カナダ プリンスエドワード島見聞録

高校時代の友人とともに、カナダ・プリンスエドワード島を訪れました。

2004.08.28〜2004.09.04

旅日記トップへホームへ


読みたいページをクリック: 一日目二日目三日目四日目五日目六日目七日目・八日目

カードなしは人にあらず?

朝ご飯は8:00から。8:30出発なので、ちょっと早めに食堂へ行ったら、まだ真っ暗だった。どうしようかなと思っていたところへ、日本人のスタッフの人が来て、朝食の説明をしてくれた。大きなダイニングテーブルが真ん中にあり、その周りに小さなテーブルがいくつか置いてある。その上にはパンや飲み物が置いてあり、自由に取っていいらしい。このパンは市販のものかな…。「今日のお食事はズッキーニのスフレです。お持ちしてよろしいですか?」と聞かれたので、お願いする。言葉遣いがかなり丁寧で面食らう。営業モードですな。

8:30ちょうどにMがやってきた。Mの宿泊先のツーリストホームのご主人がMを車に乗せてきてくれて、そのまま私達も乗せてレンタカー会社まで連れて行ってくれる。このご主人の宿はシャーロットタウンの少し外れにあるため交通の便はイマイチだが、宿泊者のために空港や町への送り迎えをしてくれるそうだ。だから送り迎えにいつも大忙しらしい。
レンタカー会社の前につくと、ご主人がMにこのあとの私達の行き先を聞き、それならこの道をこう行けと地図を手に説明してくれた。うんうんとうなづくMだが、ご主人が去った後、「おっちゃんが教えてくれた道は早いけど、実は景色のいい他の道を行くつもりなんだよね」と言っていた。とりあえずその場でうなづいていただけだったらしい。そうね、それがオトナってものなのね。

さて、さっそくレンタカー会社「バジェット」で、手続きをすることにした。
Mは国際免許証を差し出した。カッコイイ!続いてクレジットカードの提示を求められたので、Wがクレジットカードを出した。Mはクレジットカードを持っていないのだ。
カード社会ではクレジットカードが身分証明書や支払能力の証明になるので、宿泊予約やレンタカーの手続きの際に提示を求められることが多いらしい。レンタカーでは、クレジットカードがないと前もって多額の保証金(デポジット)が必要になるとMが言っていた。
すると、係りのお姉さんは「クレジットカードはドライバーのものでないと受け付けられないの」と言ってきた。そ、そうなんだ…。「じゃ、デポジットが必要ですか?」とMが聞くと、「いいえ、カードが必要です」。カードがないと貸し出しできないという!えっ何?現金渡してもだめなの?私たち三人は、一瞬呆然とした。

とりあえず、近くにある別のレンタカー会社を紹介されたので、そこへ行ってみる。が、やはり答えは同じ。「ドライバーのクレジットカードがなければダメです」。何だって〜!現ナマはあるってんだよ!
Mが「クレジットカードなしでOKのレンタカー会社に心当たりないですか?」と聞くと、そこの店員さんはちょっと考えてから「わからないわ」と答えた。

2軒目を出て、途方にくれる三人。いきなりピンチっすよ!車借りられなかったらタクシーか遠出は諦めるかの二者択一になってしまう。
Mが「インフォーメーションセンターにこの周囲のレンタカー会社教えてもらおう」と言うので、近くのガソリンスタンドに電話を借りに行った。以前もここで電話を借りたことがあるそうだ。前にも書いたとおり市内の電話代は無料なのだが、やはり職場のものなので、「一分だけね」と念を押された。
電話番号は私のガイドブックに載っていた。幸い、すぐに話が通じて3軒のレンタカー会社を教えてくれた。Mが復唱する番号を私が書き取る。よかった、メモ帳とペン持ってきておいて!それにしても、すごいなM…以前ニュージーランドでは「電話でレストラン予約するのってまだ緊張する」と言っていたのに、今は電話も余裕でかけられるじゃないか。

