カナダ プリンスエドワード島見聞録

高校時代の友人とともに、カナダ・プリンスエドワード島を訪れました。

2004.08.28〜2004.09.04

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朝マック

朝起きると、天気が悪い…。うそーん。今日は晴れるんだよね?今日は一日屋外観光の日なのに…。天気が悪いと、PEIの景色の魅力は半減なのだ。

今日は朝早い出発なので、8:00からの宿の朝食は摂らず、途中のマックで済ませる予定だ。ここの朝食はニューロンドンの宿と違って、食べられなくてもさほど残念ではない。

宿の前でMに拾ってもらい、シャーロットタウンの郊外にあるマクドナルドへ。カナダのマックのMマークには、中央に楓のイラストがあるのだ。こんなところにまで愛国心。

赤い楓入りロゴマーク

今日はテイクアウトではなく店内で食べることになったので、ちょっと安心した。そう、昨日のハンバーガーをMは運転しながら食べていたのだ。日本のように道が込んだり信号で停まったりしないので、常に60km/h〜80km/h出しながら。考えてみるととても危険な行為だ…。運転しない私も車に乗りながらでは食べた気がしないし、席に着いて食べてもさほど時間のかかるものでもないので、良かった。

PEIではマックロブスターが有名なのだが、朝早いためまだ通常メニューが出ていなかったので、朝マックメニューから選択する。ちょっと胃がもたれ気味なので、あまりスゴいバーガーは食べられないなぁ…。メープルシロップの染みたホットケーキでベーコンと卵がはさんだものがあったので、それにした。
マックにもレジカウンターにはメニューがないので、指差し注文はできない。同じホットケーキのメニューでも私のほしいベーコンバージョンのほかに、別の種類のものもあって、それと間違えられないように注文できるか一瞬不安になった。レジに並んでいるとき、Mが「注文のとき一緒にいようか?」と気にしてくれた。ありがとう、友よ。しかし、それでは頼ってしまうに決まっているので、「困ったら目で訴えるから」と先に席に座っていてもらった。「ベーコン」と言って通じるんだろうか。いや「ベイカン」って感じっすかね…。飲み物は身体に優しいものがほしい…。あ、奥に牛乳発見。コーヒー牛乳じゃなくて白い牛乳はそのまんま「ホワイトミルク」だな、よし!私の必死な思いが通じたのか、なんとかお目当てのメニューを購入することができた。

朝マック

席で食べていると、掃除の係りの人が天井の蛍光灯を拭く作業をしていた。が、よく見ると土足のままカウンターに上がって掃除してるじゃないか!Wと私が驚いていると、Mが「そーなんだよね、外国いると『キレイ』ってものの概念がわからなくなってくるよ」と言った。そうなんだ…でもこれは言えるよ、食べ物を載せる場所に土足で上がるのは汚い!

あと、NZのマックと同様、「スマイル $0」の表示はなかった。あれって日本だけなのね。

PEI大学

煙を吐くレンタル号

今日は晴れるはずなのに、走れば走るほど空の色が暗くなってくる。しまいには、大粒の雨が降ってきた。今日の最初の目的地「ケープ・トライオン」に着くまでに晴れてほしいけど…。

今日も天気悪い

ケープ・トライオンは「輝く湖水」へ行く手前、ニューロンドンやフレンチリバーを通り過ぎたところにある灯台だ。PEIのパンフレットや紹介サイトによく写真が使われている。観光名所というわけではなく、場所はけっこうわかりにくいと聞いている。
途中までは、キャベンディッシュやニューロンドンなど、一度来た道を通った。ニューロンドンの宿も通って、まだ数日しか経っていないのに懐かしい。それから、景色が美しいというフレンチリバーも通り過ぎたはずだけど、天気が悪いので、「うわあ!」という感動はなかった。
何度か道を間違えたものの、ケープ・トライオン近くまで来たはずなので、地図と照らし合わせながら慎重に進む。この辺はまだ舗装されていないので、赤い道だ。えーと、こっちがこうだから…てことはここを左だ!
ぐぐーいと進んでいくと…あれっ?通り抜けちゃった。舗装された広い道に出てしまった。周りに灯台のある様子はもちろんない。道の向こうに民家と工場のような建物が見える。…ここは一体?

