は良かった。連れはおまかせ定食を注文していて、それには刺身少しと焼き魚に加え、岩ガキまでついてきた。すごーい。
駅前のコンビニには土産物などが置いてあって、妙な感じだった。確かに、他に土産物屋らしいものは見当たらないが…。
特急「はくたか」がホームに入ってきた。今回は、往復グリーン車にしたのだが、この特急の座席が一番豪華そうだった。

途中、海のそばを走る。海を見ているうちに眠くなり、うとうとしてしまった。

越後湯沢で今度は新幹線に乗り換える。もともと乗り換え時間があまりない上に、はくたかが少々遅れたので、急ぎ足で移動する。時間があれば新潟のお土産も見たかったな。
上越新幹線は子供のころによく乗った。一面緑の田んぼが美しい。昔から気になっていたのが、「727 cosumetics」という看板。化粧品会社のものだろうと思うが、横浜では見たことない。地元企業なのだろうか。ネットで検索すると、どうも店頭販売でなく美容室等で扱っているらしい。
同様に、友人は子供のころ東北新幹線で里帰りするたび、「白松がモナカ」という看板を見ては「どこに売っているんだろう」と不思議に思っていたそうだ。「白松がモナカ」は三越の地方名品コーナーに出ているのを時々見かけるが、買ったことはない。まあ、モナカなのだろう。
東京駅のホームに降り立つと、むっとした熱気がまとわりつく。「ジャンバラヤ弁当」を買い、在来線で自宅へ帰った。
〜おしまい〜
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