さて、電話番号は教えてもらったものの、ここの電話は「一分までね」という約束なので、もう使えない。バジェットで貸してもらおうか。でも、他のレンタカー会社に掛けるのに貸してっていうのは図々しいか…。
「でも、困っているの向こうも知ってるんだから、ダメとは言わないんじゃない?」
そうだよね!Wの力強い言葉に励まされ、再びバジェットに。

バジェットのお姉さんは、電話を貸してくれるだけでなく、自らレンタカー会社に掛けて話をしてくれた。なんて親切!
「ここに日本人の女の子が3人来てるの。一人は免許証、一人はカードを持っているんだけど…」。だが、立て続けに2軒に断られた。これがカード社会なのか。カードを持ってない人間は車をレンタルしてもらえないのか。
残る一軒は全然聞いたことのない名前の会社で、電話番号を見ると場所も他と比べて遠いところにあるようだった。祈るような思いでバジェット姉さんの電話のやり取りを聞く。その結果…OKだった!私達は思わず歓声を上げた。外国だから、ちょっとオーバーに喜びを表現せねば!ありがとう姉さん!ありがとうバジェット!!PEI万歳!友達は姉さんに喜びと感謝の握手をしていた。こちらは計算ナシでやっている。すっかり外国人だなー。

レンタカー会社の人が迎えに来てくれるということで、バジェットの前で待っていた。途中、日本人観光客のおじさんおばさんに声をかけられた。日本人、久しぶり…。
曇り空の切れ目から、まぶしい日光が差し込んできた。太陽が出るとけっこう暖かい。 「もしかして天気良くなるのかな?」というMの期待を「いや、天気予報ではアフタヌーンからヘビーレインになるっつってた」と無残にも打ち砕く私。

シーニックルートであわや逮捕?

予想外に立派な車が私達の前に止まった。レンタカー会社の人は、まだ若い女性だった。車に乗って、事務所まで連れて行ってもらう。…しかし、遠い。とってもマイナーな会社なのかしら。でもだからこそカードなしでOKだったのよね。マイナーばんざい。…だがしかし、後になって「マイナー万歳」と言っていられない事態が発生するのだ…。
事務所で手続きをし、車を借りる。保険はすべてに入った。貸し出す車は2台しかないらしい。しかも、そのうち1台はさっき私達が乗ってきた車だ(結局この車を借りた)。ガソリンは満タンにして返すのが一般的だと聞くが、現在のガソリンの量はメモリの5/8だ。「今と同じ、5/8にして返して」と言われる。なんじゃそれ!スタンドで5/8って注文するの難しくないかい。

下の写真は車のナンバープレート。地区によってイラストが違うらしい。
地区によって違うといえば25セント硬貨もそう。今は統一されているそうだが、少し前までは裏側のイラストが州ごとに異なっていたという。三人の財布の中から硬貨を出してみると、本当に色々種類があって面白かった。

ナンバープレート

まぁともかくは、出発。カナダは左ハンドルだ。ニュージーランドでは右ハンドルだったので、Mは左ハンドルの車を運転するのは初めて。のっけから、ウィンカーを出すつもりが、ワイパーを動かしてしまい慌てていた。いや、もし私が運転するとしても絶対何度もそれやると思うよ…。そして右側通行というのも難しい。普段走っているときはいいが、左折のときつい左側の斜線に入ってしまうというのだ。まったくねぇハンドルの位置くらい、世界共通にしてほしいよね。
「みなさん、私に命を預けてね…」とMが言うので、笑った。だが、やがてその言葉が冗談では済まなくなるときがやってくる。

PEIには、シーニックルートと呼ばれる道路がある。実際の道はX号線とか、ちゃんと番号があるのだが、海岸沿いなどの景色の美しい通り道のことを総称してこう呼ぶのだ。シーニックルートにも場所によって何種類かあり、地図の上ではそれぞれマークがつけられていた。その中の一つが、2日目にニューロンドンの道路で見た鷺マークだったのだ。

