カナダ プリンスエドワード島見聞録

高校時代の友人とともに、カナダ・プリンスエドワード島を訪れました。

2004.08.28〜2004.09.04

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釣りはいらねえ

8:00少し前にダイニングへ行く。今日はトロントへ戻る日だ。前の日、フロントの人にタクシーを呼んでもらえるようお願いしてあった。そのとき、「9:15にタクシーが来ます。玄関の階段を下りたところで待っていて、すぐに乗れるよう待っていてください。朝は必ず8:00に食堂へ来てください」と念を押されたのだ。だが、そのときの女性がいない。外に出てタクシーを待てというのはわかるが、8:00にっていうのはどういう意味だったんだろう。単に、後々時間がずれると困るから早く朝ご飯を食べなさいということなのだろうか。日本人スタッフの人がいたので、経緯を話すと、確認してくれた。やはり、特に8:00に何か話があるわけではないようだ。
ところで、この宿は日本語のできるスタッフがいる、というのを売りにしている。確かに、朝の食事の時間は必ずいるのだが、常駐しているわけではないようだ。昨日、タクシーの件をお願いしようとフロントへ行ったとき、日本人スタッフを呼んでくれと言っても、帰ってしまって今はいない、と言われた。日本語のできる人が必要なのって、突発的な出来事があったときとか、急なお願いがあるときが多いと思う。朝だけでもいてくれるに越したことはないけど、「日本語が通じる」と期待していくと、あとで困るかも。

時間どおりにタクシーが来た。小太りのおじさんで、車のダッシュボードにはカナダ国旗のステッカーが貼ってある。この人は運転中に話し掛けてこなかった。Wは「その方がいいよね、この間の運転手さんは色々話し掛けてきて気を遣っちゃった」と言う。そ、そうだったのか〜。英語のできるWに対応任せっぱなしだったよ。ごめんね〜。
車は安全運転でスイスイ進む。ちょっと走ったと思ったら、もう郊外の風景だ。今日は天気が良くて水辺が輝いている。あぁ、さよならPEI。
空港まで、値段は$15くらいと見ていた。相場ならチップは$2くらいだが、細かいのがないし、お釣りをもらってからまた渡すのも面倒で、Wと相談して$20を渡すことにした。実は私には一度遣ってみたいフレーズがあった。「Keep the change.」だ。お釣りは取っておいてくださいという意味で、チップ込みで支払いをするときに使う表現だ。チップの国ではポピュラーなセリフのようだが、これまでタクシーに2回乗ったとき、どちらも料金+チップの分のお金を持っていたので言う機会がなかった。
あっという間に空港に着いた。近いっ。料金は$16だったので「Keep the change, please.」と言いつつ、、$20を差し出すと、運転手さんは「Oh, thank you!」と言った。フフフフ。

さよならPEI

PEIに着いたときも思ったが、やはりシャーロットタウン空港は小さかった。売店とカフェテリアも小さいのが1つだけ。荷物の預入れをしたら、することがなくなってしまった。
そうだ、また家に電話をしてみよう。もう手順はマスターしたので迷いもなく番号をプッシュしたが、つながらない。な、なぜ?何度もかけるうち、間違って市内の一般家庭の家につながってしまった。電話口に男の人の声で「ボンジュール?」と出てきた!ひえー、ごめんなさいっ!!驚いたあまり何も言わずに切ってしまいました。結果として、いたずら電話をかけてしまったことになる…。
接続が悪くて電話会社につながらないことがあるとMが言っていたので、そのせいだと思うが…今まで電話が通じたのはコンフェデレーション・ブリッジそばの町だけ。大都会(のはず)シャーロットタウン中心地でも空港でもつながらないとは、どういうことだろう。

早目に着いたせいか、空港内は最初はガラガラだったが、時間が経つに連れて人が増えてきた。小さな子供が、いっちょ前に車付きスーツケース(子供用?)を引っ張っているのがカワイイ。

国内線は国際線に比べて座席がせまい。飛行機の中でしばし我慢。

搭乗口にて。すぐそこに飛行機が。 さよーならー

これが大陸のピザか!