進むかもう一回引き返してみようか…と話しているとき、嫌な匂いが鼻を突いた。昨日から時折していた、あの焦げたような匂いだ。昨日は車を停めたときに感じたが、そういえば今日はずっと匂っている。
さすがに気になって、Mがボンネットを開けた。すると。
モクモクモク…。「やばい、煙出てるね」とW。本当だ…機械の一部から白い煙が。自動車免許は持っていない私だが、エンジンから煙が出ているのが普通の状態でないことはわかる。というか…かなり非常事態!?爆発する!?(←しないらしい)

Mは非常事態にはとても強い。非常事態こそMが生き生きと輝き出すときなのだ。「近くの人に助けを求めよう!」と言い、Mと私は一番近い民家に向かった。が、その家は留守で、ドアに鍵もかかっていた。敷地内をうろうろしつつ、「誰かいませんか〜」「ヘルプミー」と弱弱しく声をあげてみたが、歩いているのは猫だけだった。

途方に暮れながら車の停めてあるところに戻ると、向こうから農業機械に乗ってやってくるおじさんを発見!待ってくださ〜い。
このあとの会話は聞き取れなかったのだが、Mがおじさんに「車の知識ありますか?」と聞くと、おじさんは「ない」と答えたそうだ。それでも見てもらうと、内部の蓋を外し、その中に棒を突っ込んで、エンジンオイルの入れ過ぎだと言う。それが原因?とりあえず、一番近くのガソリンスタンドの場所を聞いて、そこで見てもらうことにした。そこまでこのまま運転していっても大丈夫かと聞くと、大丈夫だと言う…。英語のできない私にもおじさんがとっても訛っていることはわかった。でもMはフムフムと頷いているので、「こんな訛りのある英語も聞き分けられるなんて…すごいよM!」と感心していたら、実は半分くらいはわからないけど頷いていたそうだ。おーい!
キャベンディッシュに「シェル」があり、それが一番近いスタンドだという。Mが「よーし、じゃ、昭和シェルに向かおう!」と言ったが、いや、「シェル」ではあっても「昭和」ではないと思うぞ。

言われたとおり、もと来た道を戻って数十分、おなじみ黄色いホタテのマークの看板が見えてきた。整備所の前に車を停め、近くにいたスタンドのスタッフのおじさんにMが声をかけ、事情を話した。おじさんは先ほどの農家のおじさんと同じことをし、やはりエンジンオイルの入れすぎだと言う。ほう、で、どうすれば?…え、別に何もしなくていい?おじさんは「ノープロブレム」と言った。Mも驚いて、「えでも、変な匂いがしたけど…でもノープロブレム?ほんとに?」と英語で聞き返していた。でもやはりそのまま走っていってOKだそうだ。
このやり取りのとき、Wが「Is it dangerous?」と聞いたけど、通じなかった。こういうときの表現として「dangerous」は不適当なのか?それとも発音が違った?あと、Mが「Are you sure?」とい聞き返しながら笑顔でおじさんの上腕を触ったのが、とても親しげで外国っぽい…と思った。

先が長いのでここでトイレを借りた。何から何まですみません…。レジにいたお兄さんがドアの方を指差すので、何、遠いところにあるの?と思ったが、指差しているのはドア横にかかっている鍵だった。トイレは建物を出たところにあるので、防犯のため普段は鍵をかけていて使うときだけ開けるようだ。内側からは鍵がかけられないので、Wに外で待ってもらって交代で入った。

見てもらっただけなので、スタンドからは修理代などは請求されなかった。私はうっかりしていたが、Mが「お礼として何か買っていこう」と良識のある提案をしてくれたので、スタンドのレジ付近にあるお菓子を買っていくことにした。Mは袋入りスナック菓子、私はキットカット。キットカットなら味に多少の違いはあっても大ハズレってことないからね。両方とも1ドルほどだった。

ケープ・トライオン

ついでにMがケープ・トライオンへの行き方をスタンドおじさんに聞いてくれた。さっきの道で大体は合っているが、途中でわき道を入って行く必要があるという。目印となる看板も教えてもらったので、きっと大丈夫だ。ありがとう、おじさん&M。

また、同じ道を走って行く。ニューロンドン、フレンチリバー…。角を右に曲がって、次に左に曲がって、赤い道をしばらく行って…あった、おじさんの言っていた緑色の看板があったので、そのすぐ次のわき道を進む。うわ、本当に、一般の農家の道だよ、こりゃ…お邪魔しま〜す…。午前中からときおり降っている雨で、赤い道にはところどころ水溜りができていた。道が狭いので避けることもできず、バチャンバチャンと赤い水をはねた。最後に物凄く大きな水溜りがあって、それはもう窓の上まで跳ね上がった。ごめん、レンタカー会社のお姉さん。

やがて、畑の向こうに海と小さな灯台が見えてきた。向こうに青い海、上には青い空、その間に赤い縁取りのある白い灯台があって手前に緑の畑。PEIの写真で有名な写真家、吉村和敏さんの写真のとおりだ…!

