特別企画「ザ IRAQ」 |
イラク戦争開戦から1年以上が経過し、大量破壊兵器の有無、安定した新政府の樹立と問題や課題が載積しています。このたびの企画では、開戦から今日まで書き溜めた戦争に対するわが心、イラク人の心の代弁?など、米軍侵攻と自衛隊派遣に絡んだ≪私の推測するイラクの声≫をまとめました。
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イラク戦争の別称 |
正式:アメリカ帝国主義のメソポタミア攻略 In English:The Mesopotamia Conquest by American Imperialism. 略称(又は中国語):米帝両河間攻略(べいていりょうがかんこうりゃく) →メソポタミアとは「二つの河の間」という意味である。ちなみに二つの河とは、言うまでもなくティグリス川とユーフラテス川のことである。 根拠: アメリカ合衆国が戦争開始の理由として 掲げたイラクの大量破壊兵器保持が実証されず、サウジアラビアについで中東第二位(世界第3位)の石油の宝庫を米国の企業によって独占しようとしただけで ある。アメリカは、国際意的に承認された一国家であるイラク共和国を侵略し、その指導者を殺害し又は殺害を試み、政権を崩壊させて、自らの軍を駐留させ た。以前にも既に、サダム・フセイン政権打倒が秘密裏に計画実行されており、大統領殺害未遂は数え切れない。戦後は、自国の思惑通りの国家をそこに建設し ようと、地域性を無視した準備を進めている。これは、世界を自らの思い通りに扱おうとする、帝国主義侵略、植民地時代の延長線上の行為に他ならない。イラ ク・フセイン政権という反米政権を打倒し、強大国家の抵抗勢力を失うことは確かにアメリカにとっては有益だが、全世界の秩序のためには大きな損失となるで あろう。 後半の「メソポタミア」を単にイラクとしなかった理由は、同地域が若造国家アメリカとは異なり、 古代文明が繁栄した長い歴史を持つことを表現するためである。日本の右翼団体もよく主張することだが、アメリカ合衆国は1776年に独立宣言を出した、歴 史の浅い成り上がり国家である。世界4大文明の一つとして名高き歴史的先輩を自国利益のために攻撃し征服しようとする、悪質なる謀略に対する批判的ニュア ンスがこの「メソポタミア」の語には含まれている。これはまた、20世紀前半イギリスによって同地域が植民地化されたことに対する、イスラム教徒の抵抗を 意味するものでもある。米帝国主義とそれに追随する国家を同時に批判するものともいえるのだ。 【2003年9月1日文章作成完了・同年10月26日一部修正】 |
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ザ、キャラPart.1 |
お前は何者か知らないが、俺はお前が生きていることを知っている。精神的に滅入っているとこれをよく感じるものだ。例えばバグダッドが空爆にあって、道路の真ん中に大きな穴が開いてしまった。昨日まで子供達がサッカーをしていた場所に、装甲車が乗り捨ててある。昨日までテレビ画面であんなに威勢のいい声を発していたフセイン父子は今どこに? 昨日は俺達の軍は、米軍を撃退し歓声を上げていた。あれは強豪ドイツを破った時のサッカー選手のような気持ちだ。何しろ俺達労働者の大部分は、ドイツに出稼ぎに行っている。熱狂的になれるのは戦争をしているときと、サッカーの試合をしているときなんだ。俺達は一度日本の選手団に勝ったときに雄叫びを上げた。それはどこかの国の人が言うような、負けたらウダイ氏に殴られるか否かの問題ではなく、本当に国を賭けて戦って勝ったときの喜びなのだと言うことを理解してほしい。 ある国の人間は、自分の国あるいは民族とは如何なるものなのかを理解していない。情けない国民だ。本当の自分の国の性質を知らない。そのような状態でどうして、国を操ることができようか。生きることはすばらしい。しかし自分の存在を知らない、特質を知らない。そうした者が国際社会で何ができる。俺達はそのような人間は要らない。 その国のある勢力は、俺達の国が戦闘地帯で危険だから、支援隊を派遣してはならないと言う。自分をかわいがることは重要だが、自分を知ったうえでそこに必要なものは何かを考えるのも大事だ。派遣される人間のことを考えないで、議事堂内だけで政策を考える人々も良いとはいえない。しかし、世には治安を自らの手では確保できない状態にされてしまった国がある。俺達は自分の国は自分で作る。だからそれを侵害する行為は認めないが、その基盤をつくる作業はしてくれてもいいではないか。そして何も知ろうとしない国民の代表として世界を知る機会を持つのだと考えることはできないか。彼等は自分を大切にできないから他人のことを考えることができない。そういう国だね。 俺は何を言い出したのだろうか。いろいろな国が俺達の国とかかわって消えていく。いつまでも蔓延るやつもいる。俺が精神的に混乱していく原因のひとつだろう。自動車整備工から湾岸戦争出征、バース党員となってサダムフェダイーンの一人として、バグダッド防衛の最前線に立った。今や俺達の国はその存在を失い、精神の支えとすべきものを失いつつある。そんな俺は何を言いたいのだろう。お前達のキャラクターは何だ。それが知りたい。お前達は何者なのだ。それを示せ。俺達はその差異から、再び国家に必要なアイデンティティを探り出してゆくつもりだ。今や俺達はそうする他はないのかも知れない。 【いまや首都の白タク運転手となった一兵士の心境2003年9月3日作成】 |
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ザ、キャラPart.2 |