戻ってきました、トロント。今日の宿泊も初日と同じシェラトン・ゲートウェイ・ホテルだ。チェックインの時間には早いが、これから町へでかけるので、荷物だけでも預かってもらおう。
Wが予約している旨を告げると、そのままチェックインできた。ラッキー。前回の部屋からは窓から空港が見えたが、今回はコの字型になった建物の向かいの客室が見える。景観的には前回の方が良かったけど、まぁ寝るだけだから。PEIのB&B等と比べると、やっぱりホテルは部屋も広いしベッドも大きい!

荷物を置いて、外に出た。もうお昼を回っているので、ターミナル3で食事を済ませることにした。初日も見たけど、やっぱりしつこそうな食べ物ばっかり。今日はなんとなくピザの店にした。
ピザか…アメリカの兵士が湾岸戦争から帰るとき、「早くピザが食べたいよ」とインタビューで言っていたのが忘れられない。日本だったら「おにぎり」とかだと思うけど、アメリカではピザがお袋の味なのかねぇ。そんなこともあって、アメリカじゃあないけど感覚が近いと思われるカナダでピザを食べるのもいいかもしれない。
うーん、やっぱりメニューは壁にしかないね。どのピザがいいか…。Wは「Pizza of the day」(本日のピザ)にしていた。おおっそれは発音しやすそうだ。でも中身が何かわからないからなぁ。ベーコンとマッシュルームのピザが食べたいな。しかし「マッッシュルーム」って発音が通じるかどうか…。言葉ができない私だが、食べ物は妥協したくない。自分の番が来て、「マッシュルーム」と力強く言うと、難なく通じた。ほっ。
気合で手に入れたマッシュルームのピザはおいしかった。一切れが大きくて、これだけでお腹がいっぱいになった。

マッシュルームのピザ

エアポート・バスを探せ

さて、これから町へ繰り出すぞ〜。空港から町へは、タクシーかエアポート・バスを利用する。人数が多ければタクシーが割安だが、二人の場合はエアポート・バスの方が若干安かった。発着場所も決まっているし、バスを利用することにした。
…が!バスのチケット売り場がなかなか見つからない。確かにターミナル3にあるはずだが…。Wが空港の人に聞いてくれた。上のフロアだというので行ってみたが、やはり見当たらない…と、バスの表示を発見!それに従っていくと空港の外。見れば、ガイドブックの写真と同じチケットブースが空港の外側にあった!うわー盲点だったよ。
このバスは、空港と町にあるいくつかのホテルを結ぶものだ。購入時に自分の降りるホテルを聞かれ、チケットにそのホテル名が印字される。料金は一律で、片道ずつ買うより往復券を買ったほうが安かった。ただし、往復券の場合は往復の乗り場が同じホテルになる。行きはAホテルで降りて空港に帰るときはBホテルから乗る、ということができないので注意が必要だ。

乗り場はチケットブースのすぐそばだった。バスに乗り込むと、運転席のすぐ後ろに陣取った。窓が大きくて、正面の景色がよく見える。
うわー、道路が広い!何車線もある!高いビルがいっぱい!トロント、都会だー!

運転席の後ろから 都会だ…

やがて、海と高層ビル群が見えてくる。町だ。ダウンタウンだ。

トロントの町 CNタワーだ

目指すはトロントのシンボル、CNタワー。一番近いホテルで降りて、CNタワーに向かう。大きいのですぐそばにあるように見えるが、歩くと思ったより距離がある。
ガード下の薄暗い道を通るとき、浮浪者が寝ているのを見かけた。やはり都会だわ…。治安もあまり良くないと聞いているので、PEIにいたときのように気は抜けない。

コンクリートジャングルだよ でも海の近くなのでカモメがいる

CNタワーのCNって?

CNタワーの入場券は何種類かある。東京タワーもそうだが、最初に大きな展望台があって、その上に一番高い展望台がある。一番上は別料金だ。他にも、アトラクションコーナーがついた券もあるようだが、私たちは2つの展望台に入れる券を買った。表示してあるのは税抜き価格で、レジに行くと税金が加算されるのでまた小銭の計算に困る。