日本のレンタカーと違って車にカーナビはついていない。Mも土地鑑がない。そこで、私が助手席に座ってナビをすることになった。そうよね、運転手を助けるから助手席なのよね。
が、私は地図が読めないおばかさんの上に方向音痴だ。しかも勘もあまりよろしくない。はっきり言って助手になるのか、はなはだ不安です。でも頑張ります。
必死に地図を追い、道路標識を探した。日本に比べて、ちょっと道路標識が小さくて見づらい気がする…。ずっと地図とにらめっこしていたので、せっかくのシーニックルートもあまり景色を見ることはできなかった。でもそのかいあって、何度か間違ったりしたものの、大幅に道に迷うことはなく進んだ。

シーニックだ〜

天気は晴れたり曇ったりを繰り返している。途中、川を通りかかった。雨のせいで川の水は濁っている。PEIの土の赤に染まった水面に日光の青が反射して、紫色に輝いている。こんな水の色、日本では見られないな。

それにしても、けっこうPEIは広い。まだ半分も進んでいないよ…。これじゃ最初の目的地に着くのが何時になるやら。

いい感じで車を走らせていたそのとき。後ろからパトカーのサイレンの音が聞こえた。えっ、いつの間にパトカーいたの?何か追ってる?と思ったら、追われているのは私達だったらしい。
「あ、停まれって…」とWが言う。何?えっ?何、捕まるの?切符切られる?免許剥奪?…様々なお咎めパターンが頭の中を旋回した。つか、何したっけウチら。
パトカーから降りてきたのは若い女性の警察官で、その愛らしい微笑を眼にしたとき、「助かったかも」と思った。警察官に言われ、Mは免許証を提示する。そのあと少しの会話の後、警察官は親指を上にしてこちらに向け、笑顔で去っていった。なんかしらんけど、助かった〜。
Mによると、この道路は制限速度80km/hだが、私達の車はそれを超えていたので気をつけるようにと言われたそうだ。旅行者だから大目に見てくれたのかもしれない。Mも旅行者で道路事情がわかっていないことをアピールするため、「え、80?マイルですかキロですか」などととぼけてみたのだそうだ。
そうねー80km/h超は飛ばしすぎよねー。でも、80km/hで走っていても、地元の車はどんどん追い越していく。追い越してくれればまだいいが、自分の車の後ろにズラーっと並んだりすると、運転手としてはついスピードを出してしまうそうだ。このへん北海道と同じね。Mは北海道出身なので、スピード出すのは慣れているようだ。

この辺でつかまったのよ 葉の裏が白い木をよく見かけた

コンフェデレーションブリッジ

走っているとやはり時折動物の死骸を見かける。どの車もスピードを出しているので、引かれる動物が多いのだろう。
Mが「知り合いで、スカンクに遭遇した人がいたよ。本当にすごいニオイなんだって。ゴムを焦がしたようなニオイで、窓を閉めた車の中でもにおってくるくらいだって」と話してくれた少し後…なんだか焦げ臭いニオイがした。「臭いね」みんなもそう思っているようだ。「スカンクかな?」「近くにいたのかな?」などと言い合っているうちに、ニオイは気にならなくなった。

「コンフェデレーションブリッジだよ!」。Mの声に左側の窓を見る。海の上を水平に美しい橋がかかっている。白いほっそりした鳥が手をつないで並んでいるようだ。

コンフェデレーションブリッジ

そういえばWはコンフェデレーションブリッジに行きたいと言っていたな…。そう思っていたら、Mが「そんなに遠回りでなさそうなら、寄る?」と言ってくれた。よかった!Mはバスに乗ってPEIに来た。そのときにコンフェデレーションブリッジも通っている。一度見ているので申し訳ないが、さほど遠くないので寄ってもらうことにした。