ケープ・トライオンが見えてきました

ただ、今日は天気が悪いので空も海が鉛色で、空気全体が灰色がかって見える…。

おなじみの構図です

でもいいんだ!ここまで来れたことが嬉しいよ!灯台は近くで見るとけっこう薄汚れているので、写真に撮るなら遠くからがお勧めだ。

この辺の農家の人だと思うけど、大きな車に乗ったおじさんが私達に向かって手を振ってくれた。

PEIは島なので灯台がいくつもある。中でも島の両端にある、イーストポイント灯台&ノース・ケープ灯台の両方へ行くと、「PEIを横断した」ことの証明書をもらえるというので、当初はそれを行きたいリストに載せていた。時間の関係でその灯台へは行けなかったが、ケープ・トライオンだけでも来られてよかった。

灯台の前の崖 ヨレヨレのレンタ号

輝く湖水を馬車でドライブ

さて、これから行くのは「輝く湖水」(シャイニング・ウォーター)。「赤毛のアン」では、友達のダイアナ・バーリーの家の庭にある池として出てくる。
道は比較的わかりやすい。やがて、道の左右に池のようなものが出てきた。看板を見ると、「SHINING WATER LAKE」とある。え、これ?なんか…小さくてただの池って感じが…。そう、曇り空で日の光が当たらないので、シャイニングしてないのだ。がーん。ケープ・トライオンもそうだったけど、晴れてるかどうかでずいぶん景色の印象が違うのね。
写真を撮ったけど、なんか納得できず。

輝きのない「輝く湖水」

道路の左手には大きな建物(馬小屋)があり、壁に「Green Gables Musium」と書いてあった。その奥にある屋敷は、かつてモンゴメリの親戚が住んでいたところで、今ではグリーンゲイブルス博物館となっている。敷地内にはクラフトショップもあり、馬車乗り体験もできる。

Green Gables Musium

広い庭を一人のおじさんが乗用芝刈り機に乗って芝刈りしていた。庭の手前に「マシュウの馬車乗り」みたいなことの書いてある看板があった。料金などを見ていると、芝刈りをしていたおじさんが、「乗る?」と声をかけてきた。はっ、もしやこのおじさんがマシュウ?!
マシュウ(見込み)がさっさと馬小屋から馬を出してくるので、Wが慌てて「支払いにクレジットカード使えますか?」と聞くと、「料金は博物館で払って」と言われた。先に言ってくださいよ〜。

馬車は何頭かいた

料金は30分で一組50ドルだった。乗ろうか迷っていたMも、その料金ならと一緒に乗ることにした。そうさ、馬車に乗ることなんてめったにないし、皆で乗ったほうが楽しいさ。取り扱いは現金のみだったので、Mが代表して立て替えてくれた。
レジの係りの人が、「上着を貸しましょうか?」と声をかけてくれた。馬車は湖のそばを回るので、かなり冷えるのだそうだ。私達は皆上着を持っていたので借りなくても大丈夫だったが、親切だなぁ。
寒いと聞いたので、トイレだけは先に行っておこうと思った。トイレを聞くのに「restroom」を使っていたが、PEIでは「wash room」という表示を多く見かけるので、そっちの方が一般的なのかもと思い、「ウォッシュルームお借りできます?」と聞いてみた。トイレはクラフトショップの建物にあるというので、移動した。そこのトイレのドアには「Necessity room」とあった。うっ新しい表現。Mがそれを見て、「Necessity(必要) room、確かに!」と笑った。

さっきのおじさんとところへ行くと、馬車が待っていた。Wが「さっきのレジの人が『じゃあマットのところに行って』って言ってたよ。マットってマシュウの愛称だから、やっぱりあのおじさんがマシュウなんだね」と言った。そうか、やはりこのおじさんマシュウってことになってるのね。しかしマシュウの馬車にしては、屋根あり飾りつきで豪華だわ。馬は一頭引きだった。4人も乗って大丈夫なのかな?