CNタワーの足元

建物に入ってすぐに私だけトイレに行ったのだが、人気のない地下にあり、ちょっと怖かった。
タワーを上るエレベータがあるはずだが、場所がわかりにくい。案内板もないので困ったが、なんとなくこっちかなと思う方向に進む。最初のフロアは建物の説明や、他の高層建築の紹介などの展示があった。吹き抜けになっていて、階下のおみやげ物のフロアが見える。「展望台からエレベータで降りてくると、このおみやげ物屋さんに着くようになってるんだよ、きっと」とWが鋭い読みをしていたら、本当にそのとおりだった。
エレベータの前にゲートがあり、白衣などのコスチュームを着た係員が立っている。このゲートは特に存在の意味はないのだが、TDRなどのアトラクション風になっていて、ゲートをくぐるときに左右から勢い良く蒸気が吹き付けれられ、「なんか未来っぽい」気分にさせてくれる。

エレベータで展望台へ向かう。正面がガラス張りになっていて、外の景色が見られる。エレベータの係員が挨拶と簡単な説明をしてくれる。多分、「このエレベータは時速XXで進み…」といった内容だろう。日本だったら係員の説明をうつむいて聞くだけだろうが、同乗したお客は反応が良くて、質問もしていた。
展望台に到着し、中をぐるりと一周する。当たり前だが、高い…。しかし、どの方角に何があるのかという表示がないのが残念だ。天気が良い日はナイアガラの滝まで見られるというが、どの方向だろう…。Wが「あれ、ナイアガラの滝じゃない?多分そうだと思う」と教えてくれたのだが、私にはわからなかった。
ところで、当初、今日はナイアガラの滝を見に行くという案もあった。バスが片道2時間ちょっとなので、午後半日あるし、強行軍だが不可能ではない。が、やはり体力的に無理だった。PEIと違って、ナイアガラの滝はツアーでもよく出てるし、また行く機会があるかもしれない。

高い。

続いて最上階へ行った。ある程度高いと、もう同じように高いとしか思えない。

展望台の下の階にガラスフロアというのがある。床の一部をガラス張りにしてあるのだ。NZにもあったが、この上に立つのは意外と勇気がいる。
皆恐る恐るガラスの上に立ち、記念に写真を撮ってもらったりしている。子供は怖いもの知らずで、ガラスの上で走ったり飛び跳ねたりしていた。子供達のうち2人くらいが自分達のお母さんを何とかガラスの上に立たせようとワイワイ言いながら引っ張っている。お母さんは本気で怖がっているようで、そばにいた私の腕をつかんで踏ん張っていた。わ、私はどっちに加勢したら良いのか…。とりあえず中立の立場で、木になったつもりでそこにいた。
Wは「怖いけど悔しいから」と言って、ガラスの上に歩いていった。おおっすごいよ。写真撮るよ!…でも私は乗らないよ〜。
こんなに騒がしい中、端の方でガラスの上に座り込み、なにやら真剣に話しをしている恋人同士がいた。この状況で、この場所で…一体何の話をしているの?

透明ですから 座る人もあれば寝転ぶ子も

ガラスフロアも見て、エレベータを降りてくると、そこはお土産コーナー。つい「CN Tower」とか書いてあるTシャツなどほしくなるけど…落ち着け、日本に帰ってこのTシャツ着ないでしょ。箱入りのメープルクッキーを三箱買った。荷物になるかなと思ったけど、先日PEIのスーパーで買った袋入りのものだけでは足りなそうなのだ。
少し離れたところに民芸品のお店も入っていた。ここで、白い花のブローチを見かけた。おおっ、これなら祖母と母に良いかもしれない。祖母へのお土産がなかなか見つからなかったので、ここで購入できてよかった。ちなみにこの白い花はトリリアムと言って、トロントのあるオンタリオ州の州花だそうだ。和名は「延齢草」という縁起が良さそうな名前だ。

トイレといえば女性用と男性用に別れているのが常だが、家族用というのを見かけた!両親と赤ちゃんで入れるということだろう。あと、男性用+赤ちゃんの表示のあるトイレもあった。日本だったら、女性用のトイレに赤ちゃんコーナーはあるが、男性用トイレにはあまりない…気がする。

男性+赤ちゃん用トイレ

回転レストラン

一旦外に出て、さあ夕食をどうしようかという話になった。CNタワーに「360°」というレストランがあるのだが、Wの持っている『地球の歩き方』を見ると、「正装で」とあった。もう一つの候補として地下鉄で何駅か先にある町のレストランもチェックしていたのだが、このときはもう動くのが面倒になっていた。念のため私のガイドブックを見ると、同じ店が「ドレスコードなし」となっていた。そういえば、レストランの予約受付の場所にも、私達と同じようなジーンズにスニーカーの人がいたぞ。
建物に戻り予約受付へ行って、Wにダメ元で聞いてもらった(いつも面倒なこと聞いてもらってごめん)。結果、問題なし。待ち時間もなく通された。ただしディナータイムなので、お得なプリフィックスメニューでなく単品料理の組み合わせで注文してくれとのことだった。
店に入ると、子連れの人もいるくらいで、カジュアルな服装の人も多くいた。なんだよ〜。『地球の歩き方』の嘘つき〜!