通行料は$39…けっこう高いね。通りたいのは私達二人なので、あとで二人で割ることにしよう。
しかし、海の上に橋を建てるなんて、どうかしてるよ。あでも「海ほたる」もそうか。さぞかし道路の両側に高い壁が建っているのだろうと思ったが、そうでもない。バスの車高なら窓から海が見えるくらいだ。

もうすぐ陸地だ

15分ほど走ったろうか。橋を越えるとそこはニューブランズウィック州。Mが住んでいるのはこの州の州都、フレデリクトンだ。

ここで「ムースに注意」の標識を発見!標識好きにはたまらない。走る車の中から慌ててシャッターを切ったが、運良くきれいに撮れていた。

「ムースに注意」の標識 参考:ムースの剥製

橋を渡ってみたかっただけなので、そのまま帰る。
Mのルパン三世チックなハンドル捌きにより、車は大きく半円を描いて向きを変えた。その瞬間「あ、ここ展開禁止って標識が出てた!」とMが叫ぶ。幸い周囲にお巡りさんはいなかった。「逃〜げろ〜」。
橋の欄干の上に、時々カモメが座っている。強風に吹かれつつ海を物憂げに眺めているのだ。なかなか面白い図なのだが、高速で走っているので写真に収めることはできなかった。
やがてPEIが見えてきた。やっぱり赤いね。

電話接続!

コンフェデレーションブリッジからほど近いところにインフォーメーションセンターがあった。周囲はお店が色々あって、栄えている。ここでトイレ休憩することにした。

Mにテレホンカードで電話が掛けられないことを相談してみた。すると、「それって、磁気カードになってるやつ?じゃあもしかしたら、自動で電話会社にダイヤルしてくれるのかも」と言う。そうか、それだよ!だって「Calling」の表示出てたもん。だから私が手動で番号をプッシュすると上手くいかなかったんだ。
地元民情報を聞いて、早速電話を掛けてみることにした。カードを入れてしばらく待つと、電話会社につながったもよう。ん、磁気ってことはPINナンバーの情報も自動で送ってくれるんじゃ…と思い、何もしないでしばらく待った。ツーという音がしているので、自宅の電話番号を押してみた、すると。プルルルルル…おおっ、かかった!懐かしいよ呼び出し音!日本の時間は11:30か…ワールドビジネスサテライトを見てる頃かな…。家族が出た。「もしもし…」。眠そうな声、寝てた!?「あっあの私だけど…今まで電話がうまくつながらなくて…」「もう寝る」「あ…そう、じゃあまぁ、無事ですから」「んー」プツ。おいおい…苦労してかけたのにこれだけかい。まぁいい、また別の日に掛けてみよう。
そういえば、電話会社にさえつながらないときもあったけど…という話をすると、Mは「それは電話自体の接続が悪かったのかも」と教えてくれた。そういう場合もあるのね。

もうお昼近いが、目的地まではまだ2時間くらいはかかりそうだ。ここで食べるという手もあるが、現地で食べることにして出発した。
車に乗り込んで、おとといの朝開けた「伊右衛門」を一口飲んだ。うわぁ!すっぱくなってる!!さっき飲み物買っておけばよかった…。