まずは道路を渡って湖の側へ出る。おじさんがチュッチュッと口を鳴らし、馬に声をかける。手綱を大きく引いたり震わせたりする様子は見えないので、馬はおじさんの声に従って動いているようだ。湖の周りの道に出るところに急な下り坂があったが、そこは馬車のバランスが崩れないよう馬が早足で歩く。このとき大きく揺れるので、しっかりつかまっていないと馬車から放り出されそうだ。

馬車に乗ってます

湖の周囲は、やはり冷たい風が吹いていて寒い。でも楽しい!馬がゆっくり歩いていても、馬車は左右にゴットンゴットンと揺れる。昔の馬車だったら、もっと揺れたのだろうか。道のぬかるんでいる場所では、大きく馬車が傾いだ。時々おじさんがその辺の植物や何かの説明を一言してくれるのだが、よくわからなかった。

向こうに見えるのは人家?

湖の周りを半分くらい巡ったころ、少し日が差してきて、湖が輝きだした。やっとシャイニングウォーターを見られたよ。

湖を一周して、道路の手前の坂道の下まで来た。と、馬が立ち止まったので、「?」と思ったら、ドドドド…とすごい勢いで放尿を始めた。すかさずMが「Necessity、Necessity!」と言うので、笑ってしまった。それにしても、馬の膀胱って大きいのね…。

馬車が出発点に戻ってきたので、Mがおじさんに私達が馬車に乗っているところを撮ってほしいと頼んだ。おじさんは「OK、次の乗客が来てからね」と言うので、ナゼだろうと思ったら、次の乗客の人にシャッター押しを頼んで、おじさんは私達と一緒に写るという意味だった。そ、そうかおじさんいないと状況わかりづらいもんね…。Mが次の乗客の人にデジカメを渡そうとしたら、なんと電池切れ!私のデジカメも電池切れ間近だったので、普通のカメラを渡した。2台持ってて良かった。でも、あとからシャッターを押してもらった場所に立ってみると、馬車が大きすぎて入りきらず、肝心の馬が写っていなかった可能性が高い。

次のお客さんを乗せた馬車

このあと、Wと私でグリーンゲイブルス博物館の中を見学した(Mは興味ないので車で待ち)。最初に英語で簡単な説明があった。その場には私達二人と、外国人二人がいた。その中で聞き取れたことは、「この博物館には日本人カップルがよく結婚式を挙げに来る」という部分だった。ががーん。ここで結婚式を挙げられることは知っていたけど、「日本人カップルが」と強調するところをみると、そんなことするのは日本人くらいのものということだろうか。ドレス姿で馬車に乗って…ちょっと、TDLで挙げる結婚式にも共通の恥ずかしさがあるな…まぁ…一生に一度だし、若くて夢のある世代なら仕方ないでしょうが…。

博物館の中をフンフンと見てまわって、入り口に戻ってきた。あ、ここにもストーブのオーブンがあるんだ。昔はこれで料理作ったりしたんだよね…。じっと見ていると、係りの人がオーブンの各部を示しながら一つ一つ説明をしてくれた。
パンやお菓子を焼いたり、フライパンで調理をしたり、お湯の入ったやかんを保温したり…。万能グリルオーブンだ。
オーブンの上に載っていたやかんを持ち上げてみると、ものすごい重さ!とても両手で持ってもワナワナしてしまう。何が入っているのかと蓋を開けたら、空だった!中にお湯を入れたら持ち上げられないよ…。昔の主婦って…力持ちだったのね。

ストーブのオーブン

ケンジントンでPEIポテトの昼食

現金があまりないので両替をしたいと朝から言っていたのだが、これまで通過してきた町では銀行を見かけなかった。博物館のレジの人によると、ケンジントンという町にあるということだった。

畑のスプリンクラー

ケンジントンに入ってしばらく走ると、すぐに赤い色をした銀行の看板が見つかった。こじんまりとしていて、窓口は2つだけだ。けっこうお客さんがいたので、列に並んで待っていた。最初にWが窓口に呼ばれた。外貨両替は珍しいのか、窓口の女性が他の係員に教わりながら作業している。窓口の人は私も同じ外貨両替と知って、窓口に呼び、一緒に手続きをした。ここでの手数料は$2だった。シャーロットタウンの銀行(緑色の看板)では$5だった。銀行によって手数料は違うらしい。