この店はその名のとおり、壁面全てがガラス張りで、360°見渡すことができる。しかも…テーブルが動いてる!そう、有楽町にあるのと同じ、回転する展望レストランなのでした。

窓の下に見える小さな島には自家用ジェットとおぼしき飛行機が出入りしている。お金持ちが集っているのかなぁ。

窓の外は海と町

私達のテーブルの担当は中国系の男性だった。メニューを見るが、どんな料理かよくわからない。私は豚肉の料理にした。豚肉というのはわかったが、豚のどの部位なのか、どのように調理されているのかは不明…。Wは魚料理にしていた。

そのほか、Wはアイスワインを注文した。ナイアガラ周辺の特産で、凍ったブドウをワインにしたものだそうだ。珍しいのでぜひ手に入れたいと言っていたが、PEIではまったく見なかったのだ(空港には置いてあった)。
黄金色に輝いていて、見るからにおいしそうだ。私も2口くらいいただいた。とても甘く、香りが高くて、女性が好きそうな味だ。小さなワイングラスにほんの少しで約1700円。

アイスワイン

私は牡蠣の盛り合わせを注文した。Wのワインと同じ1700円くらいだった。おいし〜い!でも、日本で大学の友人に連れて行ってもらったときの牡蠣の方が立派だったなぁ…。

いよいよ、メインが登場。盛りが大きい!少し気取った店なので、もう少し控えめに盛ってあるかと思ったら…山盛り。そこそこおいしいが、味付けが濃かった。日本のレストランの上品な盛り付けや繊細な味わいが懐かしい。

メインの豚肉料理

そうは問屋が卸さない

ユニバーシティ通り

食事を終え、帰途に着いた。
エアポート・バスに乗るため、ホテルの前で立っていたら、そのホテルのベルボーイが「エアポートバスに乗るの?それなら向こうだよ!」と声をかけてくれた。お礼を言って、教えられた方へ行くと、角を曲がったところが停留所になっていて、すでにバスが停車していた。あぶないあぶない。これを逃したら一時間近く待つところだった。教えてもらえて良かった。

また運転席の後ろに座った。今度の運転手さんはとても訛りが強い。どうもイタリア系の人のようだ。
だんだんと日が暮れてきた。夕日がビルの間に落ちていく。

トロントの夕暮れ

無事にホテルに帰ってきて、ほっと一息。部屋に備え付けのコーヒーなどを飲んでくつろいだ。
時間を見て、家に電話をかけてみることにした。別段用事はないのだが、テレホンカードの度数がまだ余っているし、うまくかけられたのが一度だけというのは悔しい。
ホテルの1階に公衆電話のコーナーがあったので、安心してかけられる。今回は回線の状況が良いのか、一発で通じた。予想通り、母は「あらっ、すぐ隣にいるみたいに聞こえるわね!」と言っていた。そのセリフ、イタリアでもNZでも聞いたよ…。

久しぶりの湯船につかる。昨日までの宿はシャワーのみで電話ボックス並の狭さだった。つかまるところがないので、外に出るとき転びそうになったっけ。タオルやシャンプー・石鹸はどこの宿にもちゃんと置いてあったな。でも使い捨て歯ブラシはどこにもなかった。歯ブラシがあるのは日本くらいなのかな。

お風呂から出て、床についた。今日で観光は終わり、明日は帰国するのみだ。最後まで何事もなく過ごせてよかった…。
だが、学校の遠足でも言われるとおり、「家に着くまでが遠足です」。まだ旅行は終わったわけではない。たった数時間後に今回の旅行最大のハプニングが待ち構えていようとは、このときの私は知る由もなかった…。

 

〜つづく〜


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