町の名は忘れた

嵐を越えてポテト博物館へ

ところで、本日最初の目的地は「ポテト博物館」である。PEIはおいしいポテトの生産地なので、このような博物館があるのだろう。島の西側にあり、けっこう遠い。

コンフェデレーションブリッジそばで車に乗り込んだときはまだ日が差していたが、徐々に天気が悪くなり、やがて雨が降ってきた。雨脚はだんだんと激しくなり、やがてどしゃぶりに。時間を見ればちょうど12:00すぎ。正に「アフタヌーンにヘビーレイン」だ!天気予報大当たりっすよ!!!
雨のしぶきと霧で、目の前は真っ白だ。車のライトがついていなければ対向車を認識できないほどだ。「う…うわー!前が見えないよ〜!」と叫んでいるのは運転手ではなく助手席にいる私だ。Mはあまり動じていないように見えるが、さすがにスピードは60km/hくらいに落としている。
道路は舗装されている部分の幅がせまく、少しはみ出れば剥き出しの道だ。対向車を意識して反対側に寄っているので、何度となく舗装部分の道路から落ちてしまう。そのたびに石を跳ね上げ、水溜りにはまって水しぶきが上がる。対向車にぶつかるよりはいいだろうが、舗装されている道路の状態もよくない。デコボコがあるし、すべりやすそうだ。いつスリップしてもおかしくない気がする。もしかして、いよいよ年貢の納め時かもしれない。父上様母上様、ロブスターおいしゅうございました。
もう、おしゃべりしている余裕はなく、ただただこの嵐の中を通り過ぎるのを心中で祈るばかりであった。多分、車中の三人ともこう考えていただろう。「全部の保険に入っておいてよかった…」。

どれだけ走っただろうか。雨の勢いは幾分弱まっていた。ようやく最後の交差点を曲がった。「ポテト博物館」はこの近くにあるはずだ。日本なら「ポテト博物館 あとXkm」とか「ポテト博物館 この先左」とか、もっと手前から宣伝のための案内が出ていると思うが、小さい表示が一つあっただけだった。今走ってる道ぞいにあるはずだが、右手にあるか左手にあるかさえわからない。
…と、思ったら、あった!建物の前にでっかいポテトのオブジェ。こんないきなりドンじゃなくて、もっと手前から小出しにしてほしいなぁ。

ポテト博物館

建物自体はそう大きなものではない。入場料を支払い、中に入る。最初はポテトの歴史や生産工程などが主にパネルで説明されている。あ…そうか英語だからパネル見ても私わかんないじゃん!私達と同時に家族連れが入場していて、そのうちの一人のおじさん(おじいさん?)がMとWに色々話し掛けていた。後で聞くと、昔農家をやっていたそうで、この博物館にも以前来たことがあるそうな。ポテトマニア?
パネル展示の隣の部屋は昔の農耕具などの展示、そこを出るとポテトで作ったお菓子やパンの試食コーナーがあった。昔の生活用具の展示を見て、入り口近くのお土産コーナーをちらっと見て終了。

そういえばもうお昼すぎ。Mがポテト博物館の受付の人にこの辺にオススメのレストランがないか聞いてくれた。よく英会話本に例文載ってるけど、実際こんなふうに聞くことがあるのだな。考えてみれば、日本で人に「おすすめの店」を聞く状況はないな。ガイドブックなんかで情報が手に入るし、適当に歩いていれば食べるところ見つかるからか。日本でも、計画立てずに地方に行ったら地元の人に聞いたりする機会あるかな。

嵐を越えてメイプルシロップ工場へ

さて、受付の人に「ベストよ」を言われたレストランに着いた。お持ち帰りコーナーが併設されているので、そこで買うことにする。店内はなんか…昔のアメリカ映画に出てきそうな風情だ。

