小田原にある、曽我梅林に行ってきました。「梅まつり」の企画の一つ、流鏑馬神事が行われました。
2004.02.11
一年で一番寒い二月。ですが、日の光はうららかで、風もそう強くなく、気持ちの良いお天気です。曽我梅林へいざ出発。
東京方面へ電車で曽我梅林へ行く場合、東海道線の国府津駅で御殿場線に乗り換え、一駅となりの下曽我駅で降ります。御殿場線の本数が少ないので、国府津で降りてバスで下曽我へ行くこともできます。梅まつり期間はバスが増発されているので、場合によってはバスが便利です。今回は、国府津でホームに降りたらもう御殿場線が停まっていたので、そのままJRを利用しました。御殿場線は車体は国府津まで乗ってきた東海道線と同じでしたが、4両しかありませんでした。
下曽我駅は小さな駅です。普段は乗降客も少ないのでしょう。この駅で観梅客がいっせいに降りたので、ホームはいっぱいになりました。そして、乗り越し精算所は長蛇の列。下曽我駅はJR東海の管轄になるため、JR東日本のSuicaは使えません。それで精算する人が多かったのです。下曽我駅へ行く場合は料金ぴったりの切符を買いましょう。

駅前ではテントが並び、お弁当やおみやげ物が売られていました。時間は11:00で、お昼には間がありますが、売切れたら困るのでお弁当を買っておきました。自動販売機で暖かいお茶を買おうとしたらそれはすでに売り切れ。他を探すことにしました。
お土産はやはり梅関係のものが充実していました。梅干、梅ジャム、梅ワイン、梅の切花。それと干物や野菜も売っていました。キャベツが2個150円、みかんが一袋100円。安い!
駅から少し歩いたところに「梅の里センター」という公共の建物があります。梅まつりの観光案内所の役割を果たしているようです。パンフレットが置いてあり、お土産も少し売っています。1階では品評会で入選した梅干が平たい入れ物に入って「特選」とか「○○」賞という紹介文とともに並べられていました。どの梅干も、大きくて、ふっくらして、見るからにおいしそうです。…といっても、私は梅干は食べられないのですが。
ここでトイレを借ります。駅前のトイレよりもきれいです。ここから先は各会場に簡易トイレが数個ある程度なので、気をつけましょう。トイレは1階にも2階にもありますが、2階のトイレは男子トイレに「女性専用」の張り紙があり、両方女性用になっていました。やはり、女性客のほうが多いのでしょう。
駅前の自販機で売り切れていた暖かいお茶をここの1階のロビーで入手できたので、安心して出発しました。

梅まつりの会場は中河原会場、原会場、別所会場の3つがあります。このうち中河原会場は他2つの会場に対して駅をはさんで反対側のようです。流鏑馬が原会場で行われるので、原会場と別所会場の梅を見ることにしました。このあたりは神奈川でも珍しい<、梅の実をを生産するための梅林だそうです。
まだ咲き始めの時期らしく、つぼみばかりの木も多いですが、種類によっては今を盛りと咲いている梅もありました。
普段は見かける梅といったら、よその家の庭の梅くらいです。その梅は普通の木と変わらない高さで、枝は私の背より高い位置にあり、花を見上げる格好になります。
ところがこの梅林で見た梅は、背が低く、顔の周りや足元にも花が咲きこぼれています。
それに枝の様子も違っています。よく、日本画で梅の枝が直線的にカクカクと曲がった様子描かれていますが、あれはデフォルメしたものだと思っていました。実際に、枝の先端から80°くらいの角度で新しい枝が出ていたりするのですね〜。

梅の種類もさまざまで、白、薄いピンク、濃いピンクなどありました。梅林ではなく、個人宅ですが、香りのよい蝋梅も見かけました。


いくら歩いても、どの角を曲がっても、梅・梅・梅。全部を見たいけど、どこまでどう行けば全部の土地を見られるのかわからなくなったので、適当なところで引き返しました。これだけ梅の木が並んでいると壮観です。でも、桜の花見のときのような賑やかさがなく、落ち着いた雰囲気です。どこからか梅の精が出てきてもおかしくないような気がしました。

別所会場では、売店のほかに、いくつもの露店が出ていました。そこだけ人口密度が高く、お祭り状態です。いいだこのたこ焼き、じゃがバター、クレープ、お好み焼きなど。私は鯛焼きを買いました。
小田原の寄木細工や梅の盆栽や、大きな木も売られていました。
かんきつ類が売られていたのですが、みかん、ネーブル、ポンカン、はっさくなど、いろいろ種類があって全部試してみたくなりました。
時々、道を車が入ってきますが、元々道幅が広くない上、人が多くなっているので、車を動かすのが大変そうでした。車で来る場合は、梅の里センターの駐車場に停めて、そこから先は徒歩で動くのが良いと思います。
梅の里センターの駐車場といえば…けっこう広さがあり、たくさん車が停まっていました。そこを自転車で通りかかった高校生くらいの女の子達が「ここにこんなにたくさん車が停まっているのはじめて見た!」と騒いでいました。や、やはり普段はあまり使われていないのか。
下水のふたの柄がきれいでした。

