伯母の住むスウェーデンに、妹と行ってきました。
1999.07.11〜1999.07.17
旅行中は目覚ましがなくても起きられるから不思議だ。
7時、食堂に集合。
昨日の蜘蛛騒ぎは、伯母夫婦の部屋には聞こえなかったらしい。良かった。
あのあと、椅子は倒すわ、蜘蛛は飛ぶわ、大変だった。
朝食はビュッフェスタイルだった。
パンやチーズの種類は豊富だが、相変わらず野菜は水分のないキュウリとトマトだけだ。

生活習慣病が心配なメニューだ。
暑い。
何度この単語を入力しただろう。
grepしてみると、ここまでで4回は書いている。
暑い。本当に暑い(これで6回)。
日陰に入るだけで、かなり涼しく、風が吹くと肌寒いくらいなのだが。
私は熱に弱い。それは軟弱なせいなのだが。
意識が飛んでしまうこともしばしばで、スウェーデン旅行のアルバムを見ると、ボンヤリ遠くを見ている私の写真が何枚かある。
そしてそこには決まって、「何考えてるの?」とか「自分の世界に入ってる?」などという妹のコメントが添えられているのだ。
一行の中で一番元気なのは、60を過ぎた伯母だった。
急いでいるふうでもないのに、かなり足が速い。油断すると何メートルも差をつけられてしまうほどだ。
ストックホルム市庁舎。
ガイドに引率してもらう場合のみ、中を見学できる。
伯母たちはスウェーデン語のガイドのところに並んだ。
「英語のガイドは向こうよ」
だから、スウェーデン語だろうが英語だろうが、同じですって。
でもせっかくなので英語のガイドの後をついて回って、勝手に写真を撮ったりしていた。
美しい建物だ。
ここの1階では、12/10のノーベル賞授賞式の後の晩餐会が催される。
「ノーベル賞って、"ギンビス食べっこどうぶつ"についてるやつ?」
妹よ!そいつは「モンドセレクション金賞」じゃ!!!
「のノーベルってね、ダイナマイトを発明した人で…」
私が血相を変えてその誤りをただそうとすると、
「あぁ…自分はそのつもりないのに発明を悪用されるなんて、かわいそうだよね」
と、まともな言葉が返ってきた。
知ってるの?するとさっきの発言は…?
暑さのために妹の頭も一時的に錯乱してしまっただけなのだろうか。それとも、ちょっとボケてみたのに期待したリアクションが得られなかったということだろうか。
…深く追及するのはやめておこう。
それにしても、川端康成や大江健三郎がここで食事を…。
「誰それ?大江千里なら知ってるけど」
妹よ〜!!
市庁舎近くの乗り場からフェリーで湖を渡り、ドロットニングホルム宮殿に向かった。
船の上は涼しくて気持ちがよい。 宮殿が見えてきたので妹が写真を撮っている。だが、何か変だ…。
宮殿に入る前に、レストランで昼食をとる。 肉料理にご飯がついてきた。
が、インディカ米で、しかもナイフが必要なほど固い。 調理法も日本のように「炊く」のではないらしい。
ゆでて、途中で水を捨てるのだそうだ。
そんなのご飯とは言えないわ!!

いよいよ宮殿に入ろうとして、さっき感じた違和感の理由が分かった。
湖から見えていた側の壁は改装工事中で幕を張ってある。そしてその幕に壁の絵が描いてあったのだ。
喜んで写真を撮りまくっていた妹の立場は…?
この宮殿はフランス風の建物で、ミニ・ベルサイユと呼ばれているそうだ。
国王一家が一部を居城としており、その他の部分は一般公開されている。
このときは夏休みのため、国王一家は不在。
この場合、宮殿に掲げられる旗は、普通の長方形のものではなく、ギザギザの切り込みの入ったものになる。
宮殿内を見学した後、反対側から写真に収めた。
今度は絵ではなく、本物だ。
スウェーデンは緑が多い。
特に、宮殿の庭には日本では見ない花が咲いている。
「一人足りない」と思うと、遥か後方にしゃがみこむ妹の姿があった。
妹は押し花にするために花を摘んで歩いていた。
行きと同じルート(フェリー)ではつまらない、ということでお城からの帰りはバスと地下鉄で「Central Station」に向かった。
地下鉄はものすごく揺れる。
「横須賀線みたいだね」とローカルな会話。
降りるとき、切符をどこに出すのかわからず、あせった。回収はしないらしい。
X2000に乗って帰途につく。
車中で、やたら私たちのことをじろじろと見る男の人がいた。
外国人なので、珍しかったのだろう。
このほかは、町中でも無遠慮な視線に出会うことはほとんどなかった。
全体的に外国人には好意的という印象を受けた。
時間がないので、夕食は車中でとることにした。
食堂車で簡単な食事を出している。
伯母夫婦は中華風のご飯を食べている。
スウェーデンでも中華料理が結構はやっているそうだ。
「それって、何て言うんですか」
おいしそうなので、私たちも同じものにしようと思ったのだ。
「Kyklingwok」
「…」
とても真似できない発音だった。
結局、ノートに綴りを書いてもらって買いに行った。
バスを乗り継いでヨーテボリの「Central Station」に着く。
降りると、今度はものすごく寒かった。
いつもの市電に乗って、我が家に帰った。
〜つづく〜
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