ケンジントンは規模は小さいけど、PEIの中ではけっこう町だ。すっかり晴れて、太陽がまぶしい。

旧ケンジントン駅

Mが観光案内所で近くにレストランはないか(できればPEIポテトが食べられるところ)聞いてくれた。教えてもらったレストランはすぐ近くだった。ここなら「何でもある」とのこと。PEIにおける「何でも」って…?入ってみると、昨日のレストランと同様に持ち帰りコーナーとダイニングスペースに分かれていた。ちょっと薄暗いダイニングに入ると、店員さんがメニューを持ってきてくれた。
かなーり悩んだ結果、私はクラムチャウダーとステーキにした。これにポテトが付け合せでつくらしい。わくわく。Mも同じステーキで、先に注文を聞かれていたが、答える項目がけっこうあるようなので、自分の番になって慌てないようしっかり聞いておいた。お肉の焼き方は?ミディアムで。ポテトは?茹でて…などなど。

そして出てきたお料理は…すごいボリューム!そしておーいしーい!お肉は思ったより軟らかかった(でも、時間が経つにつれてどんどん固く…)。付け合せには野菜のほかにポテトが1.5個もついてきた。今年の新じゃがだそうだ。

なみなみと入ったクラムチャウダー ほとんど食べ終わる頃…

ダイニングの壁際にデザートの入ったガラスケースがある。お腹が一杯でとても入らないが、見に行った。すると、そこにあるのは昨日のロブスターレストランで出てきたケーキたち。たいていのレストランでこの市販品を使っているのね…。そうそう、付け合せのコールスローもどの店でも同じの出てきてたし。

帰り際、交替でトイレに入った。ダイニングから見えるドアが小さいので、個室が1箇所あるだけだろうと思ったら、ドアを開けると広い廊下で、突き当たりは厨房への入り口になっていた。トイレは廊下に男女2つずつ設置されていた。なんだ、たくさんあったのね。

青空・マックロブスター

あとは、ひたすら帰るだけだ。レンタカー会社に車を返却するのが17時、その前にガソリンを入れたりするので、16時くらいにはシャーロットタウンに戻った方が良いと考えると、急ぐ必要はないけど寄り道はできないという微妙な時間だ。

国旗を掲げた家

PEIを紹介する文章に、「小さな島なので2、3日あれば充分」なんて書かれていることもあるが、とんでもない。一週間はほしいところだ。時間の関係で行けなかったところがまだまだある。
・アザラシツアー
・ワイナリー
・オーウェル・コーナー歴史村
・イーストポイント灯台&ノース・ケープ灯台
・チョコレートの店
などなど

村の入り口には必ずその村の名前が書かれた看板が立っている。日本でも市町村の看板はあるが、PEIのは形もデザインも色も村ごとに違っていて、それがどれも可愛らしい。

あぁ…この高低差の大きい坂道とも緑多き風景ともお別れか。青空がきれいだけど、雲の形を見ると天気はまだまだ不安定な感じもする。

高低の激しい道路

ガソリンスタンドがあったので、最後の給油をした。満タンではなく、5/8だけ入れるという面倒な注文だが、スタンドのおじさんはさすがプロ、しっかり5/8入れてくれた。料金は$15だった。

最後にまた道を間違えてしまった。少しだけ別のコースを通ろうとしたのだが、道の番号の書いてある標識が見つからなくて通り過ぎてしまうことがあるのだ。すぐに元に戻れて、早めにシャーロットタウンに入ることができた。

道端の花

レンタカー会社に行く前に、マクドナルドに寄り道した。「マックロブスター」を買って帰るためだ。マックロブスターは、ホットドッグに使うパンにロブスターのほぐし身をはさんだもので、カナダでもPEIをはじめとする東部の一部でしか販売されていない。値段は他のバーガーに比べてちょっとお高めだった。マックにしてはまぁまぁおいしかった。ただ、私の苦手なセロリがまんべんなく入っていたので、もう一度食べたいと思うほどではない。

マックロブスター

レンタカー会社では、借りるときと同じ女性事務員が対応してくれた。というか、この人ともう一人くらいしか社員はいないのかもしれない。PCで計算している間にお水を出してくれたりして、親切な人だった。Mが、エンジンオイルの入れすぎの件を話すと、「あなた達大丈夫だった?きっと私が入れたんだわ」と言っていた。レンタカー会社の社員にしてはあまり車に詳しくないらしい。それもそのはず、彼女は去年PEI大学を卒業したばかりだという。私達より全然年下だったのね…。

