島豆腐 沖縄の食文化(島豆腐とゆし豆腐)

■島豆腐・・・・。それは沖縄で作られる、弾力があって、炒め物にも崩れない豆腐です。いわゆる木綿豆腐なのですが、本土の豆腐とちょっと様子が違います。ずっしりと重量感があり、大豆の風味が濃厚で本土の木綿豆腐の1.3倍もの良質の大豆蛋白質が含まれているのです。
行事の重箱料理やチャンプルー(炒め物)などの日常の料理に欠かすことが出来ない豆腐。話によると沖縄の豆腐消費量は日本全国平均の2倍だそうな。
一丁約300gの本土の豆腐に比べて「島豆腐」は約1kg。大豆の風味と程よい塩味がきいて旨い。
@昨晩から水に浸した大豆を砕き絞り、その生絞り呉汁(生豆乳)を煮たてる。煮たてること1時間・・・・・。本土の豆腐は煮たて絞で作られる・・。
●沖縄の豆腐は「チャンプルー」すなわち炒め物に多用するために、炒めても型崩れしにくい固めの豆腐です。大量生産の豆腐と違い、苦汁はやはり自然の海水から取った天然物を使用している豆腐屋さんも少なくありません。煮たてた生豆乳に苦汁を加え、固まりかけた状態が「ゆし豆腐」。このゆし豆腐を木枠の注ぎ重石を重ねて水気を充分に切り押し固めたのが「島豆腐」となるのです。 A豆乳を大きな鍋に移し変えて、苦汁(にがり)を加える。
B苦汁を加えてしばらくすると、ゆし豆腐になる。出来たてはふわふわして大豆の風味たっぷりだ。この状態で袋詰にして店先に並ぶ・・。 Cゆし豆腐を、布巾を張った豆腐の木箱に水抜きをしながら注いでいく。箱一杯になったら布巾をたたんで重石をかける・・・。
D重石をして押し固めたものが島豆腐だ。一丁1kgもある堂々とした豆腐だ。
■手で割って炒める?
■沖縄の豆腐の歴史は古く、中国との交易が始まった14世紀以降に、冊封使と随行してきた料理人たちが伝授したとされています。豆腐は中国で誕生しましたが、沖縄産の「島豆腐」もまたその中国式の「生絞り製法」で製造されています。しかし、沖縄の夏の暑さから、揚げたり、炒めたりすることが多いため、沖縄独自の固さのものを作るようになったようです。

沖縄料理の「チャンプルー」には欠かせない島豆腐は、豪快に手で割って炒めましょう。その方が味が沁み込んで美味しいですね。まず豆腐を炒めて多少焦げ目がついたら、好みの野菜を加えて炒め、塩・醤油で味を整えます。単純ですが実にヘルシーな「チャンプルー」は、沖縄の人々は毎日のように食します。年間一人当たりの消費量が全国平均の2倍。沖縄の長寿の源といえます。
■ゆし豆腐はこうして食べる。
■ゆし豆腐は出来たてはそのままでも美味しいもの。しかし、お店で売られているものは袋詰めされて冷えていますので、それをお鍋に移し一度温めてから一つまみの塩又は醤油と刻みねぎ、削り節を加えていただくという簡単な方法。
もうひとつの方法は、温めたゆし豆腐にかつお出汁を加え塩か醤油で味を整え、刻みねぎを加えて食べる・・・。いずれにしろ、好みでお召し上がりいただきたいですね。

このゆし豆腐・・、本土の方では「くみ豆腐」「おぼろ豆腐」といいます。お近くの豆腐屋さんで売ってますよね。一度お試しください。
■豆腐の原料である大豆は、蛋白質や脂質、ビタミンB1、カリウムなどを含んでおり栄養満点。中でも植物性蛋白質の含有率は35%と他の豆類に比較して相当高く、女性ホルモン様物質のイソフラボンには骨粗そう症予防効果もあるようです。現代人は肉食や外食が増えて動物性蛋白質の摂取量が増え、栄養が偏りがちです。そんなとき栄養のバランスを取るには植物性蛋白質が豊富な豆腐が一番なのです。
もっと豆腐を食べましょう!