レストランのお持ち帰りコーナー

チェーンのファストフードと違って、面白いメニューがある。Wはフィッシュアンドチップス、Mと私はクラム(あさり)バーガーにした。
あ…そういえばメニューって壁に貼ってあるのしかないのね。日本のファストフードみたいにレジのカウンターの上にはないんだ。手許にあれば「コレ」って指差して買えるのに…。口頭で注文すると、「Cheese burger?」と聞き返されてしまった。ががーん。「クラム」がどうして「チーズ」に聞こえるんだ。そんなに発音悪いのか私…。めげずに「クラムバーガー」(きっぱり)と言ったらわかってもらえた風だった。それから何か聞かれたがまったく聞き取れず、Mちゃんが「レタスとソースはいるかって」と助け舟を出してくれた。いるっす!プリーズ。あと、お水ありますか?と聞いたら水はないけどアイスティーはあると言われた(これも聞き取れず)ので、それを買った。
注文してから品物が出てくるまで、ずいぶん時間がかかった。ファストフードじゃなくて、あくまでもレストランのお持ち帰りコーナーなのね。
出てきたのがこれ。アサリに衣をつけて揚げたものがパンにはさまっている。レタスの切れ端が一枚とタルタルソースが少し載っているが…これ、ソースなしじゃ味しないって。なぜオプションになってるんだ。Wのフィッシュアンドチップスが大量だったので、わけてもらった。おいしーい。

クラムバーガー

このあとは、メイプルシロップ工場へ向かう。途中までは元来た道を辿れば良い。このメイプルシロップ工場、あるのは知っていたが、場所の情報が全然見つからなかった。ガイドブックにもないし、ネットでもない。昼前にインフォーメーションセンターで聞いて、ようやくどこにあるかわかったのだ。

工場に近づくにつれ、また雨が激しくなってきた。レストランから出た頃は晴れ間が出てたのに。地図では、メイプルシロップ工場近くの道路は「Local road」と表記されている。舗装されていない小さい道のようだ。大丈夫かなぁ。道がわかりにくく、ちょっと戻ったりした。車を停めると、また何か焦げ臭いニオイがする。「なんだろーこのニオイ…」少し車を停めて様子を見ると、ニオイは消えた。

工場への道を発見した。舗装されていない、PEIの赤い土の道だ。当たり前だけど、水溜りも赤い。坂道を上っていくと、右手に「Maple syrup company(だったかshopだったか)」という看板があったので、角を曲がる。さらに坂道を上がると工場というより倉庫みたいなこじんまりした建物が何軒かあった。これが工場?しかし人気がない。
工場そばにクラフトショップがあったのでMが声をかけにいった。私もついて行きたかったが、工場の人が飼っているのか、大きな犬が放してあったので外に出られなかった。Mが戻ってきた。「工場、15時までなんだって…」今は16時前。なんてこった。閉めるの早過ぎ。でも、外側から見ても工場の規模は小さそうだし、観光者向けではないのかも。だからガイドブックなんかに載っていなかったんだな。

い、犬があ〜

観光名所のジャム屋さん

仕方ないので、次に行こう。

相変わらずの天気

ニューグラスゴーに、「Prince Edward Island Preserve Company」という有名なジャムのお店がある。しかし、場所がわかりにくい。絶対この辺なんだけど…というあたりを何度も行ったりきたり。
「THE TOY FACTORY」というおもちゃ屋さんがあったので先にそちらに入る。私はお土産に木のおもちゃを購入した。そこのレジのお兄さんがプリザーブカンパニーの場所を教えてくれた。このおもちゃ屋さんのそばに交差点があり、そこの角を曲がるのだった。見逃していたよ。
おもちゃ屋さんにPEI州の旗が揚がっていた。愛国心だけでなく、地元愛も強いようだ。

州の旗

プリザーブカンパニーの駐車場にはたくさんの車が停まっており、観光バスも数台来ていた。かなりの観光名所なのね、びっくり。
車を奥の駐車場に移動するときのこと。駐車スペースに入れるためバックしている観光バスが前方にいた。バスが停まるのを待ってから行くのだろうと思っていたら、Mは、まだ動いているバスの目の前をスルリと横切った!うわぁあっ!バスが位置修正のために前に出てきたら横っ腹(つまり私)に追突されてたよ。誰かに追われているわけでもないのに、何ゆえ「いちかばちか」の運転をするんだMよ!私は寿命が縮まったが、当のMはバスにクラクションを鳴らされても「?」という様子。このくらい腹が据わっているから北海道やカナダの道を運転できるのかも…。