歩いていて、2回ほどシャッター押しを頼まれました。どうみても、上手そうではないけど、きっと頼みやすそうな顔をしているんだろうな…。写真を撮るくらいは問題ないけど、道を聞かれるのは説明下手なのでちょっと困ります。
消防署付近を通ったら、本日のメインイベント「流鏑馬神事」を行う方々が隊列を組んでいました。これから現場へ向かうところのようです。

私達も早めに流鏑馬会場に向かいます。周辺は梅林よりも畑が多い感じでした。大きな大根が植わっていたので、思わず撮ってしまいました。

まだ開始まで一時間あるので、先にお弁当を広げます。下曽我駅前で買った小田原ちょうちん釜飯弁当です。900円で、なかなかおいしかったです。

流鏑馬は馬に乗って走りながら弓矢で的を射るというものです。その前後の儀式も含めて流鏑馬神事と言うようです。相撲同様、神様にささげる競技なのですね。
流鏑馬が行われる馬場の上手から撮影しました。

下手奥には神殿が作られ、流鏑馬の前後に神事が行われます。右側が観客席で、青いシートが一面に張られています。右手の中ほどに設けられたやぐらは奉行所といい、流鏑馬の競射の審判を行う所のようです。写真では見えませんが左手はJRの線路があり、時々御殿場線が通ります。

時間になって、アナウンスが入り、流鏑馬神事が始まりました。私は馬場の中央付近に座ったので、下手で行われている神事の様子はまったくわかりません。小田原市長の挨拶や流鏑馬の武田流の方の解説などが放送されます。

解説はとても面白いものでした。以降、この解説から広い聞いた内容をまじえて記しますが、聞きもらしや記憶違いあると思いますので、その点ご了承ください。
一の組(4人)二の組(3人)に分かれて、次のように進行していました。
一の組素馳せ(すばせ)→一の組奉射→二の組素馳せ→二の組奉射→二の組競射→一の組競射
素馳せとは、弓矢を使わず、最初に馬場を走り抜けること。なんだ、ただ走るだけか〜と思ったけど、走るだけでもかっこいい!
奉射は五色の的を射るもの。これは競技ではなく神にささげるもののようです。そのあと、的を板に変えてまた射ます。
競射では、的が土器に変わります。この土器の中には五色の色紙が入っていて、矢が当たって土器が割れると、色紙がひらひらと舞うようになっています。ただし、土器的は板的よりも小さいので、的中率は下がります。実際、土器的が割れるところはあまり見られませんでした。的中すると、的のそばに座っていた神官が立ち上がって幣を振ります。私にはその幣ひらひらも面白かったです。
できれば、馬の走るところもカメラに収めたかったのですが…とてもとても無理でした。速すぎ!時々、矢を放った後に次の的までに矢をつがえる間がなくて、矢を射ずに通り過ぎることもありました。
見事的中したときは歓声が上がり、外したときは観客も「あ〜」とため息をつきました。
馬に乗るだけでも、弓を使うだけでもすごいのに、それを同時に行うなんて…かっこよすぎです。
「はるかぜ」という白い馬が特に早かったように見えました。

私はけっこう前のほうの席に座っていたにもかかわらず、流鏑馬が始まると皆腰を上げて見ようとするため、よく見えませんでした。が、全部見ないで、キリのいいところで帰っていく人も多く、徐々に人が減っていきました。おかげで、私はだんだんと列の前にずれていき、最後の競射のころには一番前で見ることができました。五色的や板的の終わった時点で流鏑馬が終了したと勘違いして帰ってしまった人もいたのかもしれません。
流鏑馬が終わると、残っていた人もバラバラと散っていきました。流鏑馬の最中に迷子のアナウンスがあったけど、どうなったんだろう。そう思いながら駅までの道を歩いていたら、やはり他にも「迷子どうなっただろうね」と話しているのが聞こえました。
「梅の里センター」でJRの時刻表を見ると、タイミングよく、国府津行きの電車がありました。これを逃すと30分後です。
帰りに果物を買って帰ろうと思っていましたが、時間があまりなかったので、特にお土産は買わずに帰りました。
電車が到着しました。来たときとは違う車両ですが、やはり4両編成です。一歩さがって身構えていましたが…ドアが開かない。
後ろに並んでいる人が「自分で開けるんじゃ?」と言うのを聞いて、「まさかそんな、雪国じゃあるまいし」と思いましたが、隣のドアを見ると開いてる!気が付けばドアの左側にボタンがあって、自分でボタンを押してドアを開けるのでした!ひょえ〜。
中に入れば、「ワンマン」と表示があり、車両の間にバスの運転席付近にあるような運賃表と運賃箱までありました。こ、こんな電車が走っているんだ…。

-以上-
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