レンタル料金は全部で$200未満だった。これはWと私で割り勘にし、ガソリン代$41は三人で割った。

虹の橋

レンタカー会社から宿までは事務の女性が送ってくれた。彼女もこれから帰宅するのだろう。

宿の向かいの家の猫

宿で、しばし三人で雑談したあと、夕食にでかけることにした。

ほんの少し小雨が降っていたので傘を差して歩いたが、ほんのり夕日も差してきている。…と、見上げると虹が!!

虹発見 まだ出てる

なんとここでも虹を見られるとは。思えばNZへ行ったときも、阿蘇でも、そして自分の重要な行事のあった前の日にも虹が出た。私って、虹運がいいのかしら。
虹はなかなか消えない。コンフェデレーション・コートモールの手前の交差点でしばらく虹を見ていたが、その色はますます濃くなるばかりで、ついには副虹も現れ、天に二重の掛け橋が架かった。

けっこう大きいよ なかなか消えない

現地の人たちも虹を指差したり、立ち止まったりしてちょっと見ていたが、私達は長いことその場でじっと動けなくなっていた。虹を見ていると、私達の未来は祝福されている…。そんな気持ちになる。そうだ、明日からも頑張ろう。

副虹も出てる くっきり!

あやしい中華

今晩はコンフェデレーション・コートモールの少し先で見かけた中華料理の店にした。Wはカナダのご飯はもう充分…と言うし、私は外国の中華は日本の中華とは大きく違うことが多いので、どんなものが出てくるか見たかったのだ。

中華レストラン

米に飢えていた私はロブスターチャーハンにした。色はついているが決してしょうゆ味ではないチャーハンにロブスターの細かい身が入っている。ネギとか、他の具の姿はない…。味はまあまあ。Wもチャーハンだった。

Mは「CHOU MAIN」(焼きそば)を頼んでいた。しかし、出てきたものは野菜炒めに見える。野菜をめくってみても、下には麺の姿は見えない。はっ…もしかして…野菜の上に載っている数本の細長い棒。これが麺なのか?スナック菓子かあられにしか見えないが…。味はこれもまあまあ。
Mは野菜のみ、Wと私は米のみという状態なので、少しずつ交換して食べた。

CHOU MAIN

Mとは今日でお別れだ。Mは宿に電話をかけ、迎えに来てもらえるよう頼んだ。車が到着するまで、コンフェデレーション・コートモールの角で立ち話をしながら待った。

日が暮れて、すっかり寒くなっていた。しかし、半そでTシャツ+短パンで歩いているおじさんもいる。日本人に比べて寒さに強いのだろうか。
Wが、「うちの会社にも外国人いるけど、そのうち一人だけああいう格好で出勤してくる人いるんだよね…」と言う。そ、そんな気楽な格好の人が…?でも誰も注意しないらしい。日本人でそんな格好で会社来たら間違いなく注意されると思うが、相手が外国人だと、「そういう文化の国なのかも…」って遠慮してしまうのだろうか。
そりゃ困ったねと話していると、ただ一人Mが、「え、でも…どこまでがダメとか、判断難しくない?」と異論を唱えた。Mの中では会社にTシャツ短パンはOKらしい。Wと私は思わず「イヤイヤ、あれはNGだよ」と顔の前で勢いよく手を左右に振って否定してしまった。Mよ…君は外国人感覚になってしまったの…?なんだか君が遠くに見えるよ…。それとも、Wと私が会社づとめをしていてたまたま感覚が似ていたから…?
そういえば、私の取引先では服装規定集があって、OKな服装とNGな服装がイラスト入りで説明されていた。最初それを見たときは「ここまでしなくても…」と思ったが、やはり「常識の範囲内で」なんて曖昧な表現では統制できないものだなぁとこのとき感じた。個人によって「常識の範囲内」というのが違うのだから…。

道路の向こうの角に一台の車が停まった。クラクションを鳴らしているので、どうやらお迎えの車のようだ。信号が変わったので、「じゃぁね!」と走っていった。海外でのさよならにしては慌しい別れかただが、いつも旅先で会っているMと私にはこんな別れかたもありかな、と思う。

 

〜つづく〜


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