プリザーブカンパニー

お店の中も大変な混雑ぶりだった。こんなに大勢の人を見たの、PEIに来てから初めてだよ!日本人はほとんどいない。
ジャムの試食コーナーは最も賑わっていた。私も食べたいよー。大柄な欧米人の中では小人状態の私…。ジャムは20種類はあっただろうか。ちなみに素材の形が残っているのがプリザーブ、完全に煮溶けているのがジャムだ。ゼリー状のものもある。他に、チリソースなどもある。クラッカーに載せて試食するのだが、色々食べているうちにどれがどの味かわからなくなってきた。どれもおいしかったよ、うん。
シャンパン入りの洒落たジャムもあったが、パーティーとかお茶の時間ならいいけど、朝のパンには合わないなー…と思っていたのに、間違えてシャンパン入りを買ってしまった!だってラベルの文字が筆記体でよく読めなかったんだもん。

ジャムのほかにお茶やお茶用の雑貨も少し置いてあった。カフェも併設されていたが、昼ご飯がまだ消化できていなかったので、入らなかった。
雨で見なかったが、敷地内にはちょっとした庭園もあった。

ティーポットをかたどったグリーン 湾?湖?のそばにある

さて…お店を出たが、まだ17時。夕食には若干早い時間だ。どこかで時間を潰したいが…。日本のガイドブックには情報はない。そこで、WがPEIから取り寄せていた現地のガイドブックを調べた。「Wood workng」という工芸の店がニューグラスゴーからさほど遠くない町にあるようなので、そこを目指す。雨がまた本降りになってきた。
このときも道に迷ったが、なんとか辿り着く。売られている作品は少しアジアンテイストの食器や台所用品。その中で、Wが意外なものに興味を示していた。それはお店の柱に張り付いていた。木でできた蛇のマグネットなのだが、木に細ーい切込みを何本も入れてくねくねと曲がるようになっている。いい仕事してますね〜。Wは蛇マグネットをご購入。

ふと見ると、この店の隣は川(湾?湖?)。その中に入って作業をしている人がいる。はっ、これはニューロンドンからシャーロットタウンに移動するときに通った所ではないか。

ロブスターばんざい

少しはお腹に隙間ができたので、ロブスターの店「New Glasgow Lobster Suppers」に向かう。大きな駐車場に車がたくさん停まっている。
待たされるかなぁと心配したが、5分で案内できるという。回転が早いらしい。最初に食券を買って支払いをする方式だ。メニューを見ると、ロブスターをメインに前菜とデザート・飲み物がついているのはどれも同じで、ロブスターの重さで値段が変わってくるらしい。一応、一番小さいサイズのものにした。

店内は広く、ファミレス風だ。カップルもいれば家族連れやグループで来ているお客さんもいる。中年の男女10人ほどのグループのテーブルが賑やかで、その笑い声と来たら、「もしかして大きな声で笑う競争でもやっているんじゃ…」というほど大きく、店中に響き渡っていた。

テーブル上の紙にはロブスターの食べ方の解説が

ロブスターは温かいのと冷たいのを選べるので、温かいのを注文した。店員のオススメもやはり温かい方だそうだ。
前菜はコンソメスープ・クラムチャウダー・マッスルの3つから選べる。三人いるので、その3つを注文して、回して食べた。ここのマッスルもやはりNZのものより小さかった。小さいといっても日本で見るものと同じくらいの大きさなので、NZのが特別大ぶりだったのかもしれない。とろとろのクラムチャウダーがおいしかった。コンソメスープも程よい味付けで、牛肉のうまみが出ていた。

お待ちかねのロブスターがやってきた。どーん。身を取り出しやすいようちゃんと切り目が入っているので食べやすい。まずは中心部分の身を取り出し、バターに絡めて食べる。おぉいしいぃ…。足の部分も食べるのだが、カニと違って細いので、食べにくい。甲殻類はおいしいのぅ。ぱくぱく。あっという間に食べ終わってしまった。もう少し大きいサイズのでも良かったかな…。