「Show the flag!」懐かしい言葉である。俺達は本心としてそれを感じた。しかし彼らはこれを戦争参加批判の対象としてのみ用いた。残念だ。君達の意思を示してほしい。アメリカの同盟国としての責務を君達は果たしたのか。関係ない?日米安保はどうするんだ。これは協力を要求しているのではない。同盟国なら同盟同士対等だろう。対等じゃなかったら、主従関係じゃないか。そんなことを独立国が認めて平気なのか。戦争がだめだと思うなら、それをはっきりと国際社会で行動として示せ。俺達は、アメリカが核兵器を使用し、他の国はいけないという不合理が理解できない。だからはっきり態度で示している。行動で表現している。君達から敵視されても、である。友人に忠言できないやつなんて最低じゃないか。そんなにものをはっきりいえない関係を続けていられるのか。経済界でトップを張り国際市場に進出している君達は、こういう問題を避けて通れない。明言したまえ、君達の立場からその本心を。フラッグを見せたまえ、反旗を翻せ。 【アジアの某一国家の反米国民2003年9月20日作成】 |
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ザ、キャラPart.3 |
第一の戦いは終わった。確かに君たちは勝った。一度俺達は共同体を脱退させられたからな。あのころ俺達は、反米共同体の中にいた。サダムは、俺達に希望を与えた。圧政と呼ばれるなかで、かの精神は国際社会にすばらしい影響力を持っていたんじゃないか。俺達は、ビンラディンとは違う。君らの土地を侵したりはしない。ただ君たちの存在を間接的に批判していた。しかし、君たちはいつも不当に武力を用いる。肝心なところには武器を持ってこないくせに。君たちは国連の中心にいるんだろ。世界秩序も読めないのか。我々の方が優れているな。それで俺達は君らには見えない共同体を作った。もともと知能の遅れた君たちが我々の繋がりを発見できるはずがないので気楽だ。ところが、君たちはそれを見破る前に、何らかの言いがかりをつけてわが関係を粉砕した。君たちは勝利に歓喜した。その本質を知っていたかどうかは定かではない。 はじめ、俺達はその歓喜に流された。圧政のころからの解放が先にたった。しかし、サダムの心臓はまだ動いていた。手足を寸断されても、まだ呼吸をし最後の言葉を投げかけていた。いや、最後の言葉ではない。新しい戦い、第2戦の開戦を伝えようとしていた。俺達は猿以上に反省した。敗北は降伏ではない。失敗は成功の元ではないか。敗北は躍進の元であろう。君たちも変われ。俺達を見詰めろ、その根底を探れ。必ず分かる。反米の絆を持つ礎石は、米国以外のすべての国が何らかの形や精神の中に根付いている。難しければ、まず来たまえ。派兵だろうが、人道支援だろうが、俺達は誠意を持って君たちにその精神を体感させてやる。第一世界から第二世界に下る度胸を身につけろ。その度胸こそ、個の力で創造するものであろう。 【世界精神を唱える勢力の中東代表2003年11月5日作成】 |
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ザ、キャラPart.4 |
俺たちは復活する。サダムは去った。しかし、後釜にお前たちが来た。お前たちは、善政を敷く名目でわれらが故郷にとどまる気だ。人道支援は遅々として進まず、サダムの抵抗に屈する一方だ。屈さないと自尊しながら、圧力を加えるのは無実の罪を着せられたわが友たち。お前たちは、われ等の土地を知りはしない。 だからわれらは行動を起こした。サダムを追放するのは名目。母国の占領が真の目的。ならば礼を言う期間は終了した。宗教と民族の血はサダムより固い。反米の血は、誰の体にもある。 文明国は、政治が宗教に侵され、市民の人権が損なわれることを心配する。そのあまり新政権樹立の準備段階で、宗教集団の介入をある程度抑えてきた。しかし、それは西欧のやり方だ。過去からの学び方は、俺たちなりにやる。圧制を食ってきた大多数の人間が政権をとるとき、同じことを繰り返せば、少数者はまたサダムになる。同じことはできないんだ。 お前たちの統治で、お前らの脅威になろうとかまわない。俺たちの国を作る手伝いをしに来ただけなのだ。黙ってみていろ、連合軍。一人の英雄が顔出して、連合国軍を脅かし始めたというのが、奴らの主張。しかし、考えてもみろ。お前たちの国々だって、元首というものがあろう。大統領だか天皇だか、国王だか首相だか知らんが、そいつは国民に慕われて、国の安全を守っている。それがなきゃ、いつまで経っても、戦後は荒れる一方だ。ブッシュを慕えって云うのか?どんな国にもそういう人物がいる。サドルはいま、国づくりの基本を示した。シーア派の復権と反米思想、それは国民の大多数の心をとらえ、アメリカを中心とする新政権軌道の遅延を追い越し、われ等の実力を見せるものだ。 もっと自分の国をみろ。自分の国を知らないから、俺たちのところへ来て勝手なことができるんだ。サダムを倒したら、次に人民が何を必要とするか。自分の国が荒廃して、ガタガタになったことがない国はわからん。ガタガタにして適当に占領して、復興したら「良かったなぁ」とかいって、仲間に無理やり加えようとする国はわからん。当たり前のように元首がいて、占領されても統治国がそいつを残しておいてくれたことに気付かん奴はわからん。もっと自分の国の境遇を知れ。それから俺たちの国を建て直しに来い。 【2004年4月6日マフディ軍の一兵士がコメント】 |
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