ロブスター様

付け合せの紙パック入りコールスローサラダは、ニューロンドンの夕食についていたものと同じだった。この状態になったものが売られていて同じ物を仕入れているんだろう。

食べ終わったら、今度はデザート。店員がデザートの種類を言ってくれるが、数が多すぎて覚えられないよ。
Mと私はブルーベリーパイにした。…でも、これがなかなか強烈な代物だった。私はパイ生地にブルーベリーの果実を載せて、そこに格子状にパイ生地をかぶせて、オーブンの熱で果実が溶けて…って感じのを想像していたのだが、実際は、平たいパイ生地でたっぷりのブルーベリージャムを包んであっためました!ってモノだったのだ。このジャムがとんでもなく甘い。しかも包んでいる生地以外全部ジャム!それが、お皿の上にどろどろあふれてくる…。パイ一切れでアヲハタの小瓶1つ分あるんじゃないだろうか。ほとんどジャム食べてる状態。
Wの注文したショートケーキも、日本で見るのとは違う雰囲気だった。そしてやはり甘かった。
もうさー。こんなに糖分摂って、身体に悪いよ君たち。

外に出るとだいぶ暗くなっていた。さぁシャーロットタウンに戻ろう。

スーパーは迷宮

海外旅行のお楽しみといえば、スーパーマーケット。シャーロットタウン郊外には、大型スーパーが数軒ある。その中で、Mちゃんも利用したことのある「Sobey's」へ連れて行ってもらった。

Sobey's

海外のスーパーといえば、巨大なカートで店内を巡るイメージだが、普通に手で持つカゴもあった。売り場は広い。
Mによると、特売品のお菓子(パッケージにイラストなどが入っていない)というのは大抵おいしくないそうだ。まぁ…特売でなくても日本人の口に合うものはなかなかないけどね…。
NZのスーパーマーケットではナッツの量り売りがあって感動したが、ここではハーブの量り売りもあった。色々な種類をちょっとずつ購入できるので、これは便利だ。
職場のお土産に配るのに、メープルシロップの小瓶でも売っていないかと探してみたが、あいにく大きなサイズのものしかなかった。それに、もっと色々な種類があるかと思ったが、3つくらいしかない。カナダの食卓ではメープルシロップが欠かせないというのは本当なのだろうか。
どうしよう…そうだ、職場にはインスタントのパスタを持っていこう。パッケージ裏の説明文が英語とフランス語の両方で書かれていて面白い。あと、楓の葉の形のクッキーも買った。メープルシロップ味のクリームがはさんであるもので、後で考えてみたら日本でも輸入食品店で売っているのだが…。しかも、カナダは物価が高いので、別にお得でもなんでもないのだが…。何か買わなきゃと焦っていたのだ。だって、職場は40人くらいいて、全員に配る慣習があるんだもん。
レジ近くの雑誌売り場には、「少年ジャンプ」の翻訳版があった。現在連載中のものではなく、すでに完結している作品で人気のあるものを中心に再編集されていた。
やがて、音楽が鳴った。どうやら22時閉店のようだ。早いな〜。Mが利用していた別のSobey'sはもっと遅くまでやっていたそうなので、店舗によって営業時間が異なるらしい。PEIの人は夜更かししないってことかな。

Mに宿まで車で送ってもらい、そこで別れた。また明日。Mは初めての左ハンドルに最初こそ混乱していたものの、半日くらい過ぎるとすっかり慣れているようだった。素晴らしい順応性だ。
信号機の形が面白い。↓

タイトル

部屋に戻ってお金を計算してみたら、かなり残り少なくなっていた。うーん、明日は銀行に行かないと足りなくなるぞ。

 

〜つづく〜


旅日記トップへホームへ

Copyright (C) 2002- NAKIUSAGI